チームインタビュー第21回!!
今年の8月に開催された第23回にっぽんど真ん中祭りにおいてテレどまつり大賞を受賞された夜宵さんのチームインタビュー第2回となります。
前回は代表のニアピンさんと副代表のハイスぺさんがよさこいと、夜宵とどのように出会い、そしてどのようなキッカケで代表・副代表に就いたのか、というお話でした。
そこには個人ではなく先代の背中や今まで積み上げられたモノがあることがわかりました。
今回は具体的に今年の作品である
夜宵 act.22「遷史(うつし)」についてお聞きしました!!
みなさんも気になりますよね?ね?ね?
今回も行ってみよー!!
コンセプト「夢はひとつ」テーマ「桶狭間の戦い」
コンセプト「夢はひとつ」はどこから生まれたのか
ーーーそれでは具体的に作品づくりの話をしてもらおうと思います。
今作品のコンセプト「夢はひとつ」について教えてください。
これはどういうところからインスピレーションが来たんですか?
やっぱり、僕の中でコロナが大きかったんです。
特に本当にコロナの最初の時って、社会もチーム内もすごいどんよりムードだったんです。
やりたいこともできないし。
だからそこを作品とリンクさせられたらいいなっていうのはありました。
また、先ほど話した「一」の年の経験っていうのが大きかったですね。
あの時に百何十人規模の人間が、一つのものに向かっていく強さっていうのはすごいって感じて。
この2個ですね。
ーーーこういう時期だからこそみんな一つになって目標に向かってがんばっていこうっていう。「一」なんて特にそうですよね!!
次に「夢はひとつ」からどのように「桶狭間の戦い」というテーマになったんですか?
テーマを選ぶときに、どまつり大賞が目標だったのでやっぱり知名度のあるものがいいよねってなったんです。伝わりづらいテーマだと難しいのかなっていうのがあって。
何個かテーマは挙がったんですけど名古屋とかこの辺に縁があるものっていうのでみんなのイメージが一番膨らんで、かつコンセプトに合ってるよねっていうのが「桶狭間の戦い」だったんです。
最初はコンセプト関係なく、無限に縁のあるものを挙げていこうよっていうところからどんどんどんどん絞っていった感じですね。
割とよく使われるテーマ「桶狭間の戦い」にしたのは何故か
ーーーちょっと突っ込んだ質問なんですが、
桶狭間の戦いって、名古屋のチームでは割と使われがちなテーマだと思うんですね。
その中で意識したポイント、他チームとの差別化をしたポイントみたいなものってあったりしますか?
今年も複数チームありましたね。
意識したポイントですけど、直接的な表現はなるべく避けたいけどやっぱり物語は伝えたいっていうのがあります。
僕の中での夜宵の魅力は「ちょっと遠回りな表現をする」のが夜宵らしさだと思っているんです。
直接的に、例えば「切った!張った!」とか作中に合戦のシーンをそのまま入れるとかではなくて、
踊りで表現するっていうのをやりたいなっていうのがあります。
でも伝わらなかったら意味がないので「伝えたいけど踊りっていう表現の中で魅せたい」っていうのは意識しましたね。そこのバランスが一番難しかったです。
ーーーわかりやすくしたら伝わるけれども、ちょっと遠回りをしてでも濁したいというか。
感じ取ってくれっていうような、ストレートには伝えずに、行間を読めみたいなところですよね。
ちなみに言える範囲で良いんですけど他にどんなテーマが出てきました?
実は別のテーマがやりたかった!!?
ギリギリまで悩んだのは「プラネタリウム」でしたね。
これはホントに最終的に僕対他みたいな感じだったんですけど。
僕がプラネタリウムがやりたくて。笑
ーーーニアピンさんがプラネタリウム推しで他みんな桶狭間の戦いだったと。
代表信任の際にはテーマまでは決まっていなかったんですね。
そうですね。
代表の信任の時には「夢はひとつ」っていう話をしていて。
テーマについてはその段階ではそんなにでしたので。
ーーーてっきり代表が「俺は桶狭間の戦いがやりたいんだー!!」ってプラネタリウム側にほぼほぼ偏っていた意見を説得してとかそういう展開かと思ってました(笑)
でもどっちでもいいって言ったらあれですけどどっちもいいんです。
どっちもやりたい。でも僅差でプラネタリウムぐらいで考えてました。
ただ最終的に一番イメージが膨らんで一番コンセプトに合ってるよねっていうのが桶狭間の戦いだったので決まったっていう感じですね。
ーーーハイスペさんそこ実際どうでしたか?自分の中ではダントツ桶狭間の戦いでした?
