今回は個人的にすごくすごく難しいテーマについてです。
それはタイトルの通りです。
過去曲の再演は現実的なのか??
ということです。
どういうことかというと多くのチームは毎年毎年新曲をつくります。
で、大体1年ぐらいしたら踊り収めをして新曲披露します。
で、また1年ぐらいしたら踊り収めをして次の新曲披露します。
つくっては披露して収めて、つくっては披露して収めて・・・。
踊り収めした演舞曲って余程のことがない限り再演されません。
それってもったいなくないですか??
っていうお話が今回のメインです。
「なんじゃそりゃ??」
って思う人もいるかもしれません。
多分それが普通の感覚なのだと思います。
毎年新曲を製作する、というのはもうどのチームも当たり前のように行っています。
毎年世代交代をするチームなどは「自分たちの足跡」という意味でも新曲を製作することがチーム活動の最たるものですしよさこい各種製作業者の方々もそれで潤う部分もあるじゃないですか。
ただこう長くやっているとせっかく手間暇かけて作った演舞なのになんかもったいないなぁーって感じることがあります。
そこで今回過去曲の再演は可能なのか、現実的なのか、どういう問題点があり、今の実情はどうなのか、という点を考えを述べてみます。
ただ・・・今回そういうテーマでブログ書きますけども既に答えは見えています(笑)
様々な壁があります。
またこのテーマから派生して第2弾第3弾と演舞曲についてのブログが続く予定です。
何かこう考えるキッカケというか「こういう考えもあるのね」程度に参考にしていただけたら嬉しいです(^o^)丿
演舞曲の寿命はとても短い
「まーたどまっぷがわけわからんこと言い出したよ!」
とか思わないでください(笑)
でももったいないんです。
演舞曲は1曲1曲どれもちゃんとしたチームの作品、実績、歴史、です。
みなさんもそう思われていると思います。
毎年毎年みなさん思い入れのある演舞曲を時間をかけてつくっていきます。
でもそんな演舞曲の寿命は大体1年弱。
お祭りで披露する回数(日数)としたら多くて20日~30日ぐらいじゃないですかね。
それでもう終わりなんです。
周年記念公演などない限り再演されません。
また周年記念公演もみんながみんなやるわけではありません。
1年準備して20~30日ぐらいしか披露されないということがいわゆる”コスパ”的にどう感じるかは人それぞれですが個人的には少なすぎると思います。
しかもここ2年はコロナのこともあって披露できる回数がほんとーーーーーーーーーに少ない。
それで踊り収めることに意味はあるのでしょうか。
再演しちゃダメなの??踊り収めしなきゃダメなの??
チームの実績、歴史という表現をしましたが言ってしまえば演舞曲1つ1つはお笑い芸人にとってのネタ、音楽アーティストにとっての曲。芸術家にとっての作品。
劇団〇季だって何度も何度も千秋楽→再演しています。
何かこう・・・無理に新曲(現在踊り収めてない演舞曲)に縛られなくてもいいんじゃないか、
っていうかもっと気軽に過去曲も演舞できるような雰囲気になればいいのになって思いました。
今って踊り収めしなきゃいけないような流れになっているじゃないですか。
チームによっては「〇〇のお祭りは新曲も披露するけど過去曲もやります!」っていう楽しみなところもあります。
「△△(チーム名)は〇〇のお祭りで□□(過去曲)踊るらしいよ!」っていう何踊るかわからないワクワク感もあるじゃないですか。必ずしも新曲ではないっていう。
お客さんの立場からすると「毎年必ず新曲が観られる」という安心感のようなものもあるかもしれませんが逆に「過去の演舞もたまには観たいな」、「過去の〇〇好きだったのにもう観られないの!?」みたいなものもあります。
ただこれは観る側の視点。
もちろん踊る側からすれば壁はあります。
ということでそれらどんな壁があるのかっていうことを下でまとめました。
再演に立ちはだかる大いなる壁
さて、それでは具体的に考えていきましょう。
過去曲をお祭りで披露しようとした場合いくつかの壁を越えなければなりません。
パッと思いついたのはこの3つ。
- 振り付けや構成が残っていない
- チームの体制
- 衣装や大道具等がない ← これ次回のブログに回します。
1. 振り付けや構成が残っていない
振り付けって基本的には文字とかで残せるものではなく口頭で伝えられるものです。なので形として後世に残せないです。
