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まっぴん
よさこい応援団長
よさこい界の道しるべとなることを夢見るかわいい一つ目モンスター♡その正体はマップピンの妖精だっぴん。
よさこいをたくさん見るために、大きな目を持っているっぴーん!
(v・ω・)vどまっぷ3周年!!いつもありがとうございまっぴん!!v(・ω・v)

【作品づくり】タイトルのジレンマ

ちょっと今回はぶっこんだ内容です。

前回のブログでは

お客さんにとって演舞曲は何でもいい

という話をしました。

それは元々お祭りって多くのお客さんは特定のチームや特定の演舞がということではなく、“お祭り自体”を満喫しているから、という話をしました。
踊り子は踊り子で踊って楽しんでいる一方、観る側は特定のチームが観たければ観るし、そもそも特定のチームがなくてもみなさんが踊ることで醸し出されるそのイベントの空気感を楽しんでいる人もいます。

そしてその間には益々見えない”壁”が出来ている、というお話でした。

今回はそこから更に踏み込んで、観る側が”何を観ているか”というところが踊る側が”伝えたいもの”とどう乖離しているのかという話です。
実際乖離しています。

特に大きく乖離していること、踊る側から伝わってほしいけど観る側として伝わっていないもの・・・

それはタイトルです。

今回は伝わってほしいけど伝わっていないもの上位にランクイン!?(どまっぷ調べ)してるタイトルについてのお話です。

あ、ちなみに

「別にタイトルは人に伝わらなくても演舞で伝えたいことは伝えられているのでいいです。」
「あくまでタイトルは自分たちの中で共有されていればお客さんに伝わらなくてもいいです。」

というのであればこのブログはそっ閉じしてください。

伝わっていない演舞の「タイトル」

ひとつ質問します。

踊り子のみなさん、もしくはお客さんのみなさん。

昨年たくさんのチームの演舞を観た(映像含め)と思いますが


それらのタイトルどれだけ言えますか??

いかがでしょうか??

多分10タイトル言えればもう超優秀だと思います。
でも多分その何倍も演舞観ているんですよねみなさん。

つまりタイトルは伝わってないということになりますよね。

逆に言えば

自分たちの演舞のタイトルも観ているお客さんに伝わっていない可能性が極めて高い、ということになります。

しょうげきのじじつ・・・っぴん


自分たちが今までいろいろ考えたタイトルが自分がお客さんとしてお祭りを「観る側」になった途端全然興味なくなるんです。

実際かく言う自分もお祭りでたくさんの演舞観ますけども自分が踊っていた演舞曲名は15.6年やっていても全部言えますが、他チームの演舞のタイトルってほとんど覚えていません。お気に入りの他チーム演舞は覚えていますが。

踊り子ですらそうなのでお客さんとなるとほとんどわからないんじゃないかなって。
だから今回過去曲の再演がどうのこうのって言われてもぶっちゃけ

「別に。」

かもしれないという悲しい状況なのです・・・(T_T)

#あなたが選ぶ推しチーム

以前twitterのハッシュタグで#あなたが選ぶ推しチームというのが盛り上がっていましたがこれが

「#あなたが選ぶ推し演舞

というハッシュタグだったら多分ある程度詳しい人じゃないとツイートできないと思います。お客さんなら尚更。
それこそいわゆる「よさこい玄人お客さん」みたいなお祭りに何度も足を運んでいて推しチームがある方ぐらいではないでしょうか。


ただ一方で他チームの演舞のタイトルをキチンと言えた、ということは以下の3つが考えられます。

「そのチーム(もしくがその演舞)が好きだから覚えている」
「そのチームが演舞のタイトルを上手く伝えている」
「たまたま覚えている」

の3パターンだと思います。

この中の2つめ。

チームが演舞のタイトルをチーム側が工夫されている場合。
これについて考えてみます。

せっかく名付けた演舞のタイトルだから観てくれる方にも認識してほしいですよね!!??

タイトルを付け方・伝え方

現状としては自分自身に置き換えてほしんですけども自分たちがどれだけ想いを込めて考えて考えて考えて演舞と同様に演舞曲のタイトルを決めて演舞で声高に伝えても多くの場合聞き流されているんです。
自分が他チームの演舞のタイトルを聞き流しているのと同様に。。。

でもだからと言ってタイトルを付けることが無駄ということではありません。
大事なことはその付け方と伝え方なんです。

せっかく考えて考えて考えて命名した演舞曲なんです。
キチンとタイトルも含めお客さんの心に残ってほしいですよね。

演舞には曲、歌、MC、振り付け、衣装、各種大道具と各種パーツの合算ですが
「タイトル」も重要なパーツですもんね!!