ダントツってほどではないです。
でもやりたいことについてみんなイメージが膨らんでどんどん案が出るとか、
そういうのはやっぱ桶狭間の戦いでしたね。
プラネタリウムも面白いことはできそうではあったんですけど作品を作るとなると桶狭間の戦いの方がストーリーがあるものなので流れを考えるのもやりやすいので。
ーーープラネタリウムにしたら全然ガラッと作品のテイストが変わってた感じですよね。
真逆のテイストになってたと思います。笑
作品づくりのスケジュール
元々通常開催を前提として『遷史』を製作していた
ーーー次に実際の作品づくりのスケジュールについて教えてください。
今回テレどまの撮影と通常の作品づくりを平行しながら進めていった形ですか??
今回作品づくりを始める時に、
ステージがある体(てい)で進めていこうってなっていました。
なので割と例年通りのスケジュールで動いていましたね。
ーーー初披露できるお祭りが6月ぐらいにあるだろうっていうのを見越してスケジュールを立てて作ってたっていう感じなんですね。
はい。
ーーーということは実際に今年はテレどまになります、という発表があってから急ピッチでテレどま用の準備をしたっていう感じなんですか??
そうですね。
ただ今年はけっこう早くて3月ぐらいからですね。
去年はギリギリだったんですけど今年はけっこう早くに発表されたので割と時間に余裕はありましたね。
ーーーその段階にはもうステージの演舞はできてたんですか??
もう枠組みはできていてあとは実際に現場見てぐらいの段階でしたね。
ーーー年明け頃に新曲が届いて振り付けや構成を考えました。
3月にテレどまの発表があり、そこからテレどま用の構成を考えました。
もしテレどまがなければそのままステージとパレードを作りこんでいたということですか??
そうですね。
ーーー言ってしまえばパレードの分がそのまんまテレどまになったようなイメージですね。
そうですね。
一応パレードの構成も全部あります。
披露する場所がないので、幻の隊列になりましたね、あれは(笑)
もったいない!!幻の遷史パレード!!
構成のこだわり
昨年と撮影・編集を変えた
ーーー構成の話なんですが去年の「華蓮」の時は御園座がテーマで、基本的には御園座で踊っているのを撮って編集をしたっていう感じでした。
それに比べ今回は撮り方、編集方法が全然違うじゃないですか。それはやっぱり去年のいろいろなチームの昨年を見た上で、表現方法を変えなきゃいけないっていうようなものがあって変えたっていう感じですか?
そうですね。
「華蓮」の時はステージのままの演舞を見せたいっていうのがあって、それを重視したんですけど、
もっと面白いことができるね、(他チームは)すごいことやってくるねってなって。
今年だったらキャンプファイヤーやったりとか。
ーーーキャンプファイヤーはやられたって思いました!!
つまり昨年の反省を踏まえて、踊りを見せるよりかはストーリーというか表現を伝えたいという方向性になったと。
そうです。
必殺技「キャンプファイヤー」は天候に助けられた?
ーーーキャンプファイヤーの話なんですけど、2年前のインタビューで当時代表のパウエルさんに、
いわゆる「必殺技」っていうのを先に考えてから構成を作りますっていう話をしたんですけど、キャンプファイヤーっていうのは二人の中で必殺技ですか?
テレどまの中では完全なる必殺技でしたね。
ーーーあれってやっぱりキャンプ場かどこかでやったんですか?
そうですね。
ーーーあれはすごかったです!!リアルな火を使うっていうところ。お祭りでは絶対できないですもんね。
あれはもう、やられた!ってなりました!!
やっぱりリアルでできないことをしたいなと思ってたんです。
火を使ったりとか、他チームさんがやられてる演出だったり漫画とかから「これめっちゃいいわ」って参考にしましたね。
ーーーでもキャンプファイヤーって要は一発撮りってことですよね?
一回火を入れちゃったら火が消える前に撮りきらなきゃいけないじゃないですか。
あそこはもう、宴だからみんな自由にやってね、っていう指示ですか?