今はYouTubeなど動画として残すことはできますがそれを記録として残しているチームはほとんどありません。
なのでもう記憶を頼りにするしかありません。
毎年毎年過去曲全部現所属メンバーに振り入れする時間もありませんし、過去曲を知っているメンバーが辞めないとも限らないじゃないですか。
また口頭で伝えられていく中で徐々に振り付けのニュアンスも変わってきます。
つまり当時の作品、ではなく当時の作品を今風のニュアンスで踊りました、になってしまうのです。
それもそれで全然アリなのですが。
2. チームの体制
そもそも多くのチームには「過去曲を管理する」みたいな班・グループはありません。
決して過去曲をないがしろにしているわけではありませんがそれよりも「新曲をつくる」ことが目的でスタッフ編成をされているところがほとんどだと思います。また、毎年代替わりをするので人の入れ替わりもあります。
チームによっては「保存会」「OB・OG会」のような退会したメンバーのグループがあり、どこかのお祭りで過去曲のみ踊というところはありますがこれも僅かです。
また、そういうものを保管できるようないわゆる「事務所・倉庫」みたいな特定の場所を持っているチームも僅かです。
自分が以前所属していたチームには事務所があり、そこで打ち合わせを行ったり、余剰衣装や大道具などの保管をしていました。
特定の大学認定の学生チームであれば部室のようなものがありそこで保管できるかもしれませんが。
現状どうでしょうか?
例えば今年の演舞曲の大道具関係はどこに保管されているでしょうか??
恐らく自身の経験からすると「メンバー誰かの家(もしくは車)」が大部分ではないかと思います。
それだけあらゆるものが流動的な扱いになっているのです。
また、次の「3. 衣装や大道具等が残ってない」でも触れますが「退会後の衣装の取り扱い」などをチーム会則として定められていることはほとんどないように思います。
3. 衣装や大道具等が残ってない
これが一番大きな問題かと思います。
特に衣装がない。
実際過去曲をお祭りで披露されているチームは少しですがいます。
ただ当時の衣装、当時の大道具などそのまんま再現しているチームはほぼいないかもしれません。
その理由のひとつとしてこの問題があります。
この内容についてはこれだけで1ブログできるぐらいボリュームが大きくなってしまったので次回ブログをお楽しみにしてくださいm(_ _)m
踊りって割とそういう傾向がある
何故過去曲の再演をしないことがもったいないかと感じるかと言うとよさこい問わず踊りって「新作をつくり続けなければならない」傾向にあるからです。
音楽のコンサートや芸術の展覧会、お笑い芸人の漫才やコントだって既存のものを使っています。
よしもと新喜劇は毎週新しいモノをやられていますね(笑)
よさこいではありませんがダンスなんかもう正にそうなんです。
ショーケースに出場する度に常に新しいナンバーを作り続け披露しては作って披露しての繰り返しです。
ただ中にはこういうイベントもあります。
みなさんご存じLegend Tokyo。名だたるコレオグラファー(振付師)が何十人を従えて作品を披露してその年のLegendを決めるイベントです。
演舞づくりの参考にYouTubeや生で観に行かれた方もいらっしゃると思います。
このLegend Tokyoでは数年に一度、「Final Lagend」というスピンオフイベントがあります。
これは過去Legend Tokyoに出展した受賞歴のある作品を再演するというものです。
これはダンスって基本的に上でも述べた通り良い作品でも1回もしくは複数回披露したら終わり、みたいな空気があり、名作と呼ばれるナンバーもそうなってしまうのはもったいないよね、っていうところから来ています。(確かそう)
よさこい界隈でも数年に一度でいいからそういうイベントがあっても面白いなぁなんて前から思ってます。
例えば何かのお祭りで受賞した作品であれば何でもOKなイベントだったり。
この辺りは諸々の披露する側の壁があることは承知の上ですが観る側としてはそういうふうに思うこともあり、今回ブログにしてみました。
次回は今回のブログに紐ついて「衣装」についてのお話だっぴん♪♪
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