第23回こいや祭りに行ってきました!!
昨年に引き続いて審査員やらせていただきました(≧▽≦)
今回はこいや祭りの開催概要と参加した感想を書いてみます。
ってか関西のお祭りの審査員はよくやらせていただくのですが、
中部エリアのお祭りの審査員やったことありません。。。
お祭り実行委員のみなさん、ここに都合のいいまっぴんいますよ!!
良い審査するよ!!(笑)
お祭り概要
【開催日】 2022年9月10日(土)・11日(日)
【開催時間】 11:00〜16:30(フィナーレは20:00まで)
【会場】
①太陽の広場メイン会場
②やぐら会場
⇒ 〒540-0002 大阪府大阪市中央区大阪城1−1
JR大阪環状線「大阪城公園」駅 徒歩5分
京阪電車「京橋」駅 徒歩15分
③教育塔前会場
⇒ 〒540-0002 大阪府大阪市中央区大阪城3−3
JR大阪環状線「大阪城公園」駅 徒歩10分
京阪電車「京橋」駅 徒歩20分
④ツイン21アトリウム会場
⇒ 〒540-0001 大阪府大阪市中央区城見2丁目1−61
京阪電車、JR「京橋」駅 徒歩5分
大阪メトロ「大阪ビジネスパーク」駅 徒歩1分
⑤記念樹の森パレード会場
⇒ 〒530-0002 大阪府大阪市中央区大阪城3−4
JR大阪環状線「大阪城公園」駅 徒歩10分
京阪電車「京橋」駅 徒歩20分
⑥ダイドードリンコPresents末広公園会場
⇒ 〒574-0036 大阪府大東市末広町4
JR学研都市線「住道」駅 徒歩3分
⑦深北緑地会場
⇒ 〒574-0071 大阪府大東市深野北4-284
JR東西線・学研都市線「四条畷駅」駅 徒歩18分
※会場ごとに会場賞あり
メイン会場ではフィナーレ進出を懸けた審査あり
【演舞形式】 ステージ、パレード
【公式サイト】 https://koiya.net/
【twitter】 https://twitter.com/koiyamaturi
天候が非常に心配されましたが雨も降らず、写真にもあるように快晴も快晴。
絶好の祭り日和でした!!
事前の準備、当日の運営など実行委員の皆さま大変お疲れ様でした。
そして参加されたチームの皆さんも大変お疲れ様でした。
昨年はまだコロナの影響もあり舞洲スポーツアイランドの開催でしたが今年は遂にホームである大阪城公園に帰ってきました。ホームでの開催は運営的にもひと際嬉しい気持ちですがそれと同時に感染対策の慎重さも感じながら例年よりも神経を使う運営だったのではないかなと思います。
本当にお疲れ様でした!!
こいや祭りの魅力は”この言葉”に尽きる
こいや祭りのスローガン
みんなで創るみんなの祭り
これいいですよね。
こいや祭りは以前こいや祭り応援団募集のブログを書かせていただいたのですが、みなさんはこのスローガンの意味と応援団の存在を知っていましたか??