でもやっぱり演舞が第一なのでそこはなかなか一工夫するところまでいたらない場合が多いです。

まっぴん
まっぴん

でもなんかもったいない!!

とまっぴんは思うのです!!

そこでどんなタイトルなら覚えてもらえるのか、考えてみました。

そこでタイトルの付け方とその伝え方について考えてみましょう。
伝え方については具体的に中の人がすごく印象に残ったチーム演舞を動画と共に紹介します!!

タイトルの”付け方”

一案です。

キャッチーであること

もうこれです。

マナラボ
キャッチーとはなにか 言葉の意味と使い方を例文併せて解説 この記事ではキャッチーの意味や語源、使い方について解説いたします。 度々メディアや広告等で取り上げられる言葉ではありますが、字面や響きだけでは今ひとつ意味が伝わ...

タイトルってほとんどのチームが演舞前にMCの方が言います。それキッカケで音が始まることも多いです。
かと言って音出しのキッカケのためのタイトルではありませんよね。

演舞前一言言ってそれだけでお客さんの耳に残るようなタイトル。
つまりキャッチーであることはマストかなと思います。

タイトルでよくある当て字とかって正直全く伝わりません。
何故ならタイトルは耳で聴くからです。
大幕とかのデザインにタイトルが印字されている場合は別ですが。

造語なら造語でもいいのですが耳に残りやすい言葉選びというところが大事です。

ちょっと話が逸れますが、好きな人がいたら申し訳ないのですが個人的に「転生系のマンガ」って嫌いなんです。
いろいろ理由はあるのですが最近転生系のマンガって割と多いのですが導入部分はほとんど同じような感じだししかもおどれもこれもタイトル長いし・・・っていうので嫌いなんです。

シンプルにバシッと伝わるタイトル。

そういうタイトルを付けることが伝わりやすいんじゃないかなって。

周りが付けていないようなタイトル

続いてこちら。
最近増えてきてはいますが日本語ではないタイトルを付けるという方法もあります。

よさこい演舞の根本には和がありますのでタイトルも日本語が多くなりがちです。
でも漢字や当て字って先にも言ったように口頭ではなかなか伝わりにくいという欠点があります。

そのような中で英語のタイトル。もしくは日本語以外の言語でのタイトルは耳に残ります。

下記に2チームをご紹介します。

かんしゃら

かんしゃらさんはタイトルは「3rd work -此の道-」以外は全て日本語ではありません。

実は今絶賛原稿作成中なのですが先日インタビューをさせていただきました。
その中でこのあたりのお話もお聞きしました。

日本語でも英語でもない言語がタイトルだったりしてすごく耳に残ります。
(ここでは6th work Alegriaの動画を貼らせていただきます)

このように日本語のタイトルばかりな中で敢えて日本語以外の言語のタイトルを付けるという方法もあります。

GARAN 43°/35°

GARAN43°/35°さんの演舞曲は「数字」です。

「01(ゼロワン)」

逆にすごく潔い!!
歌詞に「zero to the one」というフレーズは出てきますが「01(ゼロワン)」というフレーズは出てきません。
ですが数字という今だかつてないタイトルはすごく印象的です。

このように周りが日本語だからこそそこから外す、だから耳に残りやすいということもあります。

先ほどの「転生系のマンガは嫌い」っていうのはそのような作品が多すぎてしかもタイトルが長い!という理由で嫌いなんですが、よさこいの演舞曲のタイトルでは長くても10文字以内なのでその中で敢えて15文字とか20文字とかもう文章のタイトルだったらそれはそれで耳に残りますよね。

中の人が好きなチームのある年の演舞曲のタイトルが漢字5文字で15文字でした。
そういう、大多数がこうだから敢えてこうしよう、というやり方もアリですね。

タイトルの”伝え方”

次にその伝え方。

チームの中にはタイトルがやけに耳に残るような演出をされているチームもいますよね??
そういう上手く演出されているところは意識していなくてもタイトルが耳に残ります。

