今回はインタビューの続きと言いますか、直接空〜Qou〜さんのチームに関するお話ではないんですけれども、みなさんへの投げかけの意味もあり別記事として公開します。
毎回のチームインタビューでどのチームさんも、
必ずオフレコな内容があります笑
それは中には過激すぎる発言だったりもあるのですが笑、
今回の空〜Qou〜さんのオフレコはボリュームの関係で省いた部分が大きく、是非別記事で書きたいと思った内容だったのでextraとしてどまっぷの意見も交え書きていきます。
目次
1. よさこいの今後どうなる??
空~Qou~さんにインタビューをしていて、かなり前に同じ三河エリアの緣志さんにもインタビューをしていて、そこでの会話を思い出してふと聞いてみました。
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ーーーこの前緣志さんのインタビューをしてその時に
「よさこいの総人口って、今増えているのか減っているのかどっちなんだろう?」
みたいな話になって。多分減ってるんじゃない?頭打ちじゃない?っていう話だったんですよその時の会話だと。
学生たちは学生を卒業したら辞めちゃう人の方が多くて、年長者の方はだんだん衰えの関係でどんどん辞めていくってなってくと、ひと減ってってるんじゃない?っていう漠然とした不安というか。
そのようなものを感じていてこれからよさこいはどうなっていくんだろう??って思っているんですけどそれについてどう考えていますか?
【緣志さんのインタビュー抜粋】
たくみ : だから今僕から見て名古屋のチームは、
メンバーを新規で人を集めるんじゃなくて(よさこいという)大きな枠の中で回しているだけで
新しいところ(よさこい初めましての人やエリア)を吸い上げようとしていないんじゃないかって。
本来だったら人集めっていうのは、
よさこいがあんまり浸透していない地域で踊ってそこで自分たちをPRして踊ってみたいなって
思わせてチームに入ってもらうっていうことが「人が増える」ってことだと思うんですよ。
~中略~
たくみ : だから野鳥の会の人とかが全国のよさこい人口を数えてもらったら
多分頭打ちになってると思います。ここ数年。
ーーー始める人と辞める人の数がね。で、どんどんどんどん高齢者が辞めていって
よさこい人口は減っていって平均年齢がどんどん若くなるよね。
ヒデ : よさこいという……どまつり系もソーラン系も全部ひっくるめて、次の段階に入ったかな。
もともとよさこいって町おこしとかそういうところから入ってたので、根差した活動ってことで老若男女問わず始まったと思うんですよね。
で、20年ぐらい経って、方向性というかいろんな議論も出始めて、最近プロが参入してるじゃん東京とかは。例えばヒップホップ、ジャズ、みたいな中で、
一つの分野として確立されていくんじゃないかって。
人口的には今後どうなっていくのかなっていうのが難しいんだけど、もしかしたら別のブームとしてまた首都圏から始まるのかなって。
ーーーそれはおもしろいですね。踊りの一ジャンルとしての確立というか。
ヒデ : もしかしたらそういう日が来るのかなあ?
