今回はすごく漠然としているテーマのお話なのですが何についても言えることなのでよさこいにおいて、具体的にはチーム運営や練習について置き換えてお話しますね。
タイトルにもある通り
「質より量」だよっていうお話。
例えば練習。
例えばお祭り。
例えば発信。
全部が全部「質より量」でいい結果を出せるかどうかはわかりませんが、
少なくとも今回ご紹介する練習・お祭り・発信、この3つは大いに「質より量」で結果がついてきます。
・・・まぁミーティングとかは質を重視しないとよくある頭でっかちな会社みたいになるので違いますけどね笑
それではいってみましょー( ̄▽ ̄)
目次
1. 練習における「質より量」
チームの活動目的にもよりますが、賞を目指していたり、完璧な演舞にこだわる場合、
とにかく「質より量」です。
効率の良い練習方法を考えるだけ時間の無駄です。(言いすぎか)
とにかく身体を動かしましょう。踊りましょう。
頭で考えて踊るのは振り入れの時だけです。
それ以降はとにかく身体に振り付けを染み込ませないといけません。
頭で考えなくても曲がかかればその部分の振り付けが勝手に出てくるぐらいまでやります。
以前緣志さんのインタビュー記事で、
限定参加した踊り子に振り入れをしたらそれ以降練習に来なくなった、
という「美味しいとこどり」をするひとがいる、という話がありました。
こういうひとは一人前にそのチームの曲を踊れるようになる、ということよりも
「〇〇の練習で△△という作品の振り入れをしてもらった」
「〇〇の練習で誰々と仲良くなった」
という実績やつながりが欲しいだけ。
また、あるあるかもしれませんがチーム内で新曲の振り入れをする際、
振り入れしてもらったらもう練習をしなくなるひと、いますよね。
「もう覚えたから練習しなくていいや」って。
ハッキリ言って踊りなめてる
よく言うことですけど、
振り付けは振り入れされてからがスタートですよね。
無意識に踊れるまで踊り込んでようやく「踊れる」状態です。
しかもそれでゴールではありません。
そこからようやく個人個人の魅力が表現できるようになるのです。
こだわるひとはまじでこだわります。
「ここの振り付けのときの表情はこうしよう。」
「この次の振り付けのことがあるからこの振り付けはこうしよう。」
「振り付けはいいんだけどここ扇子が上手く開かないからこういう持ち方にしてはどうか」
・・・などなど。
隊列のトップとかで踊っているひとってそこまで練習しています。
いわゆる強豪チームと呼ばれるチームにはこういうひとが多くいます。
効率的な練習方法なんかありません。
効率的な練習メニューの組み方はあるかもしれませんがこと踊りにおいてはとにかく練習すること、踊ることが遠回りのようでいて一番近道なんです。
ただ学生に比べて社会人の方などはどうしても練習時間が確保しにくい状況にあることも確かです。
チーム練習も遅刻しがちだったりします。
そういった場合はチーム練習がない日にち、時間をいかに自主練習に充てるかです。
これが正攻法。
2. 出演における「質より量」
次に出演について。
1.でとにかく練習しましょう、ということをお話しました。
ただ本番は人前で踊ります。
お祭りやイベントなど。お客さんの前で衣装を着てメイクをした状態で披露します。
人前で踊るということは練習と違い思わぬトラブルが起こりえます。
とにかく練習していても本番何か起こるんですよまじで。
よく舞台には魔物が住んでいる、と言いますよね。
実際経験された方も多いと思いますが本当に魔物っているんですよ。姿は現さないけれど。
練習では一回もしなかったようなミスをしたり、隊列移動の際他のひととぶつかってしまったり、
衣装替えが上手くいかなかったり、やけに疲れてしまって最後の方でスタミナ切れを起こしてしまったり。
これらは練習たくさんしてもどうにもならないところなんですよね。
これを克服するにはとにかくたくさん出演すること。
お祭りに出ることに尽きるんです。
練習では主に身体的なところを鍛えるじゃないですか。
お祭りにたくさん出演することは精神的なところを鍛えるということなのかも。
何か起きてもカバーできるようなメンタル。
これはたくさん魔物に襲われることで鍛えられるところなんですよね。
3. チーム運営における「質より量」
次は広報班・企画班のひと向けですね。
実はここが一番言いたかったところ。
ここ数年、ただ素晴らしい演舞をするだけではチームの知名度は伝わりにくくなっています。
「素晴らしい演舞を続けていれば自然とファンはついてくるよ。」
確かにそれも一理あるかもしれません。
しかし今現在実力のあるチームもたくさん生まれてきているため、演舞だけではなかなか評価されにくい現状があります。
