- 前回のオンライン祭り云々の話と中の人の個人的なところから
「祭りってなんだ??」
と思うところがあったので今回「祭り」について調べてみました。
調べてみると面白くて、実はみなさんが普段参加している祭りの多くは
“祭り”ではありません。
“イベント”です。
“祭り”と名がついてても祭りではありません。
今回はそんなお話。
目次
1. ”お祭り”とは・・・
まずはwiki先生から抜粋しますね。
“祭”のはじまりは五穀豊穣を祈願したり、豊穣への感謝の気持ちを表します。
よさこいの演舞でも前口上や演舞中に「五穀豊穣を云々」って言いますよね。
つまりは「神様お願いします」「神様ありがとう」を表すために行われたモノなんです。
同じように地鎮祭や祈願祭などありますね。
愛知県で有名なお祭り、天下の奇祭とも呼ばれる国府宮の「はだか祭」。
こちらも悪霊退散の祈祷の意味があるお祭りですし、
犬山の笑”さんがテーマとして掲げている「犬山祭り」
名古屋の心纏いさんがテーマとして掲げている「若宮祭り」
富加町の半布里さんがテーマとして掲げていた「高山祭り」
などもそれぞれ針綱神社(犬山市)、若宮八幡宮(名古屋市)、櫻山八幡宮(岐阜県高山市)にある神社の“例祭”なんですね。
例祭とはその神社において最も重要かつ盛大なお祭りで子孫繁栄や五穀豊穣などを祈るものです。
2. 「祭」という漢字
次に「祭」という漢字について説明しますね。
こちらの字は元々「祀る」から来ていて、神を祀ること、またはその儀式を指すものです。
漢字自体もそのような意味だそうです。
祭
左上の「月」は「肉」という意味があるそうです。Moonの月とは異なるそうです。
右上の「又」が変形したようなところは「受」や「取」のように「右手」の象徴だそうです。
下部の「示」はしめすへんと同義だそうで、宗教儀礼に関係があります。
なのでこの3つをつなげると、
右手で肉を持って神様に捧げる、お供えする
という意味があります。
3. もうひとつの”祭り”
なんとなく「祭り」についてわかったかと思います。
要は祭りとは神様に何かのお願いや御礼をするためのものということですね。
(もちろん抜粋なので興味がある方は調べてみてください。)
ここでひとつ疑問があります。
じゃあ身近で行われている「〇〇祭り」って何を誰に祈願する祭りなんだろう??って。
そして調べていくとその答えとして、
最近は宗教への関心の薄れなどから、祭祀に伴う賑やかな行事、祭祀と関係なく行われる賑やかな催事、イベントもまた「祭り」と称されることもあるということです。
例えば、地域おこしのための市民祭り、雪まつりや桜まつりなど季節に由来するもの、歴史を祝うもの、外国由来のお祭りなど。
これらは特定の神社があったり、特定の祈願ごとがあったりするものではありません。
ただし文化を尊重し、季節に感謝し、地域の人々を繋ぐなどという目的があります。
むしろ最近はこっちの方の意味で「祭り」とつく場合が多いです。
みなさんが普段よく行っている〇〇祭りについて思い返してみください。
きっと神社関係のお祭りではない多くの〇〇祭りはそうなんです。
つまり祭りって2種類あるんです。
もっと言えば3種類。あからさまにイベントとしての祭りもありますが。
ヤ〇ザキ春のパン祭りみたいな企業の施策としてのイベントなどですね笑笑
4. よさこい祭りはどうなのさ??
さて、じゃあみなさんがやっている「よさこい祭り」はどうなんでしょう??
以前「よさこいを知ろう」という記事を書きました。
こちらでは徳島の阿波踊りに影響を受けて、戦後復興を掲げ、街の活性化のために開催されましたね。
この2種類の祭りの中では後者の方で”祭り”と呼ぶことが出来そうです。
神社のお祭り、つまり神様に捧げるという意味で開催されているのではありませんが、
ただし文化を尊重し、季節に感謝し、地域の人々を繋ぐものを祭りと呼ぶならよさこい祭りは祭りです。
ちなみに徳島の阿波踊りも同様です。
阿波踊りは日本三大盆踊りと言われるように”盆踊り”なのですが、「盆」=祖先の霊を祀る、精霊を迎える、死者を供養するため、の行事として踊ることです。
さて、ここで更にもうひとつ疑問があります。
発祥であり本場である高知のよさこい祭りは文化的歴史的側面があり「祭り」と呼んで差し支えないと思います。
多分これはみなさん一致する意見ですよね。
じゃあその他のよさこい祭りは??
恐らく多くはイベントです。正確には”まだ”。
「よさこい」を集客のひとつのツールと考えてよさこい枠を加える祭り
ダンスイベントのような形で開催される祭り
営利目的が垣間見える企業の施策としての祭り
などは祭りではなく”イベント”なんですね。
5. ”祭り”って”イベント”の進化系だと思う
あと、こう記事書いていて思ったんですけど、
多分今多くの本当の意味での”祭り”(神社があり神様もいて祈願ごともある)も最初の方はそうだったのかもしれませんね。
“イベント”だったのかもしれませんね。
今各地のよさこい祭りで周りから思われていること、
うるせぇ!!
道路止めんな!!
通行人の邪魔するな!!
みたいな。
こういったことも最初はもしかしたら思われていたかもしれません。
高知のよさこい祭りも徳島の阿波踊りも郡上の盆踊りも国府宮のはだか祭も。
でも地道に長く続けた結果、次第に周りに認知されて協力を得て今に至るのではないかなって。
もちろん今でもゼロではないですけどね。
つまり「継続性」と「地域の信頼」は”イベント”が”祭り”になるために必要不可欠な条件なのではないかなと考えます。
何十年単位と続けていくことにより少しずつ地域の信頼を得ていき、
「今日は〇〇祭りだねー!!」って地元のひとが進んで観に来る、参加しに来る。
だから運営する側(出演する側もこちらに内包)、そして観に来る側、両者が長い期間を掛け“イベントを祭りにする”んじゃないかなーって考えました。
みなさんはどう思いますか??
ーーー
いろいろ書きてきましたけどぶっちゃけこの記事は
だからなんだよ
っていう内容です。
お祭りだからどう、イベントだからどう、っていうのはないですし、
「別にイベントのままでいいです」
「長く続けるつもりはないです」
「本当の意味での祭りじゃないけど〇〇祭りって言ってます」
っていうところもありますし先にも言った通り多くのイベントはきっとそうなんだと思います。
そこまで考えて、意味づけをして開催する義理もありません。
どちらかと言えば「やりたいからやる」っていう熱意の方が強いかもしれません。
カテゴライズにあまり意味はないこともわかります。
そして出演者としての僕らチームはその祭り・イベントのカテゴライズがどうだからと言って演舞の質に変化が出るわけではありません。
今回の記事はひとつの知識として知っておいていただければ!!っていうところですかね!!
以上です!!
画像引用:https://www.photo-ac.com/
My pictures are CC0. When doing composings:によるPixabayからの画像
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