そうですね。
声は出さずに距離感だけ取ってもらってその場のインスピレーションで自由にやってくれっていう感じでしたね。
あの時、実は天気が危うかったんです。
でもリスケがきかなくて。
もし雨が降ったらその日の昼に撮影した別バージョンの映像になっていたんです。
でもやっぱりパワーが違いますね。
ーーー別バージョンを用意してたんですね。でもリアルな火があるかないかっていうのは大きいですよね!!
ほんと雨が降らなくてよかったです。
どまっぷ的「このシーンが好き!」
ーーーちなみに撮影や編集は身内の方ですか?
チームメイトの後輩の方です。
カメラマンとして活動してる訳ではないんですけど、
趣味でやりながらたまに依頼受けたりみたいな感じの方らしいです。
ーーーそういえばあそこ好きでしたね。左右にシーンが切り替わるところ。
あれはどう撮影したんですか?
あっちで撮って、こっちでも撮って、走ってきてみたいな感じです。
ワンカットです。
ーーー大変!!すごい!!
でもあのシーンすごくキレイでスムーズで合成かと思いました。
そんな人力でやられてたんですね(笑)
あそこは走ったりと大変でしたね。こけたー!とか(笑)
衣装変え失敗したからって撮り直しもめちゃめちゃありました (笑)
撮影のこだわり??
ーーー撮影の際にここはこだわった!っていうポイントはありますか??
夕焼けのシーンですね。実は取り直しているんです。
撮影完了したあとにライトアップがあって、それがすごい綺麗だったので。
あと天気もそうで、曇りだったからもう一回撮り直そうとかもありました。
ーーーそういう細かいこだわりも大事ですよね!
またtwitterで見かけたんですけど、(動画観ながら)このシーンとかるろ剣意識しました?
めっちゃ意識しました笑
最初のタイトルのところも意識してますし、信長のメイクとかもです笑
最初に大河ドラマや映画みたいなもの作ろうってなってこういうテイストになりました。
ーーーやっぱりいろいろ観てアイデアを取り入れているんですね!
例えば、ワンシーンのところもララランドの高速道路のシーンを参考したりしました。
ーーーあー!あれかー!!なるほど!見てる人も入り込みやすいですよね。なんか観たことあるなこのシーンっていう。
そういう動画の構成案っていうのは振り班とか構成班みたいな方が考えるんですか?
基本的にみんなで話し合って決めました。
みんなから出た意見でこれいいね!っていうものをカメラマンにも相談してっていう感じです。
これ無理だろうなーっていうのでも、できますよ!って言ってくれたりもありました。
演出についても結構アドバイスもらいましたね。
ーーー結構カメラマンさんとコミュニケーション取りながら方向性を決めていったんですね。
やっぱりプロにはね、敵わないところがありますよね。
ほんとに、色んなものが噛み合った感じはありますね。
運がいいことに。
自信作
ーーー映像作品が出来上がって、「これはいけるわ!」みたいな自信はありましたか?
正直ありましたね。
ーーーかっこいい(笑)
確信したのはどのあたりですか?
一番感じたのはやっぱりキャンプファイアーですね。
編集後の動画を観た時に「これすごいわ!」って感じましたね。
やっぱり全体像は撮られてる側はわからないじゃないですか。
だから完成したものを見たとき「あれがこうなるんだ!」っていうクオリティの高さを感じました。
今回は以上です!!
コンセプトからテーマ選定、必殺技、撮影のこだわりなどなど深いところまでお話していただきました!!
特に夜宵さんだけではないとは思いますが今年のコンセプトとしてコロナでの活動休止期間が大きく影響を及ぼしているようです。でもこの2年があったからこそできた夜宵act22.遷史だったんだなとインタビューをしていて感じました。
今回のインタビューを通じてより『 遷史 』に対する理解が深まったのではないかと思います。
それを踏まえた上で今一度YouTubeで見返してみてはいかがでしょうか。
より深く演舞を楽しむことが出来ると思います!
また、そんな夜宵さんは
12月18.19日の犬山踊芸祭、2月23日の劇場版どまつり 2022PremiumStageにも出演予定となっております!
是非そちらもお楽しみください!!
さて、次回はラスト第3回となりますが、以前のインタビューで元代表のパウエルさんが”あること”を言っていました。
それについて「ぶっちゃけどう??」ということをお聞きしましたのでお楽しみにしてください!!
終わり!!
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