そちらの募集ページに第1回こいや祭り実行委員長のメッセージがあるんですがこちら、
こいや祭りは「みんなで創る」ことに非常に重きを置いてきました。
https://koiyamaturi.base.shop/p/00003
みんなの小さな力が合わさって成り立つ、元気玉のようなお祭りであることを目指してきました。
~中略~
その理念は、資金面においても同じです。
こいや祭りは企業からの大口協賛や行政からの資金支援を受けていません。
創立当初からの目指す形として、『1000万円の資金を集めるのに、100万円のスポンサー10社で成り立つ祭りより、1000円のサポーターが1万人いる祭りでありたい。』と言い続けてきました。
これってキレイごとと思うかもしれませんが、すごく“お祭りらしいな”と感じました。
こいや祭りってすごく親しみやすく、いい意味で地元じゃないのに地元のお祭りみたいな感覚があります。
企業の色も全く感じず、参加者も含めたみなさんで作り上げていくお祭り、っていうのがすごく伝わります。
お祭りを拡大しようと思えばやり方はそれこそ前者(スポンサー10社)の方が可能性はあると思います。
(お祭り運営の経験がないので浅はかかもしれませんが)
でもそれをやらずにこいや祭り応援団という形で地道に力を集め、元気玉を毎年放っていますよね。
内情はわかりませんがなんとなく過去2回審査員をやってそう感じました。
“みなさんの手で作り上げているお祭り”感
がすごく伝わります。
それがこいや祭りの魅力だと自分は思います。
審査員としての所感
ということで毎回恒例?の審査員後の所感のコーナーです。
当たり前ですが審査項目や点数など非公開情報については触れません。
後日お祭りからのフィードバックがある場合はそれを見てもらえればと思います。
こちらは審査員の”感想”と”小言”です。
でもその小言がなかなかの火種になってしまうのが悩みのタネ。。。
審査員っていいですよね。
何故なら演舞を一番いい席、特等席、いわばVIP席で観られるんですもん。
関西のチームってこいや祭りが本祭のことが多いじゃないですか。
もちろんその2週間前のどまつりでも関西チームの素晴らしい演舞を見せていただきましたが、自分たちのホームでのお祭りなのでそりゃ気持ちの入れようが違うじゃないですか。
プロスポーツでもホーム戦とアウェイ戦で勝率違ったりするじゃないですか。
実際演舞を観てもなんとなくそういうみなさんの、ホームというリラックス感とお祭りに出る緊張感というか、そういうのが感じられたような気がします。
演舞について思ったこと
今回中の人は日曜日のメイン会場の審査を行いました。
ブロックとしてはCブロック、Dブロック。
25チームくらいですね。
フィナーレの審査はしてません。(したかった・・・。)
審査項目よりもベースにあるもの
まず、これは審査について触れる際必ず言うことですが、
自分自身審査の際は自分なりの審査項目を設けて、それをベースとしてお祭りから指定される審査項目を観ています。
決して審査項目をないがしろにしているわけではありませんが、表現活動においての審査項目って正直曖昧な言葉で表されることが多く、その基準を審査員全員が同じ目線で審査できるかってなかなか難しいんですよね。
だから自分なりの審査のベースを定める必要があると思っています。
その自分なりの審査項目は2つあります。
〇 テーマを表現できているか
〇 メッセージがあればそれが伝わるか
これは今後どのお祭りの審査をさせていただくとしてもベースにはこの2つを置いた上で演舞を観ます。
これはそもそも全ての表現はコミュニケーションであると思っているからです。
「よさこいの演舞にそこまで求めますか?」っていうところもありますが自分自身はそれを大事にしています。
すごく言い方が悪くなってしまうのですが仮装大賞であってはいけないと思うんですね。
仮装大賞が悪いって言っているわけではありませんが、アレってアイデアがモノを言うじゃないですか。
よさこいの演舞が演出アイデア”だけ”での勝負になってはいけないと考えています。
(仮装大賞が表現なのか表現じゃないのかとかコミュニケーションなのかそうでないのかっていうのはここでは置いておきます)
自分たちで決めたテーマやメッセージを自分たちなりに表現できているか
っていうところ。
それを注意して観るようにしています。
↑↑今回の審査員感想はこれです。
惜しい!!と思う演舞
関西のチーム(特に学生チーム)はとても個性的で面白いテーマを選んで演舞をつくるチームが多く、その演舞も分かりやすいストーリー展開となっていてそれが魅力であると思っています。
そのストーリーはオリジナルなものを考えるか、どまつりチームだと史実に基づいたものだったりします。
そのストーリー構成の演舞でたまに見かけて「惜しい!!」と思うチームがいたりします。
それは、
ストーリーや演出にこだわり過ぎて肝心のメッセージが全く伝わらない
っていうパターンです。
ストーリーモノの演舞でよくある分かりやすい展開が「対立構造」です。
1. AとBが勝負する
2. どちらかが勝つ
3. わーいわーい
っていう構造の演舞です。
これって意地悪な言い方をすると“絶対そうなる”じゃないですか。
絶対どちらかが勝つし、絶対最後ハッピーな終わり方になるじゃないですか。祭りですし。
ここでいきなり予告もせずCが出てくるとか、喧嘩両成敗的になる展開ってないじゃないですか。
つまり展開が読めてしまうんですよね。
有名な海外映画でもメインストーリーって予告編観ただけで結末大体分かるじゃないですか。
悪役がいたら倒される。困難があったら解決する(たまに解決しない場合もありますが)。
でもそれだけで終わると
面白かったけど・・・で?