こちらについては多種多様なので以下に個人的にタイトルが印象的だった、耳に残ったチームの演舞の動画を貼りますね、。

嘉們-KAMON-

どまつり大賞もこいや大賞も受賞されたことのある嘉們-KAMON-さん。

「Wow!SAKA!Mooovement!!」
「センセーション」。

こちらの2演舞は曲中にそのフレーズが多用されており、演舞を観ていれば耳に残りますので自然と嘉們-KAMON-さんの作品としてそのタイトルと演舞が紐付かれます。

京炎そでふれ!おどりっつ

続いてては京炎そでふれ!おどりっつさん。

Sailing KOBEやこいや祭りで演舞を観させていただきましたがこちらのタイトルも耳に残りました。

「新日本京都」

と左右にのぼりが出ますし(サムネにも映っていますね)、演舞中に「新日本京都!」と掛け声もあります。
「新日本京都」という言葉は恐らく造語だと思いますがすごく歯切れのいいタイトルで印象的でした。

愛知淑徳大学 鳴踊

続いては愛知淑徳大学 鳴踊さん。

2020度演舞の「顔晴レ!!!」はすごく印象に残っています。

KOBE ALIVEで演舞を観させていただきましたが、印象に残ったのはチームMC(歌い手?)の方が

「かーおーはーれー!!」

って言っていたのがすごく耳に残っていて一瞬でタイトルを覚えました。
こういう音キッカケのタイトルの言い方が特徴的なことも伝わりますよね。

夢源風人

次は演舞以外でも工夫をされているチーム。

以前インタビューさせていただいた夢源風人さんです。

「まるまんてん」

というタイトルを演舞以外でもtwitterなどですごく告知をされている印象を受けます。
なのでよさこい界No.1SNSであるtwitterを眺めているだけで「まるまんてん」という言葉が残るんです。

このようにいろいろな伝え方の方法があります。
どれも面白いです。


このように数チーム動画と共にご紹介させていただきましたが、タイトルの付け方や伝え方にも一工夫加えることで観る側にも印象付けることができますよね。

ただしチームの今までのイメージとか積み上げたもの、方針等がありますから一概にこうしろとは言えないのですがこのようなやり方もあるよー!!っていうことで参考になれば嬉しいです!!


今回は以上です!

冒頭でもお話した通り多くのお客さんは演舞を演舞として観る、というよりかは祭りの一つのプログラムとしてたくさんのチーム演舞を観るわけです。よってその中で自分たちのチームを、チーム演舞をいかに伝わるように計らうかって演舞の中の演出と同様に大事な気がしています。

その中でも最もないがしろ、、、ではないのですがただ言って終わり、っていうのが「タイトル」なんです。

そこでいかに工夫してタイトルを伝えるかって大事です。

見た目の派手さとか、大道具等の必殺技で印象付ける、ということも確かに大事ではありますがそこってテーマとかコンセプトとかメッセージとかではない部分じゃないですか。
なによりも演出が一番大事!と言うならもうそれってどんなテーマでもコンセプトでもメッセージでも同じじゃないですか。

タイトルって言葉でチームの想いが最も伝えられる部分だと思うんです。
演舞中の歌詞ってなかなか一見で聞き取りにくいところもありますし。

興味ない演舞ってほんとに興味ないんです。そこで一言バシッと「おっ!?」っと思わせるようなタイトルだったら「演舞も観てみようかな」っていう気になりますよね。

・・・でもここまで書いて矛盾すること言いますが、だからと言ってシンプルでキャッチーであれば、印象に残ればそれでいいのか、命名のテクニックみたいなものに縛られて本当に伝えたいことが伝わらないのは演舞の派手さとか必殺技と同様であんまり意味はないです。

先ほども言ったチームイメージや積み上げたものっていうところと演舞の本当に大事な部分、メッセージというところを忘れずにタイトルを考えてみてはいかがでしょうか??

というお話でした!!

「まっぴん」っていう名前も「どまっぷ」っていう名前も認識しやすい覚えやすいっていうところで実は命名されたっぴん

まっぴん
まっぴん

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この記事を書いた人

どまっぷブログ編集マン。大学生の時によさこいを一目見て「これだ!」と思い大学生活を捧げる。その後ダンスや舞台経験を経て振付師として活動しつつどまっぷ記事書いています。

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