いろいろ指導者の役割について書くブログも今回がラストになります。
今回は一番最初のブログで書いたこと
「指導者の責任」
というところの1つ
メンバーにケガをさせないこと
という項目で書いた、練習そのもの以外のことについてざっとおさらいしましょう(^o^)丿
中の人が思う、メンバーにケガをさせないためのTIPSです。
(TIPSの使い方あってる??)
- この練習場所はケガなく満足に踊れる場所なのか
- メンバーの練習着や靴は踊りが上手くなれるようなものなのか、ケガしにくいものなのか
- ウォーミングアップをキチンとした上で練習に参加しているのか(特に遅刻者など)
こちらについてそれぞれ過去のブログを引用して簡単にまとめます。
練習場所
練習場所としてはひとつ。
屋外で練習しないこと
これに尽きます。
特に足場がコンクリートな場所は個人的に練習しちゃダメな場所ランキングNo.1です。
もう断トツでNo.1です。
コンクリートではない場所であればまだいいです。
公園などは足場が土であることが多いのでまだいいです。
何故ダメか
それは下半身にかかる衝撃が大きすぎるからです。
昨今の振り付けは激しいものが多いと感じます。
・ ものすんごい派手なジャンプや足技
・ 重心もろとも足をつくポージング
・ やたらと広いスタンス
・ そもそも重心を無視した振り付け
・ 腰に負担のかかるような姿勢
などなど身体に負担がかかる動きが多いんですね。
それを硬い硬いコンクリートの上で練習するとどうなるか。
もう容易に想像できるじゃないですか。
足首・膝・腰へのダメージが半端じゃないです。
指導者としてはその衝撃を如何に軽減させるような、身体全体で受け流すような指導をしなければなりませんが揃えることに必死なのでなかなかそこまで手が回らないことが多いです。
それであれば振り付けをどうこうする前に
練習場所を見直すことが第一なのです!!
理想の練習場所とは・・・
屋外がダメと言っているのだから
屋内の練習場所を利用しましょう。
学校の体育館、公共のスポーツセンター、レンタルスタジオ(少人数に限る)などです。
ここが何故いいかと言うと
床が高弾性衝撃吸収になっている
からです。
少し体育館の床についてググったらやっぱり衝撃を逃がすようなつくりになっていました。
鏡があるということ、騒音もあまり気にしなくていいなどもメリットとしてありますがそれよりも屋外のデメリットを防げるという点、それのみでも十分メリットです。
よってケガをさせない、ケガを防ぐという意味では屋内施設が最適なのです。
練習着や靴
練習着
以前ブログで好きなもの着ればいいじゃん、と言いました。
このブログは「みんな人目を気にせず好きな練習着お気に入りの練習着で練習したらいいじゃん!なんでそんなみんな同じような練習着なの??」っていう内容でした。
今回は少し違います。
練習着もケガについては考えなければならないことのひとつです。
端的に言えば
動きやすい服装
これに尽きるのですが「そんなんわかってるよ!!」って思うじゃないですか~。
でも実際はひとによってはジーパンだったりあんまりストレッチのきかないパンツで練習してたりします。
練習って振り入れしたりとかメンバーの踊りを上手くしたりとか隊列練習とかその他もろもろの目的があるわけじゃないですか。ブログでも言いましたが。
なのにメンバー自身を踊りにくい服装で踊らせることは、そのメンバー自身もナメてますけどそれを一言言える指導者ってあんまりいない気がします。
靴
ここは今回のブログの中で最も大事な部分です。
靴に対する意識がすごく低いように思うんです。
「いや、そんなの人の自由じゃん何履いたって。」
って思うのはわかるのですが少し考えてみてください。
各種スポーツには専用のシューズがあるじゃないですか。
でもダンスってないじゃないですか。
バレエやジャズにはありますけどもストリートダンスにはありません。
それはダンスは自由、という意味もあると思うのですが、でもやはりストリートダンサーでも統計をとるとよく履いている靴っていうのは偏ります。ダンスのジャンルにもよりますが。
「よさこいには(祭り)足袋があるじゃないか!!」
と思う人もいらっしゃると思いますが違います。
(祭り)足袋はお祭り用の足袋であって踊り用の足袋ではないんです。
祭り足袋の成り立ちを知ればわかります。
踊りのように前後左右の衝撃には対応していないんです。
せいぜい前後だけ。歩く、走る、止まる。
それを和のテイストの衣装に合うから履いているだけなんです。
