今回は作品づくりにおける
アイデアの生み出し方
についてお話しますね。
新作をつくるときに必ず考えること。
それは
新しいアイデアを!
奇抜な!
どこのチームとも被ってないような!
アイデアが!
欲しい(屮゚ロ゚)屮 カモーン
と思われている製作スタッフの方、いらっしゃいますよね。
今回はそんなあなたに朗報!!
アイデアの生み出し方についてお話しちゃいます。
目次
1. イキナリ結論
イキナリ結論から。
どこにも被らない奇抜な全く新しいアイデア。
そんなもんない!!
終
制作・著作
━━━━━
ⓃⒽⓀ
・・・説明しますね。
そういうアイデアの生み出し方というか、そもそも全く新しいアイデアなんて今更ありません。
出尽くしてます。
大抵ふとしたひらめきで
「あ!!これ全く新しいアイデアかも!!」
ってなることありますけども、それは自分が知らないだけでどこかが昔やっていたりします。
なので知ってる人からしたら、
「あぁ。〇〇のパクりじゃん。」って思われます。
実際あったことなんですけど、
別々のチームさんが同じお祭りでネタ被りすることがあったり、
そのネタの練習中もしくは製作中に開催された別の大きなお祭りでかなり大御所のチームさんとネタ被りしたり、
身を以て全く新しいアイデアって無理なんだなって実感した経験があります。
まぁそう思われたからって別にいいんですけどね。
毎年同じような演出ばかりやっても別にいいんですけどね。
(審査員毎年同じっていうわけじゃないし)
でもそもそも新しいモノってお客さん、ファンもそうですけどそれよりも踊る側も求めてたりしますよね。
例年同じようなネタばかり使っていたら踊り子のモチベーションの低下になったりもします。
だから作り手ってそこにも時には気を使わなきゃなかったりしますよね。
外向けに作品をつくるんですけどその細部には内向きの要素もあったりって。
・・・話それましたが要は全く新しいアイデアなんかもう考えるだけ無理だぜっていうことをご理解してもらえればうれしいです。
2. 「0→1」じゃなくて
とは言ってもですね。
やっぱり新しいアイデアってほしいじゃないですか。
そこで違う観点から「新しいアイデア」についてお話します。
まず繰り返しますけどそもそも誰もが観たことも聞いたこともない全く新しいアイデアは存在しません。
それは間違いないです。
例えばビジネスでもそうです。
「このビジネスは今まで誰も思いついていない画期的なものだ!!」
っていうビジネスアイデアもそうそうありません。
でもですね。
誰もが観たことも聞いたこともあるアイデアでも「組み合わせ」であれば無限にアイデアが生まれます。
どういうことかと言うと、
「全く新しいアイデア」というのは「0→1」
「組み合わせアイデア」というのは「1+1」
つまり既存のアイデアと既存のアイデアを組み合わせてアイデアを生む、という考え方です。
みなさんご愛用の「鳴子」
これも全く新しいアイデアで生まれたものではなく、
「しゃもじ+鳥威し」で生まれました。
同じくみなさんご愛用の「祭り足袋」
これも同様に、
「足袋+ゴム(底)+エアーインソール」で生まれました。
また最近メジャーになり過ぎてる「大幕」
こちらも「大旗+背景」っていう組み合わせなんじゃないかなって。
大幕がない頃の大旗出すタイミングと大幕出すタイミングってけっこう同じだったりするじゃないですか。
・・・って考えるとこの逆で「〇+△」をたくさん連想していけばいいんですよ新しいアイデアって。
3. そのためにやること
3-1. 目的をハッキリと
わかった。
それはわかった。
とはいうもののさ、その足すものがわかりまてん。
何足したらいいの??
大前提まず「目的」をハッキリさせることが大事です。
そのアイデアで何をどうしたいのか。
〇 イントロで前のチーム演舞からの流れをばっさり消したい
〇 回りながら衣装がえするのよくあるけど別のやり方で一瞬で色を変えたい
〇 テーマや地域性を加味した大道具何かないかね
〇 ご時世的にマスクを衣装に取り入れられないかな
〇 ソーシャルディスタンスを保った演出は何かないかな
みたいな。
ただ漠然と足し算するにしても対象がありすぎて定まりません。
なので何のためのアイデアかを明確にしましょうね。
3-2. 具体的な足し算の例
次に具体的な足し算のお時間です。
ポイントは既存のモノ+別のモノで組み合わせてみることです。
よさこいの話なので
既存のモノ=よさこいの一般的なネタ
別のモノ=よさこい「以外」のもの
と考えるとわかりやすいです。
既存のモノはよく使われているモノのことです。こちらは別に説明はいりませんね。
大事なのは「足す方」である別のモノ。よさこい以外のもの。
よさこい以外ってどこから??ってとこなんですが基本どこからでもいいです。
〇 よさこい+似ているもの
一番わかりやすいところだと、
アイドルのコンサートなどの演出をよさこいと足してみてっていうのはよく聞きます。
あとダンスだとLegendTokyoやVIBE、DANCE@HEROなどなど。
そういう「踊り」と何かしら関係のあるところとの組み合わせ、足し算。
舞台もそうですね。
〇 よさこい+全く別のもの
また、踊り以外からもアイデアは転がっています。
むしろこっちが今回最も伝えたいことです。
例えば街中を歩きましょう。
そこにはたくさんの人が歩いていて、たくさんの建物があり、たくさんのお店があり、たくさんの広告があります。
まじでアイデアの宝庫だと思ってます。
〇 この人はどうしてこういう色の組み合わせの服装をしているんだろう
〇 この建物はどうしてこういう造りなんだろう
〇 このお店は何故流行っているんだろう
〇 このブランドの名前やロゴはどういう意味があるんだろう
〇 この広告の色づかいとか色と文字のバランスは何でなんだろう
〇 この大型ディスプレイから流れるこの曲はなんで有名なんだろう
例えばSNSを観てみましょう。
twitter、instagram、youtubeなど。
〇 この動画は何でバズってるんだろう
〇 このサムネは何で引き付けるんだろう
〇 このツイートの何がこんなに拡散されるんだろう
〇 このアカウントは何でこんなにもフォロワーが多いんだろう
〇 この動画なんで観られていないんだろう
などなど。
これら見てて気づきますよね??
「何故??」と疑うことです。
普段全然気にしなかったことを改めて「これって何でなんだろう??」と考えてみることで「それが何故人を惹きつけるのか」逆に「何故受け入れられないのか」がわかります。
そしてそこから導き出されたものをよさこいと組み合わせて、目的を果たすものになるか考えてみるんです。
それは決して「正解を導きだせ」ということではないですよ。
あなたがどう感じたか、ということが大事です。
だって作品に正解なんてないんですし、それが個性じゃないですか。
ビジネスだと正解を求められますけれども。
つまり!!
ここから言えることは、
よさこいから離れたところに
よさこいの新しいアイデアの要素がある!!
っていうことです。
来年のために新作づくりを考えているチームのみなさん。
まだ時間はたっぷりありますので一度そのような新しい刺激を感じ、そこから考え、よさこいにつなげてみてはいかがでしょうか!!
最後に以前書いたブログも参考までに貼っておきますね。
〇 【作品づくり】オススメ書籍のご紹介『クリエイティブの授業』
今回は以上でーす。
参考になったら嬉しいです(*´ω`*)
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