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まっぴん
よさこい応援団長
よさこい界の道しるべとなることを夢見るかわいい一つ目モンスター♡その正体はマップピンの妖精だっぴん。
よさこいをたくさん見るために、大きな目を持っているっぴーん!
(v・ω・)vどまっぷ3周年!!いつもありがとうございまっぴん!!v(・ω・v)

【お祭り観戦記】Sailing KOBE 2022

Sailing KOBE 2022に行ってきました!!

ていうか・・・

審査員やらせていただきました!!

差し入れとして同じ審査員の方にいただいたスタバを飲みながら

非常に光栄な機会をいただいたこと大変嬉しく思うと共に、
皆さんの素晴らしい演舞を下手に審査してはいけないと、
約6時間終始気が抜けずフィナーレ審査終わった後どっと疲れがきて、
ビール飲んでホテル行って即寝でした笑笑

さて、今回はそんなSailiing KOBE 2022の観戦記と言いますか、
実際に審査員をやっての気づきについて書きますね。

※ちなみにめちゃくちゃ保険かけますがどまっぷブログでお祭り審査後の観戦記を書くとよく炎上します。
ですがそんなつもりではありません。
あくまで「こういう意見もある」という程度で捉えていただければ幸いです。

※ちなみに審査結果や受賞チームについては本ブログでは触れませんので下記Sailing KOBE 2022のtwitterアカウントからご確認ください。

お祭り概要

【開催日】 2022年7月9日(土)

【開催時間】 8:55〜20:00

【開催場所】 メリケンパーク
兵庫県神戸市中央区波止場町2−2
※JR元町駅から徒歩10分程度(ほぼまっすぐ)

【演舞形式】 ステージ、パレード

【twitter】 https://twitter.com/sailingkobe

天候が非常に心配されましたが雨も降らず、しかも適度に曇っていたため踊り子の皆さんも快適に踊れたのではないかなと感じました。(風は強かったので大幕の方はかなり苦労されたかとは思いますが・・・)

事前の準備、当日の運営など実行委員の皆さま大変お疲れ様でした。
そして参加されたチームの皆さんも大変お疲れ様でした。

シンプルに楽しかったです。

「祭りが戻ってきたんだ」

そう思わせられたお祭りでした。

審査やって気づいたこと

ということで終始審査員席という特等席で多くのチーム演舞を観させていただきました!
多分ステージ、パレード込み5.60演舞は観させていただいたかと!!

さて、「審査を受ける」ということは賞を狙うということ以前に

○ 他チームと比較される
○ 演舞に点数をつけられる
○ 評価コメントがくる

という前提のもとで演舞されるということです。
その前提でこれから書きますね。

パレード

パレード審査は真正面から

まずはパレード審査から始まりました。

〇 アジャストできたチームが強かった
〇 そもそもパレードとは

今回パレードは真正面からの審査です。
これはチームに事前に告知はあったかと思います。

それにちゃんと適応できたチームがやはり審査という点からすると良かったです。
当たり前と言えば当たり前ですが。

他のパレード審査がある多くのお祭りではパレード会場は道路で、歩道に審査員ブースが設けられます。
だから多くのチームはパレードをそこに照準を合わせた演出、構成を考えて作るのも事実あります。

具体的には大体どのお祭りもパレードスタートからゴールまで50〜60m付近に審査員ブースがありますからそのあたりで審査員ブースの方を向いて各種演出します。

つまりその構成で今回のSailing KOBE 2022のパレード審査をするとそのまま演舞されると
審査員としては終始横から演舞を観るわけです。

正直、、、ごめんなさい。
横から観ても審査しようがないんです・・・。

個人的な意見ですが

〇 審査員ブースの場所に応じた構成をしてほしかった
〇 むしろ全方向どこから観ても楽しめる演舞構成がパレードの醍醐味

と考えています。

パレードは大前提進み続けるものです。
左右から観ているお客さんも楽しめる演舞構成であってほしいと思います。

必然的に前に前にエネルギーを発散するチームのパレード演舞が良く観えますよね。

逆に、真正面から審査されますよ、っていう事前告知がある中でそれでも横向いた演出をされるチームって、
別にSailing KOBE 2022パレード演舞は審査どうでもいいし、むしろその後に開催される、そのチームにとっての大事なお祭りのための予行練習、場数みたいな感じなんでしょうね。

目を見て踊っていますか?

そのように前に前に進み続け、審査員席手前まで来ます。
今回割と審査員席近くまで来たのでかなり迫力を感じました。

そこで気になったことは
「観ている人の目を見て踊れているか」
ということです。

一部のチームですがすごくギリギリまで攻めてきているのに踊り子の方と目が合わないんです。
少し下目がちだったり。

踊りって表現であって、表現とは大前提「伝えるもの」であると思うので踊り子の方と目が合ってすごく熱量を飛ばしてくれると観ている側としてはすごく嬉しくなります。

もちろん演舞の構成も審査として観ますが、自分自身としてはそういうところも観ていました。
伝えようとする意識って伝わりますし、伝えようとしない意識もまた伝わります。
すごく縮こまって見えるというか、チームの隊列の枠以上に熱量が伝わらないんです。

別に凝視しろっていうことではないんです。
なんかこう、振り付けの大事な部分ってあるじゃないですか。
そういうところ、ここぞというポイントで押し付けがましい視線を飛ばすんです。

それだけで同じ構成でも観ている方が感じる印象って変わります。

ステージ

ステージ審査はこんな感じ

どこもすごく見応えのある演舞でした!!