ーーーーー
・・・っていうお話がありましてヒデさんのこの意見がとっても興味深かったんですね。
〇 次の段階に入ったのではないか
〇 一つの分野として確立されていくんじゃないか
〇 別のブームが首都圏から
っていうポイントです。
2. 気になったイベント「激踊!3-YO-3」
例えば実際このコロナ禍において、”つなぎ”と捉えられても致し方ない過去画像・映像をYouTubeなどで流すオンライン祭りが続けざまに開催されていた中で、
「激踊!3-YO-3」っていう「3人制」という新しいスタイルでのイベントがオンラインで開催されました。
この「3人」という少人数でのよさこいはどまっぷ的にはかなりパラダイムシフトでした。
パラダイムシフト(英: paradigm shift)とは、その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化することをいう。
“よさこい=群舞”という概念をガラッと変える面白いイベントだと思います。
もちろん3人も言ってしまえば”群舞”なのですが、よさこいにおける群舞っていうのはなんとなく2桁以上上限なし青天井(実際は200人くらいまで)なイメージがあって、おそらく多くの踊り子のみなさんはそう思っているのではないでしょうか。
〇 反「人数は正義」の発想
現状よさこいにおいて「人数(が多いということ)は正義」という認識があります。
賞があるお祭りでファイナルに残るようなチームさん(アンダー枠ではなくて)の多くはお祭りの規模にもよりますが60人〜150人ぐらいですよね。
だからみんな人数を集めないといけない!!と必死になってメンバー集めに奔走するんですけども。
そして正直少人数で踊る方々をどこか遠目で「お、おぅ・・・。」って見てしまうのではないでしょうか。
その印象を抱くのはそもそも間違いなのですけど。
そこで敢えての3人っていう縛りを入れるっていうのは面白いなって思ったんですね。
少人数だと逆に広がる部分もあります。
大人数では踊れないところ、今のコロナ禍では難しいですけれどもクラブやライブハウスなどでの“イベント“として開催できるのではないか、と可能性を感じました。
よさこいの活躍の場が広がります。
なのでこう、、、若い子らはお祭りにも出つつ、こういう新しいところでの活躍や、逆にストリートダンスの方がこういうところに参戦してくれたら幅が広がるのではないかなと。
なんかちょっと今のカタチが物足りないなぁ。
構成美ばかり重視されちゃってるなぁ。
演舞中の踊る時間がどんどん減っちゃって満足しないなぁ。
っていうのあるじゃないですか・・・
そこの踊りが好きな人たち!!
そういう人たちが新しいムーヴメントを作るキッカケになったりするのかなって思います。
3. 首都圏の行動力
これたまたまかもしれませんけどこのコロナ禍において自分たちで自分たちの活躍の場を作ろうと動いているのって関東の方が多いんですよね。twitterなどで見掛けるのが多かったんです。
あんまりtwitterばかり見てないのでアレですけど他にも気になったのは「シン・祭」。
こちらは早稲田大学の踊り侍さんが発案・企画・運営をされ、クラウドファンディングでの資金調達も行われました。
自分たちの引退の場を自分たちでつくり、かつ早稲田大学内のパフォーマンスサークル、他大学の学生よさこいチームまでも巻き込みひとつの祭りをつくりました。
もしかしたら他の地域でもそういうことをやられているところがあったかもしれませんけどこういう行動力は流石としか言えません。
“思うこと”は誰だってできるんです。「こういうことやりたいなぁ」っていうの。
でもそれを実行に移すのってかなりパワーがいることなんですよね。
踊り侍さんインタビューさせてくださいm(_ _)m
4. でも賛否はあるよねーまとめ的な
もちろん賛否両論はあると思います。新しいことには否が付き物です。
例えば「激踊!3-YO-3」では少人数で踊るということは必然的にスキルに傾倒しがちですよね。
そうすると老若男女全てのひとがそれを楽しむ、ということは難しく、恐らく若者主体になります。
先ほどご紹介したも恐らくエントリーした方々の平均年齢は20代あたりではないかと予想しています。
だからあくまで一提案として今まで通りお祭りとしてのよさこいの楽しみ方もしつつ、
一部お祭りではなく、そのようなエンタメに振り切った、ショーとしてのよさこいの新しい楽しみ方というのもこれからアリだなと思いました。
ヒデさんの意見にもあるように、「一分野としての確立」ですよね。
例えばダンスのショーケースの中によさこいチームが少人数で踊ってもいいじゃないですか??
でもあんまりそういうの観ないんですよ。何ででしょうね??
何か壁があるんですかね??見えない壁が。
そのような動きが首都圏だけじゃなくいろんなところで自分たちの立ち位置を守るためにそういうアクションが起こったら何か新しいものが見えるのではないかと。
否定的な意見はもちろんわかります。
「いや、別に広めなくていいです。」「そういうのは違うよ」っていう意見もあると思います。
でもそういう姿かたちを変えながら、表現方法を変えながら世の中に受け入れられるカタチで繋いでいく、っていうのもアリじゃない?っていうことです。
守破離でいう「離」ですよ。
まとまらなくなってきたので最後もうすごい投げっぱなしに言ってしまうと、
徐々によさこいの踊り子の数って頭打ちになってきて、むしろ減ってきている感じがあるから、
守りに入るよりも何か仕掛けて新しいところに入っていかないと衰退するんじゃない??
っていうことです。
終わり!!
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