決して踊りに適してるから履いているワケではないんです。
ここは話し出すとよさこいの発祥とかお祭りとかそういった話になるので割愛しますがとにかく足袋は踊り用の履き物ではないということはご理解ください。
詳しくは下記ブログをご確認いただければと思いますが、要点だけまとめると、
① 足首をホールドできるか
② ソールがつま先からかかとまで均一で厚い
この2つはマストです。特に初心者の方は。
もちろん足首をホールドした靴だと必然的に「ミッドカット」「ハイカット」になります。
それらの靴は足首をホールドしてしまうので「つま先を伸ばす振り付けには不向き」というデメリットはあるものの、ケガを防ぐという意味ではすごくいいです。
ただ実際
・ ソールが極端に薄いもの
・ ローカット(足首をホールドしてない)
・ サンダルやスリッパ(問題外の外)
・ 革靴やヒール(問題外の外)
・ 足袋(日常的に練習で使うものではないと考えます)
で練習をされる方が割と多い気がしています。最近ではそうではないかもしれませんが。
革靴、ヒール、サンダル、スリッパはもう問題外ですがそれ以外は屋内であればまだ許容出来るのかなと思う部分はありますが出来ればしっかりとした、いわゆる”ゴツい”靴の方がオススメです。
お金がかかるもの(決して安いものではない)なので強制はできませんが指導者としても少し気にかけてあげるべきところです。
ストレッチが疎かになる遅刻メンバー
しょうがないです。
練習に遅刻してしまうのは個々人のメンバーの事情がありますので「絶対に遅刻するな!!」なんて口が裂けても言えません。
ここで気を付けなければならないことは、
遅刻したメンバーは「早く練習に参加しなきゃ!!」と思いがちです。
そうなるとストレッチもままならず、練習に参加してしまいがちです。
指導者はここで「早く練習参加して!」と思うのは自然なのですがそこで身体もあったまってない、ストレッチも不十分な状態で練習に参加させることは正しいのでしょうか。
正しくないと思います。
練習に参加してほしいのはわかりますがそれでケガでもされたら・・・と考えるとキチンとストレッチをしてから練習に参加するようメンバーに指導すべきです。
またストレッチをキチンとやってから練習に参加した方が効率も結果的にはいいですし。
でも通常のストレッチは20分~30分時間をかけて心拍を上げながら全身の筋肉を伸ばすべきですが遅刻してきたメンバーにイチから20分~30分やっていると練習に参加できる時間もその分少なくなってしまいます。
そこでどうでしょう??
5分程度で簡単にできるストレッチメニューを練習班指導班内で考えてメンバーに伝授してみてはどうでしょう??
満足ではありませんが全く何もストレッチせずに、もしくはやったかやってないかわからないくらいのストレッチで練習に参加されるよりかはずっとずっとマシではないかと思います。
もし自分が5分のストレッチメニューを組むとしたら下記の通りです。
① 1分間テンポ速めのBGMを流して軽くジャンプ
② 2分間立ち姿勢でストレッチ
③ 2分間座り姿勢で下半身を重点的にストレッチ
こんな感じでしょうか。
①では心拍数を上げるために行います。
②③では立ちと座りで全身を一通りストレッチします。
通常1つのストレッチにつき8*4程度かけて伸ばしているものを8*1や8*2で伸ばしていきます。
もちろん十分とは言えませんが一通り伸ばすことにより血流を促します。
こういうチームオリジナルの短時間である程度伸ばせるストレッチメニューとか考えるの面白いかもしれませんね!
今回は以上です!!
練習場所と練習着・靴・ストレッチ、全て直接練習とは関係ありませんが大事なことですし、
ケガで踊れなくなりました
ケガで入院しました
ケガでチーム辞めます
傍でそういう人をたくさん見てきました。
これって誰の責任ですかね??
本人の責任が全てですかね??
って考えた時に中の人個人的には指導者にも責任の一端はあると思っています。
チームメンバーはただの頭数ではありません。
ひとりひとり大事なメンバーです。
もちろんケガはそう頻繁に起こるものではありませんので普段あんまり考えないことですが考えないからこそいざ起きてしまった時のことを考えて日頃の少しの声掛け心掛けが指導者の役割のひとつなんじゃないかなと思いました。
ケガなく!楽しく!よさこいを楽しみましょう!!
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