と思わざるをえないのです。
アクション映画でどデカい爆発とか派手なアクションとか多種多様な銃器音とかが立て続けにある中で主役が敵を倒すとしたら、大事な部分ってその敵を倒すところじゃなくてストーリーの中にある人間関係だったりとかするじゃないですか。
そこのメッセージを踏まえて全体のストーリーを観るとぐっと楽しめますよね。
演舞もそうで、先にも書きましたが個人的には踊りっていう表現は仮装大賞になってはいけないと考えています。
そこから何を自分たちは伝えたかったのか、というところまでキチンと構成に、ストーリーに組み込む必要があるんです。
そのような「で?」の先のメッセージを提示しているチームは観ていて
「もう一度観たくなるなぁ」って思います。
メッセージの必要性
ここまではストーリーにメッセージが必要だよ、っていうことを訴えてきたわけですが、
演舞に必ずしもメッセージを込める必要があるかと言われればそうではありません。
上記の「で?」っていうのはあくまで演舞の中にストーリーがある場合です。
ストーリー展開がない演舞だってもちろんあるわけです。
そのような演舞については「言行一致しているか」を観ています。
今回のこいや祭りでは公式ガイドブックに出演チーム情報が載っており、そこに演舞の詳細が書かれています。
それを演舞前に読み、それを演舞で表現できているか、という視点で審査しています。
つまり
「言」:ガイドブックに記載されている演舞やチーム情報
「行」:実際の演舞
ということですね。
審査はすごく難しい
こいや祭りは大阪という場所的にどまつりやソーランのようなエンタメスタイルの演舞とよさこい祭りスタイルの演舞と2つのスタイルが混在しているお祭りです。
また今回のメインテーマであるストーリー仕立ての演舞、メッセージが含まれている演舞か否か、という点で多種多様なチーム演舞を審査させていただいています。
そうゆ多種多様な演舞が観られるという意味ではすごく面白いです。
ただそれを同じ土俵で審査を行うのがとても審査員泣かせなのです( ノД`)シクシク…
道具って言ってしまえば補助的な役割じゃないですか。
あくまで踊り。
踊りがちゃんとしていないといくら大道具で派手にしたところで薄っぺらいと感じてしまいます。
だから大道具をたくさん出して見た目豪華だから点数が高くなる、ということにはならないようにしています。
大道具を一切出さないのであれば自動的に踊りを観ることになりますから秀逸な振り付けや構成であるとこれも
「もう一度観たくなる」と思います。
・・・とは言うものの視覚的に大道具盛りだくさんのチームとそうでないチームを比較するのはめちゃめちゃ神経使いました。ある種審査員って感覚じゃなくて理性で判断する部分がとても重要だなとこいや祭りではそういう審美眼をすごく鍛えらえるお祭りでした。
すごいどうでもいいこと
最後にすごいどうでもいいこと言います。
ただ単純に気になったことです。
これに限ってはどまつりでも思ったことなんですが・・・
演舞で真ん中から出てくるパートの人・・・
エアプレーンする率多すぎん??
以上です!!
こいや祭り応援団みなさん是非来年ご協力してね♪♪
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