チームインタビュー6チーム目、八雲一座さんの3つ目の記事です。
今回でインタビューは最後です!!
早いねー( ゚Д゚)
今回はよさこいに触れたキッカケから振り付けを行っている少佐くんの振り付けスタイル、
そして最後は「よさこい」「鳴子」に対する考え、想いについて少し意外、でも話を聞けばなるほどと思うような、
長くよさこいに携わっている人ならではの視点が興味深くそしてこちらも長くよさこいに携わっていたので共感できる部分でもあります!
それでは行ってみましょー!!
目次
1.二人がよさこいに触れたキッカケ
ーーー次にお二人がよさこいに触れたきっかけについて教えてください。
ちゃん : 僕のがしょうもないので先に言います笑
よさこいにもともと興味があったわけじゃなくて大学の入学式の時にビラいっぱいもらって何かしらには入ろうと最初は思ってただけなんです。
ずっとスポーツもやってたので、バスケとかハンドボールとかちょっといろいろ見に行ったけどピンとこなくって。
もういいかな~って思ってた時に、夜宵のビラを見て。
名工(名古屋工業大学)に通ってたんですけどちょうどそこで新歓やるってことだったので行ってみよ~っと思って、行ったらイケイケ大学生がいっぱいいて・・・夜宵現代表のパウエルとかと一緒ですね。
きっかけはそんなけです笑
ーーー夜宵名工大の人多いですよね!!
ちゃん : 自分の代は僕だけですよ。夢道源人さんにみんな名工の人は行って夜宵ぼくだけです。
ーーーいろんなどまつりチームのビラをもらったけど、夜宵を選んだ理由は??
ちゃん : 多分ですけど、ビラが一番派手だったからからな??
本当にそれくらいの浅い理由です笑
ーーー笑 少佐くんはどうですか??
少佐 : 一番最初は、岐阜の御嵩町の「覇王ー御嵩」にいました。
そのあと扶桑町に引っ越して「素舞流」に入ってその時に僕と同じぐらい年代がいっぱい入ったのでチームから切り離されちゃって。
「素舞流キッズ」っていうのが作られて別になったんですよ。
ーーー年齢的には何歳くらいのチームなんですか??
少佐 : 小2より下とか。そんな感じで親子で練習してたんですけど。
そのあと一旦素舞流を離れて同じ扶桑町の「やっちゃんば」っていうチームがあるんですけどそこで踊って、大きくなった頃に素舞流に戻りそこで今の笑舞のれおとか鯱のへむへむとかあの辺とかと一緒に踊りました。
そのあとU-40のチームなんですけど犬山の「藍~いんでぃご~」っていうチームで(今は解散)初代のアンダー40の大賞に輝いたんです。
そこからだんだん夜宵の「花舞伎(act.12)」とか、心纏いの「心響かせ」とか常盤の「かぐら-KAGURA-」
みたいなところにハマり始めて、
「あいつ自チームの練習もせずに、鏡の前で踊り続けてるけどいいのか?」って感じになり始めて、
高校生の時に行けるぜ!ってなって結局、夜宵に決めたんですよ。
ーーーそうだったんですね。よさ歴としては何年くらいなんですか??
少佐 : ・・・5歳からで今23なんで、そんくらいですね。
ーーー18年!!・・・すご。
2.こじらせ系振り付け
ーーー夜宵では様々な作品の振り付けをされていましたけどいつ頃から始められたんですか??
少佐 : 振り付けは、本当に最初の最初は、笑舞のれおがやってた「ばなな」っていうチームがあって・・・それの一部分だけを「なんか振り踊ってみろよ~」ってれおに言われて、
遊んでるときに曲も知らずに「こんなのどう!?」って踊ったんですよ、確か。
それを「おぉ!いいやん!」って採用されたのが、最初の最初ですね。
ちゃんとやったのは夜宵の十六夜(act.16)です。
ーーー十六夜で初めて振り付けをちゃんと作ってどまつり準大賞までいったんですよね??。
まじ・・・すご。
少佐 : いや僕が思うにあれは作曲の大島さんの確変が入ってたと思うんですよね。
ーーーいやでもそれにしても初振り付けで準大賞っていのはけっこうな偉業だと思います。
少佐 : 恵まれてます。その時に、ちょっと今思い出したんですけど、
個人的に一番熱かった思い出があって。
準大賞のチームって大賞演舞の時にテント裏にいるじゃないですか。
その後総踊りで幕が開いて総踊りが始まったときに一人だけ帰ってくる人がいて。
笑”(その時大賞を受賞)の人だったんですけど。
みんな夜宵とかは走って総踊りでステージ行ったんですけど僕は
「どんな気持ちで行ったらいいかわからんわ~」みたいな感じだったんですね。
そしたらその笑”の人がものすごい気持ちよさそうにこっちに向かって歩いてくるんで
すれ違った時にちょっと泣いちゃったんですね。
「負けたー!!」って。その時にすごい向上心が沸き立ちましたね。
全然、話したこともない方なのに急に憧れたんですよ。
うわぁ気持ちよさそう!って。
それが振り付けの原動力になりましたね。
ーーー当時は悔しかったと思いますけど、それがあったこそ今があると考えたら良い経験になりましたね。
少佐 : 本当そうですよねー。
ーーー振り付けはひとりでやられていたんですか??
