前回審査の話をして、最後に第三者目線の話をしました。
今回のブログはそこを深堀していく内容です。
みなさん演舞づくりは基本的には
自分たちで発案し
自分たちで制作し
自分たちで判断し
自分たちで修正し
自分たちで披露します。
振付師が振り付け指導をする場合は異なりますし、作曲家やその他の方がプロデュースを行っている場合は別ですが。
その中の「判断」というところ。
そこに第三者を入れて客観的な判断してもらおうということです。
そのメリットや全て自分たちで作る際に陥ること、についてお話します。
人の意見って大事だよ!そして何故大事なのかをお話します~♪♪
第三者を介入させるメリット
① 中立な判断ができる
第三者はチームの人間ではありません。
よさこいの歴の長い短いも好き嫌いも関係ありません。
そのチームを知っている知らない関係ありません。
そのような方に演舞を観てもらって何のひいき目なしに意見を言って貰います。
歴の長い方だと忌憚のない、グサグサ刺さる意見を言ってくれます。
歴の浅い方だとしても面白いか面白くないか、また観たいか観たくないかくらいの感想はあります。
これがチームのメンバーですと中立な判断はとても難しいです。
中の人間ですから。意見は偏ります。
② 初見の判断ができる
メンバーや指導スタッフの方はとにかく練習でたくさん曲を聴きますし、踊りますし、隊列移動をします。
次どうするか、どういう展開になるか、は分かりきっていますし、逆に分かりきっていないとまずいですよね(;^_^A
だからこそ「初めてその演舞を観る人の気持ち」には絶対になれません。
すると演舞が揃っているか揃っていないか、移動が円滑か円滑でないか、ミスがあったかなかったか、その辺りしか判断することができないんです。
でも審査においては初見の審査員に演舞を披露します。
揃いの精度や移動の円滑さ、ミスのあるなしって所詮1つの要素に過ぎず、最も大きいのは「結局演舞自体はどうなの?」という総合点の判断の方が比重は大きいです。
その判断においては初めてその演舞を観る人の意見が最も正確です。
それを第三者に委ねるということなのです。
いただく意見は全てリアルな意見です。
自分たちで自分たちの演舞を判断することは作品の良し悪しという点ではあまり意味がないように思います。
だからこそ第三者に演舞を観てどう思うか、どういう印象を持つか、という作品の良し悪しの判断をしてもらうのです。
◆ いただいた意見は決して否定しない
第三者に演舞を観て意見をもらいますが、そこでいただいた意見は決して否定してはいけません。
全て受け入れるべきです。
口が上手い人は意見に対して
「いやいやそれはですね・・・」
と言葉で説明したくなりがちですが、それをしてしまったら終わりです。
何故なら自分たちが演舞で伝えることが出来なかったから口で補足説明をしている、
というある意味恥ずかしい状態に陥るからです。
どのような良い意見悪い意見をもらってもそれは全て受け入れ演舞の改善に活かすべきです。
自分たちで判断する際に陥りがちなこと
まっぴん中の人も毎年毎年新曲を振り付けしているのですが、練習中ふと思うことがあります。
「今作ってる演舞ってほんとに良いのかな?
多く見過ぎて、曲聴きすぎてもう良いのか悪いのかわからない」
っていうの。
ありません??
すごく素晴らしい曲でも振り付けのために何百回と聴き込んでいくと最初の頃に感じていた感動も次第に薄れていきます。
(作曲家さんに対してどうこうではなく)
みなさんも普段好きな曲ってあるじゃないですか。
でもそれも好きで好きでとにかくたくさん聴くと飽きるじゃないですか。
それと同じですよね。
演舞づくりの話に戻りますがみなさんはもちろん時間や想いを込めて毎年演舞をつくるのですが、
想いを込めて作り込めば作り込む程フラットな感想は持ちにくくなり、ひいき目な判断をしてしまいます。
賞を目指しているチームは懸ける想いが強いです。
そのようなチームこそ第三者からフラットな、客観的な意見をもらい修正をしていく方が自分たちだけで判断→修正よりも結果完成度は上がると思います。
踊る側から観る側への「伝達」
少し話はそれますが、「伝達」っていう言葉みなさん知っていますよね。
これは「伝」えて「達」するという意味です。
これよさこいの演舞の話だけではなく、チーム運営においても、仕事や学校においても、プライベートにおいても当てはまる話なのですが、自分が伝えたつもりでも相手に伝わってなかった、なんてよくありますよね。
伝い手が「これはこうですよ!こうですからね!」と言ってもそれが受け手に達していなかったら伝達できていないんです。
伝達出来ていなかったら伝えていないと同じことです。
相手に用件を伝えたらそれで相手には伝わっている、というのは自分の勘違いで、
それが相手に伝わったかどうかっていうのは、伝える人の「伝える力」もそうですし、受け取る人の「聞き取る力」も必要なんですね。
話をよさこいに戻すと、「伝」は演舞ですよね。
メッセージ性があるなしはさておき、この演舞でこういうことを感じてもらいたいな、と思っているチーム側の思惑がお客さんや審査員に伝わったかどうか、「達」したかどうかって「伝」側の人間では判断できないのです。
「伝」したんだから「達」しているでしょ
くらいにしか思っていません。というか思えないのです。
そういう意味でも第三者の意見というのは、チーム側の「伝」がキチンと「達」できているかどうか、をお祭り前に知る手段でもあるのです。
第三者って誰がいいの??
最後に第三者第三者っていうけど誰がいいの?っていうところですが、まっぴん的には以下の通り。
〇 振付師
〇 作曲家
〇 制作業者
〇 親
〇 よさこいを知らない友人
〇 審査員
〇 フラットな判断をしてくれそうな他チームの人
などなどかなと思います。
是非皆さん新曲が出来たらお祭りで披露する前に第三者の方に披露して具体的な意見を聞いてみてください。
終わり!!
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