「よさこいに審査っている??」
ってけっこう真面目に思ってます。
もちろん競い合う。
それによりクオリティが向上し、作品の見栄えが更に良くなり、
エンターテイメント色が強くなった結果若い人の参加も増え、
そしてそれがループする。
観ている人にとってもそれは良いことだと思います。
ただもうお祭りによってはそれありきっていうところもあり最早和風の衣装を着た「多人数の踊りのコンテストショー」だよなって考えるところもあります。
ただ今回はそれについてとやかくいうブログではありません笑笑
賞で勝ちたい!!ファイナルに残りたい!!有名になりたい!!
っていうチーム。
でもファイナル常連チームと呼ばれているチームにはいろんな条件(後に述べます)で及ばない。
でも勝ちたい!!っていうチーム。
そんなチームがジャイアントキリングできるのかどうかについて考えてみました。
・
・・
・・・
えぇ、そうです。
皆さんが言いたいことはわかります。
そもそもよさこいにおいて勝つとか負けるとかいう概念はおかしいですよ。
スポーツみたいに相手と直接対決して点取り合戦するわけではないので。
踊り子が踊って楽しい、そしてそれらを観たお客さんも楽しい
もうこれで十分じゃない。
って思います。
だから大前提最も大事なことは他チーム云々ではなくて
自チームの作品の魅力を最大限引き出せるよう努力することです。
ここは変わりません。他のチームの作品を分析してーとか本来あまり推奨されるべきものではありません。
でもお祭りによっては、というか一定規模以上の大きさのお祭りには実際審査は付き物となっているため、やはり競い合わせるということはお祭りを盛り上げる、拡大させるための一つの重要なトピックであることは間違いないようです。
ということで前置きが長くなってしまいましたがいってみましょう。
目次
1. 「強いチーム」って??
まずはじめに対象を定めましょう。
ジャイアントをキリングするので「ジャイアント」の条件を定めます。
- こちら、過去のファイナリストを客観的に観て感じた共通点は下記の5つです。
- ① 人数が3桁程度いる
- ② 体力気力が充実している
- ③ 資金力がある
- ④ クリエイターとのパイプも強い
- ⑤ チームの統率が取れている
① 人数が3桁程度いる
よさこいにおいて言い方はさておき「数の暴力」が存在することは否めません。
例えばパプリカをメインステージでプロダンサーが5人で踊るのと、
ほぼ素人が100人で踊るのでは採点したら後者の方が点数はいいんですよね。よさこいでは。
技術ももちろん必要ですが人数のダイナミクスには及ばなかったりします。
② 体力気力が充実している
実質ファミリーチームよりも学生チーム、20代が多い社会人チームはファイナルに残っている確率が高いからです。
エンターテイメントショーにおいては複雑な隊列移動、難しめなハードな振り付け、一瞬の衣装替えなど体力気力があるメンバーが多いチームが有利です。
もちろんファミリーチームがファイナルに行けないと言っているわけではありません。
実際進出しているチームもあります。
ただ傾向としてファイナルに残るようなチームはそのような体力気力が溢れている、
平均年齢で言うなれば10代後半~20代後半あたりが多いのは事実です。
何度も言います。傾向としてです。
③ 資金力がある
③は①にも関係しますが人が多ければ多いほどお金があるっていうことなのでその分演出に割ける予算がアップしますので衣装代然り大道具小道具などのギミックを製作する費用などに多く予算を振り分けることが出来ます。
今の時代大道具なしの体一貫で勝負できるチームは数少ないです。
④ クリエイターとのパイプも強い
作曲家や振付師もしくはプロデューサー・アドバイザーみたいな外部のクリエイターがおりそのクリエイターとの関係性が良好ということです。
プロ目線というのはエンターテイメントにおいて必要不可欠です。どこまでいってもぼくらは素人なのでプロとの関係性が強ければ強いほど曲や振り付けやデザイン以外でも力になってくれます。
ただ曲や振り付けをつくってもらって納品されて、はい終わりではなくそこからアドバイスをもらったりよりよい作品づくりに協力していただけるだけの関係性を築いているってのは大事な要素です。
⑤ チームの統率がとれている
当たり前と言えば当たり前ですね。
人数はいるけれど統率が取れていない。具体的にはチームの登録数としては多いけれど練習に常に参加しているメンバーが限られている状態であると作品もつくりこめませんし、隊列練習などの練習の効率も悪くなります。
強烈なリーダシップで代表やスタッフがチームをまとめている、もしくがそもそもメンバーのモチベーションが非常に高い状態などを言います。
みなさんのチームはどうですか??