そこで演舞とは別のところ、つまりチームをいかにアピールするかということがファンを作るために重要になってくるんです。
それはチームスタッフの中でも広報班の力の見せ所というわけです。
よさこい界隈ではtwitterが主だったプロモーションツールです。
最近ではtiktokやyoutubeもやられているところもありますが主戦場はまだまだtwitterです。
チームをアピールすること、つまり名前を知ってもらうこと。
それはメンバー募集にもつながりますしお祭りのタイムテーブルをお客さんに告知してお祭りに来て演舞を観てもらえる、そのようなメリットがあります。
以前かんしゃらさんのインタビュー記事でもありましたね。
だからチームアカウントからの発信の弾数、そしてそれを拡散するメンバーの力が必要不可欠になってくるんです。
「やけにタイムラインに流れてくるあのチーム」
という認識をしてもらえたら勝ちです。
また企画班も同様です。
企画班の企画というのはチーム内、チーム外と2つの企画があると思います。
チーム内はメンバーのため
チーム外はお客さんや他チームのため
ですね。
チーム内企画っていうかそもそもなんですけど
チーム内LINEグループが過疎ってたり、
チーム内の練習外での付き合いが少なかったり、
チーム内の企画が少なかったりすると、
メンバーのチームに対する愛着の気持ちは次第に薄れていくものですよね。
これはチームを継続させることにおいてかなり大事なことなんです。
だから飲み会でも遊びでも何でもいいんですけどチーム内の企画が何かしら常に動いているっていうことはメンバーの定着率にもつながるんです。
チーム外企画は量というか、継続的に、の意味合いなのですが、
周年記念公演や各シーズンのイベントごとなどを継続的に続けていくことがそうです。
お花見しよう、BBQしよう、海に行こう、運動会しよう、スノボ行こう、などなど。
よくありますよね。特定のチームが企画して他チームをたくさん呼んで大交流会するやつ。
広報班と合わせて企画・拡散することによって、
「あのチームはいついつの時期にこういう企画をやっているチームだよね」
ってお客さんや他チームの人に思ってもらえるっていうことはチームの名前を知ってもらえてるってことなので成功ですよね。
以前にチームインタビューの記事でも書きましたけどチーム名をまず「知っている」っていうことが大事なんですよね。
たくさんのチームが存在している中で自分たちのチームを知ってもらう。
そして演舞に足を運んでもらう。
そしてファンになってもらえるんです。
最近とっても発信すること、露出することの大事さっていうのを感じます。
よさこいにおいては素晴らしい志を持っているチーム、素晴らしい演舞をするチーム、素晴らしい仕組みで運営しているチームは多分たくさんあると思うんです。
でも発信や露出が少ないと知ってもらえないんです。
YouTubeにもたくさん演舞動画があって見つけられないんです。
お祭りでもエントリーチームの半分以上は正直知らないチーム名ばかりです。
だから発信こそ質よりも量で、とにかく発信することで目にとまる。
発信することで知ってもらえる。
発信することでファンができるんです。
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みなさんのチームはどうですか??
質より量で行動されていますか??
質が全く大事でないかと言われればもちろん違いますよ。
でも根本的に量ありきの質なんです。
質ばかりにこだわって量が少ないとよさこいにおいてはそもそも観てもらえないんですよね。
演舞で言えば1年に1回しかお祭りに出ないチームよりも10回も20回もお祭りに出ているチームは観てもらえますし、
1年で1曲しか新作をつくらないチームよりも八雲一座さんのように2曲も3曲も新作をつくるチームの方が注目度はありますし、限定参加で足を運んでもらう回数も増えます。
仮に質のみで勝負する場合は、1年で1回しかお祭りに出なくても
ぶっちぎりで他チームを楽々と凌駕するクオリティであれば話は別ですがプロでもない限り極めて難しいですよね。
こう考えるとほんとにチームってメーカーの会社みたいですよね。
どんなに素晴らしい商品、サービスを開発しても使ってもらわないと意味がない。売り上げが上がらない。
だからCMなどで有名人を起用してばんばん宣伝する。無料サンプルなどを配る。
そしてようやくお客さんに商品やサービスを届けその素晴らしさを体感してもらえる。
同じですよね。
以上、参考になればうれしいです!!
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