今回は以前書いた「僕たちはどう生きるか」という記事の2021年版です。
前編と後編に分けてお送りしますね。
前編では「今抱えているだろう問題点」を述べました。
後編では「じゃあどうすればいいのか」ということを述べました。
まず前編は客観的、俯瞰的によさこい界全体と、世の中の状況を見て
「今実際みんなこんな感じじゃない??」っていうことを考えてみました。
ぶっちゃけ頭お花畑でこの状況は乗り切ることはできないので現状を正確に把握することって必要かなって思うんです。
そんなこの1年半経ったリアルとこれからについて考えてみました。
目次
1. よさこいは縮小している
結論から言うとこの1.5年~2年の間に
よさこいは縮小しています
みなさんもお気づきの通りです。
そりゃそうですよ。
お祭りはないし練習は満足にできないし勧誘活動も満足にできない
これで「縮小してない」と考える方が不思議です。
これがリアルです。
別に全国のひとに聞いたわけでもないしアンケート取ったわけではないんですけど、
自分が個人的に関わりのあるチームは軒並みどんどんメンバーが減っていたり、また解散したところもあります。
twitterのタイムライン見てもここ数週間で「解散します」っていうツイートをいくつ見たことでしょう・・・。
実際市区町村の施設をメインで練習をしていて、それが緊急事態宣言やそうでなくでもコロナ禍を鑑みて使用できない。
実質この1年半何も活動ができなかったチームもあると聞いています。
また、例年であれば4月新メンバー募集ですぐ定員いっぱいになってしまうチームも、
やはり例年よりも集まりが悪かったからか二次募集をかけているチームもちらほら見受けられます。
もう単純に。
入るひとが少ない
辞めるひとが多い
そういう状況です。
まずはこれを認識する必要があります。
なぁなぁで「なんとかなるよー」と言える状況ではないと思ってます。
そこで前回「コロナ禍でチームでの悩みごとやお困りごとを共有してみんなで乗り切っていきましょう」っていうものを企画しました。
2. 燃料が足りない
1.でもお話した通り
入るひとが少ない
辞めるひとが多い
そして
お祭りは開催されない
チームは練習できない
そのような中モチベーションは下がる一方です。
モチベーションややる気って時間制限があります。
永遠に切れないモチベーションなんかありません。
薪をくべてあげないとたき火の火は消えてしまうように
充電しないとスマホの電池が切れてしまうように
人間ご飯食べないと力が出ないように
ひとのモチベーションも燃料を追加しないと下がっていきます。
踊り子にとっての「燃料」って何でしょう??
ひとによりますが多くは
〇 お祭りに行くこと
〇 お祭りで踊ること
〇 お祭りで演舞を観ること
〇 練習に行くこと
〇 練習でみんなで踊ること
〇 チームメンバーで遊びに行くこと
などなどだと思います。
それらが燃料となりエネルギーとなり再び自分たちをやる気にさせてくれます。
・・・それが今どうですか??
恐らく多くの踊り子がそれらが出来ていない、
つまり燃料が追加されていない状態ではないでしょうか。
空腹の状態。ハラペコ。
もちろんこんな時期でもモチベーション下がらないひとはいます。
自分で燃料を生み出し燃やし続けられるひと。
もしくは自分とよさこいに「ある程度の距離感」を保ちながら淡々と続けられるひと。
チーム活動がなきゃないで別のことを趣味でやっていて、チーム活動が復活したらその時に戻ってくるひと。
ただしどちらもわずかです。
多くのひとは次第に燃料不足に陥っています。
3. お金が足りない
〇 世間的なお話 〇
社会人はコロナ禍であろうと仕事をしているので月給というカタチである程度もらうことができます。
もちろん飲食、娯楽、観光など業界によってはコロナ禍による打撃で仕事が少ないところもありますし、今までやっていた残業がなくなり、また週の出勤日数も減りそれが収入に影響を及ぼすこともあると思います。
学生のバイトもそうです。
むしろこっちの方が大打撃です。
バイトのメインである飲食店は20時まで。
今まで開店準備から閉め作業までやっていたのにそれができなくなった、
社員優先で少人数での店舗回しになったためシフトが思ったように入れなくなった、
その影響で顕著にバイト代が減っていたりします。
(全然関係ないんですけどこういう時期でもパチンコ屋って何故開業しているんでしょうね)
〇 よさこい的なお話 〇
そんな中特にこの時期は全国的にもチームの新曲を製作しなければならない時期のため
出費がかさみます。新曲代や衣装代などなど。
以前みなさんにアンケートをとった「よさこい実態調査」によると大体衣装代は2万円~3.5万円ほどかかります。
またそれ以外にも各種道具類もひとによってはかかったり、
衣装もパートによって全く別の衣装も用意しなければならない場合はもっとかかります。
でもそんな時期でも生活に関する固定費はかかります。
家賃、スマホ代、電気ガス水道、食費、交通費などなど。
それらに優先的にお金を支払ったらただでさえバイト代減ってるのに・・・っていう。
4. 避けられない演舞の質の低下
「1. 人が足りない」
「2. 燃料が足りない」
「3. お金が足りない」
その3つから必然的に「演舞の質の低下」があります。
例年よりもリソースが不足しているためです。
よさこいって言ってしまえば「数の暴力」によるダイナミクスがあります。
観るひとの審美眼にもよるのですが同じ作品でも20人と100人では圧倒的に100人の演舞の方が良く観え、20人の演舞だと足りない感覚になります。
単純に「掛け声」ひとつとっても20人と100人では100人の方が大きく観るひとに直接的に伝わるところもあります。
また作品をつくるための打ち合わせもリモートとなり対面とは違ったやりにくさを感じていることでしょう。
練習もリモート。
やり方次第では今後リモートでも効率を落とさずにできることもあるでしょうが、なかなかここ1年2年でメンバー全員がスマートに使いこなせるかというところも課題です。
リモートはあくまで”対面の代替”でしかないので。
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前編はこれで以上ですがみなさんはどう思いますか??
どまっぷとしては上で述べたような理由で
よさこいは縮小している
そして
よさこいは体力勝負になっている
という感覚です。
ただこれ別にマイナス要因ばっかり並べて
「ほら!よさこいなんかやるべきじゃないよ!!」
って言っているわけではないです。
「今こういう状況だよ」
っていうのを客観的にまとめただけです。
ポイントが認識できればそれに対する対策やチームの活動方針なども決めやすいじゃないですか。
冒頭でも言いましたけど頭お花畑で「まぁなんとかなるよー」ではなんともならないんですよね。
そういう意味で今回の前編でした。
後半では「じゃあどうすればいいのか」っていうことをまっぴんなりに考えてみました。
そちらも合わせてお読みくだされ~。
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