「よさこい」についてどまっぷと一緒に勉強しよう!!
のコーナー(゚∀゚ノノ゙パチパチパチパチ
第4回となる今回はこちら!!
引用:https://lohaco.jp/product/P257501/
足袋です(@゜Д゜@;
(正確には後で説明しますが祭り足袋です)
みなさんほとんどのチームが衣装の一部として着用しているこの足袋。
こちらについてどれだけ知っていますか??
実はこの足袋・・・こんな成り立ちなんです。
1. 足袋?地下足袋?祭り足袋?
足袋と地下足袋の違い
まずみなさんが「足袋」と呼びお祭りで履いている正確には「足袋」ではありません。
地下足袋と言います。
その違いはたったひとつ、
ゴム底があるかどうかです。
引用:https://ec.line.me/ladiesfashion/japaneseclothes/product/2603899639/
足袋にゴム底が付いたものが「地下足袋」と言います。
地下足袋の『地下』というのは「直」の「じか」の当て字です。
外履き用にゴム底が付いた=直に地面を歩く用として誕生しました。
逆に言えば「足袋」は外履き用の「靴」ではないんですね。
女性の方が馴染みがあると思うんですけど靴ではなく「衣類」なんですよね。
地下足袋と祭り足袋の違い
みなさんがお祭りで履いている地下足袋は「祭り足袋」と呼ばれるものが多いです。
地下足袋の中でもお祭り用に改良が加えられています。
その辺りはまた述べますのでまずは足袋の起源とか名前の由来とかその辺りの説明からしますね(*’▽’)
2. 足袋の成り立ち
ということで次は足袋の説明に入ります!
こちらも他と同様歴史のお勉強をしましょ(‘ω’)ノ
足袋の期限
足袋の起源は5世紀ごろに中国から日本に入ってきた「襪(しとうず)」と呼ばれるものだと言われています。
(諸説あり)
引用:http://minzoku.shop-pro.jp/?pid=92995669
親指が分かれていないので靴下みたいですね。
実際使用用途としては当時の公家の履物であった「浅沓(あさぐつ)」や「かの沓(かのくつ)」の下に履いていたのでまさに靴下との役割を果たしていたんですね。
足袋の語源
次はその語源についてです!
先ほどの「襪(しとうず)」は貴族(公家)が履いていたモノでしたが、逆に当時武家が履いていたもの「単皮(たんぴ)」から来ている説です。
襪は靴下のようなものでしたがこちら単皮は今でいうまさに「靴」です。
その名の通り「単(ひとえ)の皮」からできているものです。
要は革靴ですね。
こちらも襪のように最初は親指は分れておらず、室町時代になったあたりから親指が分かれた、と言われています。
ほかの説としては、足袋の形を鼻に見立て、両足揃うと4つの鼻に見えるために「多鼻」となったという説、
旅に出る際に足を痛めないよう鹿皮でできた袋で足を包んで出かけ、
この旅沓(たびぐつ)を略して「たび」→「足袋」と変化したという説があります。
3. 地下足袋って??
さて、一気に現代までタイムスリップしましょう。
冒頭の話。
地下足袋の話です。
地下足袋っていつからあるの??
足袋にゴム底が付き、「地下足袋」が生まれたのは明治時代後期だと言われています。
そもそも「ゴム」というものが日本に入ってきたのが明治時代と言われていますのでそこからゴム自体が普及していく中で靴底に使われ始めたのだと思います。
地下足袋の使用用途
地下足袋はどのような用途で使われているのでしょうか。
基本的には農作業、林業や、大工、左官、鳶などの建設業で使われているのはみなさんご存じかとは思いますが、歴史的には日本軍の軍服としても使われていたそうです。
革製の軍靴に比べると足の保護の点では不利だったそうでしたが、
- 低コストで足にフィットする
- 洋装や革靴履きに慣れていない日本人にも馴染みやすい
- 足音が立ちにくい
といったメリットがあったので使われていたそうです。
地下足袋の特徴
地下足袋が生まれた明治時代では合わせて西洋から入ってきた洋靴も作られるようになりましたが、一般庶民には洋靴は馴染まず、それまで履いていた草履や地下足袋を好んで履いていたそうです。
当時の状況を詳しく知りたければ『るろうに剣心』読んで履物に注目してみてください笑
地下足袋の特徴として、
〇 指に力が入りやすい
靴に比べて足指の自由が利くため、踏ん張るよう動作が可能で、職人たちに永く愛されています。
〇 軽くて柔軟、接地性に優れる
軽くて柔軟、同時に接地性に優れる特徴から、足場の悪い条件で作業をする場合に適しています。
〇 低コストで足にフィットする
布製ということでコスト的にも良く、形状的にも足にフィットするので動きやすいです。
ということです。
4. 祭り足袋って??
