今回は新曲を製作する上で最も重要な作曲家、振付師、各種業者(衣装や地方車の音響業者など)などの外部クリエイターとのやりとりについて気をつけるポイントを簡単に説明します。
※今回は2019年に書いたブログを再編集したものです。
目次
1. 外部クリエイターって??
多くのチームが新曲製作において何かしらを外部クリエイターに依頼することがほとんどです。
一番多いのが音関係(曲や地方車音響)。
次に衣装や振り付け。
それ以外だとグッズ製作をする場合の製作業者などです。
彼らはプロです。
それでご飯を食べている方もいますし、そうでなくてもプライドを持ってやられている方ばかりです。
彼らは長年の積み重ねの中で作曲や衣装製作や振り付けノウハウを得てきた方々ばかりです。
そこは間違いのない事実です。
よってそこについては尊敬と敬意を持って接しなければいけません。
ただしだからこそ陥りがちな失敗例があります。
今回はそんな失敗例を紹介するとともに、チームとのクリエイター間で持たなければならないたったひとつの意識についてお話しますね!
2. 失敗例その①~忖度~
彼ら外部クリエイターは上でも言いましたけどプロです。
チームの新曲製作班は作品に対する理想はあれど専門的な知識、経験については彼らに遠く及びません。
だから話を進めていく上でついつい、
という認識をしてしまうことがよくあります。
その結果例えば
曲で言えば、
衣装で言えば、
振り付けで言えば、
ということが起こる可能性があります。
(まぁ振り付けはなんとでもなりそうですけども曲と衣装、特に衣装は完成(量産)してしまったら変更できません。特に衣装は。)
ただしもちろん外部クリエイターの方もそのチームを過去から受け持っていてテイストややりたいことをうまく汲み取って作品に反映してくれる方や、
初めて依頼する場合でもチームの意図をしっかり汲み取ってくれる方もいらっしゃいますので一概には言えないところはありますけどね。
特に初めてお願いする場合はプロとは言えクリエイター側もわからないこと(知識的なものではなく)もありますのでしっかりと意見を擦り合わせる必要があります。
3. 失敗例その②~丸投げ~
最近はあまり見かけませんがチームによっては、
という打ち合わせとは名ばかりの特に計画性も何もない丸投げパターンなチームもあります。
それで出来上がったモノに何も文句を言う筋合いはありませんよね。
でも文句言うんです。
自分たちが丸投げしたのに。
これはもう外部クリエイターにお願いする時に気をつけるポイントというかそもそも「人に何かお願いをする」際の礼儀とかそういうレベルの話です。
もっとチーム内で新曲の方向性・メッセージ性・やりたいことをもっと事前に明確にしておきましょうね。
明確にした上でクリエイターの方を信用した丸投げであればそれはチームの自由ですけどね。
4. ということで気を付けるポイントとは??
ということでそんな外部クリエイターとの付き合い方で気をつけるポイントをたった1つご紹介します。
たった1つです。
それだけ守れば後は何でも良いかというわけではありませんが、少なくとも上のような事態は防げます。
それは・・・
チームと外部クリエイターは対等な立場だという意識
です。
これだけ。
簡単ですね。
先ほども言いましたが自分たちよりもものすごい知識量、経験値があることは間違いないことです。
でも立場は対等です。
打ち合わせの時点でどうしても譲れないポイントははっきり伝えましょう。
仮に自分たちの方向性とブレるような提案があったらしっかり話し合いましょう。
もちろん自分たちがやりたいことがあまりに現実とかけ離れている場合もあるでしょう。
そこは外部クリエイターの方もはっきりNoを提示してくれますし様々な提案、選択肢を提示してくれます。
その場合は解決案、代替案、妥協案をしっかり話し合いましょう。
結局はチームとクリエイターも人と人。
双方に敬意を持った関わり方をしないといい作品は生まれないですからね!
ー・ー・ー・ー
今回は以上です!!
舞台で踊るのは作曲家でも振付師でも衣装業者でも音響業者でもありません。
自分たちです。
舞台でいかに上手く踊れたとしても作品として成り立っていなければ、何も伝わりません。
無計画なお任せの成り行きで素晴らしい作品、皆に愛され評価される作品はできません。
最終決定権はあくまでチーム側です。
そこは忘れないようにしましょう。
時期的にもう来年の作品の製作準備に入ったりそれこそ作曲やその他諸々外部クリエイターに依頼する時期かもしれませんね。
なのでそのポイント忘れずに納得のいく作品づくり、頑張ってくださいね!!
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