2. 現実的には難しい
①~⑤を見てどうですか??
特に①(加えて③)がみなさん分かり切っていることですが最も難しいところです。
普通に考えたらジャイアントキリングなんか起こりにくいんですよね。
①で言えば大きなお祭りの大きなステージの上で100人のチームと40人のチームが同じブロックで競い合うということになった場合空いているスペースの少ない100人チームの方が良く見えてしまうのは当たり前のことなんです。
じゃあ無理じゃん。
このブログ何の意味があるの??
・・・って思うじゃないですか。
ただしそれだといつまでたっても審査のあるお祭りのファイナル(決勝戦のこと)は常連チームばかりになってしまい、正直観ている側も「あ、また例年と同じようなチームばかりか」って感じるの、ありますよねぶっちゃけ。
3. 可能性を考えてみよう
だから無理を承知で考えてみます。
次は可能性について。
・・・中にはちょびっとセコいことも書いています。
参考にするかどうかはお任せします笑笑
ざっと3つ。
① 正攻法で戦わない
② こちらの土俵で戦う
③ 一点突破の強烈な印象付け
① 正攻法で戦わない
正攻法とは同じ土俵で戦う、ということです。
同じ土俵とは・・・ファイナル常連チームと作品のテイストが似ている、似たような衣装を着ている、演出が似ている、など「似ている」作品で戦うということです。
これ、けっこういます。
いわゆる「二番煎じみたい」って思われることです。
目的や手段が「〇〇のお祭りで賞を獲る!」と息巻くのはいいんですがそれなのにライバルチームと同じようなテイストの作品で真正面から挑む、ということです。
二番煎じ(自分ではそう思ってなくてもお客さんがそう感じたら二番煎じです)は一番には余程のことがないと勝てません。
全てのステータスにおいて上回らねばならないからです。
よって既存のファイナル常連チームの作品を観て正攻法を知り、
そことは違う路線、違う魅せ方、違う戦い方について研究するところから始めなければなりません
② こちらの土俵で戦う
「こちらの土俵」というのは例えば人数がネックの場合審査ステージが狭いところのお祭りの方が勝てる確率が上がりますよね。
せこいでしょ??でもそういうことです。
人数が多くてもステージに立てなければ力は出せないし、ステージが狭いと大道具とかも出しづらいのでそういう意味でも人数大きい少ない関係なく戦えます。
U-〇〇など人数制限を設けているお祭りなどですね。
他にはお客さん・審査員の年齢層が自チームの作品向けのお祭り、というものがあります。
例えば審査員がある程度お年を召した方の場合、大人・学生よりもキッズの方が採点をいい方向に持って行くことが出来ますよね。
③ 一点突破の強烈な印象付け
最後はこちら。
これは結局審査会のススメにも書きましたが、審査員は一気に10~15チーム程度を審査します。
その中で集中力がある時もあれば疲れて集中力を切らしながらの時もあります。
そのような審査員の状態を加味すると、
如何に印象付けるかが重要です。
そのため作品づくりもその印象付けにステータス全振りするくらい(言い過ぎかな笑)の気持ちで作品づくりを行えばその落差で印象付けることができます。
4. あれ?これって・・・??
あれ??
みなさん。
今度ある意味正攻法ではないお祭りありますよね??(この表現怒られるかな・・・)
人数が関係なく、ステージの広さも関係ない。
ある意味② こちらの土俵で戦う戦えるお祭り。
そう。
テレどまつり
〇 お客さんは全て画面越しで観る(人数の多い少ないによるスペースの広い狭いは関係ない)
〇 どのような見せ方をするか(印象付けるか)は人数でも資金力でもなくアイデア次第
だからテレ、つまり動画での審査の場合やり方によっては
ジャイアントキリングも大いに起こりうるんじゃないかなって思うんです。
ひょっとしたら今まで日の目をみることができなかったチームや作品がこれを機に花開くこともあるかもしれません。
そう考えたら観る側も益々テレどまつりが楽しみになってきますし、
作る側も(提出期限迫ってきてるけど)普段演舞では出来ないいろんなアイデアを形にすることができます。
ジャイアントキリングが起こるのか、はたまた常連チームはやっぱり動画でも強いのか、
すごい楽しみです!!
コメント