ここまで一切お祭りの話してこなかったのですけどようやくここで登場します笑
祭り足袋が生まれたのは1990年代と言われていますが、それまでお祭りでも地下足袋は使われていました。
ただし足袋にゴム底が付いただけの地下足袋ということもあり、神輿を担いだりするお祭りには不向きでした。
実際お祭り用として地下足袋を使われる方は中敷きに靴用のインナーソールを足袋の形に切って使っていたそうです。具体的にはクッション性がないということです。
そこで地下足袋の底にクッション性=エアーソールを入れた「祭り足袋」が生まれました。
引用:http://www.omatsuri-youhin.com/blog/%E3%81%8A%E5%BD%B9%E7%AB%8B%E3%81%A1%E6%83%85%E5%A0%B1/%E8%BF%B7%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%82%89%E3%82%B3%E3%83%AC%EF%BC%81%E3%81%8A%E7%A5%AD%E3%82%8A%E3%81%A7%E7%96%B2%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7/
これが今のお祭りで普及していったんですね。
5. え?ちょっと待って??
ここまで足袋、地下足袋、祭り足袋についてお勉強してきましたが、ここでひとつ大きな大きな疑問が出てきました。
これまでどこにも「踊り」という単語がでてきていない!!
ということです。
中国から持ち込まれた「襪」が公家の間で重宝され、平安時代以降親指が分かれ「足袋」となりました。
その足袋は明治時代にゴム底が付いた「地下足袋」になり、外履きが出来るようになり低コストのため一般庶民に広がり、使いやすさから農業・林業・建設業の方にも重宝されるようになりました。
さらに近年、祭りで神輿を担いだり長時間歩いたり走ったりする際の足腰の衝撃吸収としてエアーソールなどが入りました。
祭り足袋っていうのは足袋の中でも最も機能的には優れた足袋と言えるでしょう。
ただしそれって想定される動きとして「歩く・走る」っていうところまでじゃないですか??
決して踊り用に作られたわけではないんです。
徳島の阿波踊りや高知のよさこい祭りは「練り歩く」ことが大前提となっているので、既存の祭り足袋でも十分だと考えます。
ただし昨今、その踊りは地域によっては益々激しくダイナミックなものになってきており、祭り足袋ではカバーしきれなくなっているのが現実です。
比較的年齢層が若いチーム(学生チームや社会人チーム)では大技や瞬時の隊列移動など足腰に負担がかかりやすい振り付けも多くなってきていて、観ていて正直、「ダンスシューズの方が良くない??」と感じることもよくあります。
みなさんは恐らく祭り足袋を履いている理由として、
〇 和風の衣装に合うから
〇 祭り足袋が定番だから
ということだと思います。
その運動と祭り足袋の性能的にアンマッチしているからです。
よさこいやっている人、特に激しい踊りをするチームの方って足首・膝・腰を痛めがちです。
それにはこのような理由もあるのではないかなーなんて思うんですよね。
だからそのような問題を解決したいわゆる
踊り用足袋
っていうのが今後出てきてほしいなーなんて思いました。
足袋メーカーの皆さま、
ご連絡お待ちしております(笑)(笑)
今回は以上です!!
靴については以前ブログにも書きましたので良かったら読んでみてください。
引用:https://www.wargo.jp/user_data/column_history_tabi.php
引用:https://omatsurijapan.com/blog/masturi_tabi/
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E4%B8%8B%E8%B6%B3%E8%A2%8B#%E6%AD%B4%E5%8F%B2
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%B3%E8%A2%8B
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今回で「よさこいを知ろう」企画は終わりです!
以前にも書きましたが自分たちがやっていることの源流を知るっていうのは今後みなさんがよさこいをやっていく上で何かしらの道しるべみたいなものになる、と信じてます。
時代に合わせて変化していくこと(今回の足袋のような)も大事ですがその根本的なところはブレずにいてほしい。
そう思います。
読んでいただいたみなさんありがとうございましたm(_ _)m
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