関西のお祭りってどまつりチームも参加されるし、
高知のよさこい祭りに参加されるチームも参加されます。

よってかなりバラエティに富んだチーム演舞を堪能できます。
それが関西のお祭りの魅力のひとつだと考えています。

今回もそのように普段名古屋のお祭りでは観られないチーム演舞も多く観ることができました。

個性的なテーマ、個性的な演出、踊り子の熱量・パワーなど。
お祭りしている感じがすごく伝わってきました。

大道具について思うこと

大道具、各種道具類を多く出されるチームの皆さんにひとつだけ意識していただきたいことがあります。

審査員ブースで真正面から見ても
後から出す道具がこっそり見えてしまったり、
これから出す道具を準備している方が見えてしまったり、

気になってしまいました。

演出自体はすごく面白いものだったのでそこだけ。
そこだけ気にしてもらえるともっとずっと良くなります。
これは数年前どまつりか何かのお祭りの審査員の方も仰っていたように思います。

最近の演舞では大道具出してなんぼなところあるじゃないですか。
それは悪いことではないのですが、様々な大道具を出されるチームの皆さんへお伝えしたいのは、

大道具を出すなら大道具を出さないところにも意識を持ってほしいなと感じました。
だって次の展開読めてしまうんですもん。

何を求められているか

最後。これかなり大事なことです。

実際審査をしていて、点数を付けるわけですが、

ほんっっっっとに微妙な差ばかりなんです。

皆さんの演舞どれも素晴らしい。
だからそれに点数を付けるのはとても心苦しい面もあるのです。

自分も演舞を過去何十と作ってきました。
どれも一筋縄で行かず、考えて考えて考えてひとつひとつの振り付けや構成を決めていきます。

ただ審査ってその演舞1発勝負なのでそこまでの苦労はほとんど伝わらないことも事実です。

「これだけ苦労して作りました」
「たくさん練習してきました」
「こういう紆余曲折がありました」

というのはわからないんです。

その上で今回フィナーレに進まれたチームや、
フィナーレには進めなかったけどこのチームの演舞良かったな、面白かったな、
というチーム演舞には特徴があるように思います。

それは自分たちのチームは何を求められているのかが分かっているかということです。
客観性と言いますか、第三者目線と言いますか。

演舞を作るときに「自分たちがやりたいこと」はもちろんありきです。
ですがそればかりですと言い方は悪いですが自己満足で終わってしまいます。

もちろんそれでもいい、それがやりたいのではそれで全然構わないのです。
ただ審査での受賞を目指しているチームであれば自分たちが何を求められているのか、という視点って重要であると考えます。

上にも書きましたが結局踊りは表現であり表現とは伝えるもの、つまりコミュニケーションだと思っているので、演舞を通したお客さんとのコミュニケーション、
それは決してコールアンドレスポンスという直接的なことではなくて、
求められていることに応えられているのかということです。

それが分かって自分たちのやりたいことと上手くバランスが取れているチームって見ていて納得するんです。
なかなか個チーム名を出してどうのこうの言えないのですが。

自分たちはこうです!

の押し付けでフィナーレに進む、賞を狙う、のであれば恐らく相当な完成度が求められます。
それこそ圧倒的な。

だからこそ必要なこと

以上を踏まえ時間があればぜひやって見て欲しいことがあります。
以前もブログに書いたのですが、

仮想お祭り審査です。

あるお祭りで自分たちで演舞をたくさんチーム観て感想を共有し合うことです。

そうすると言わんとしていることが少しでも伝わるのではないかなと思います。

結局どこまでいっても審査員は何十チームと続け様に踊るわけですから、
「前のチームと比べてどうだったか」
という比較の視点って必ず抱いてしまうのです。
もちろんそうならないよう、冷静に観ているつもりではありますが、どうしても引っ張られることも事実あります。

そういう経験を踊り子の皆さん、特にスタッフの方はした方がいいのではと思います。
その上で自分たちのチーム演舞はどう観えるのか。

このシーンはどういう風に見えるのだろう?
どう感じるのだろう?
自分たちのチームがこの順番で演舞したとしたらどう感じるのだろう?

自分たちが狙っていることがキチンと伝わるのか、

欲を言えばある程度よさこいの知見がある人と一緒に観てみてどうだったか話し合うと自分たちでは気づかない自分たちの演舞の評価をもらえると思います。


今回は以上です!

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この記事を書いた人

どまっぷブログ編集マン。大学生の時によさこいを一目見て「これだ!」と思い大学生活を捧げる。その後ダンスや舞台経験を経て振付師として活動しつつどまっぷ記事書いています。

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