少佐 : 「ひとりで」っていうと違うんですけど、
周りに人がいないと振りが作れないっていう・・・ちょっとめんどくさいタイプなんですよ。
ちゃん : すごい面白いのが、
最初振り作りで集まるんですけど2人とか3人とかでいるときってなかなか彼元気がでなくて動かないんですけど
5.6人くらいになるとテンション上がって作り始めていいのが出来るっていう笑
ーーーそれってやっぱりそのくらいの人がいた方がいろんな構成が試せるからっていうことですか??
少佐 : それもあるんですけど、そう思ってたんですけど・・・違ってて。
見てほしいんですよ。出来た瞬間を。
だから例えば若宮にいろんなチームが100人くらい人がいるときってめちゃめちゃ元気なんですよ。
すごい他チームをちらちら見ながら振りを作るんですよ。
ちゃん : 結局つくるのは全部少佐なんですけど周りにひとがいるかいないかっていう。
ーーーじゃあその周りの人は何しているんですか??
少佐 : お菓子食べたりとか・・・笑笑
振り付けができたら振り落とししてこういう構成でっていう感じですけどそれまではマック食べたりとかしてます。
いてくれないと寂しいんです笑
でここまで行くとアレなんですけど、
Aっていうチームがそばで練習しているとAにすごいって思われたいから、
Aの振りのテイストを入れたすごいいいやつを作っちゃうんですよ。
BっていうチームがいるとBのテイストに寄せたりとか・・・
ちょっと拗らせ系ですね笑笑
ーーーライバル精神なのかサービス精神なのかわからないです笑笑
少佐 : ライバル精神とかではないんですけど・・・ほめてほめてみたいな笑
ーーーありがとうございます笑笑
少佐くんに憧れている人は是非人がたくさんいるところで振り付けしてみてください
3.よさこい祭り・鳴子に対する考え
ーーーそういえば完全に雑談みたいな感じなんですけど、
以前どこかで八雲一座さんが鳴子を使いたいっていうのを聞いたんだけどそうなんですか??
少佐 : 鳴子は使いたいですね!
ーーーそれこそ、夜宵さんは鳴子ってほとんど使ってなかったじゃないですか。
逆にそこで鳴子を持ちたいって思う何かきっかけがあったんですか??
少佐 : 考えるといくつかあるんですけど、
一個はもう単純な憧れが強いっていう。
「よさこいってこうでしょ。」っていうのは鳴子を持ってなかったなりにもどっかにやっぱあるんですよね。
鳴子鳴らせたらかっこいい!っていうのは、幼いころから深層心理に組み込まれてるというか笑
ちゃん : いつか高知出たいね!とか。
少佐 : そう!出たいね!
ーーーそれは八雲一座で出るということですか??
少佐 : 八雲で出たいですね。目標ですね。
ーーー最近鳴子ってブログ書く時に調べたんですけど持ち方に複数パターンがあるんだっていうのも正直知らなかったんですよ。
正調持ちとか旅鯨持ちとかね。
10年以上どまつりやってて、高知のよさこい祭りにも参加したことあるんですけど
「よさこいやってると言えないな」って思うところがあります。
少佐 : コンプレックスですよね笑
何やってますか?って聞かれて「よさこい」って言えないのは辛いですよね。
「踊りやってます」とかよさこいとはあえて言わない。
何やってんだろう?ってなってる笑
最近は動きとして、「どまつりやってます」って動きがあります。
でも正直その感じもしっくりは来ないんですよね笑
ーーーよさこいとどまつりは別なの?みたいなそういう疑問は残りますよね。
元々は高知のよさこい祭りを参考にしたYOSAKOIソーラン祭りを参考にしたどまつりですよね。
それがいつしか鳴子持つルールをなくして差別化をすごいしてきてるなと思います。
それが悪いというわけではなくて特色だとは思うんですけどね。
どまつり性もそうですし。
少佐 : 難しいですよね、このへん。
ーーーでもやっぱりそういう風に思ってるんですね。
ちゃん : よさこいやってるって簡単に説明すると「鳴子持って踊ってる」って言ったほうが楽だと思うけど、鳴子持ってないから言えないんですよ笑
ーーー(どまつりは)持ってないですもんね。アイデンティティがなくなってるっていうのもありますよね。
じゃあそういうのもあって改めて鳴子を持ってちゃんと踊りたいってのもあるんですね。
で、その発祥の地である高知のよさこい祭りにいずれは出てみたいと。
少佐 : はい。高知のよさこい祭りって、隊列が4列とかで前に一人だけすっごい上手い人が先導してるじゃないですか。
その人がもう率先して沿道のお客さんからお酒をガッと取ってグワーッて飲んで返すみたいな。
かっこいい~って思って。
すごい憧れるんですよ、あーゆーの笑
ーーー10何年前のどまつりもそうでしたよね。大津通パレードの前にOBOGから酒の差し入れがあって、4パレ前に日本酒飲むとか笑
当時は今みたいにそんな激しい振り付けじゃないし賞に挑むっていう感じじゃなくて、
お祭りに参加して楽しもうっていう意識ですよね。
ちゃん : やっぱそれがいいですよね。
ーーー「参加することに意義がある」ってこういうことだなって思います。
高知のよさこい祭りは審査とかも特にないから(厳密に言えばありますけど)純粋に自分も楽しめますよね。
お二人は高知のよさこい祭りは行ったことあるんですか??
少佐ちゃん : ないです。憧れだけ持ってるっていう。
ーーー名古屋からは今ユズリハが、高知のよさこい祭りにに出ようとチーム立ち上げて頑張っていますけど、八雲一座さんもそういう風になったら、
新しい若い世代のチームが「どまつりもやるけどよさこい祭りもやる」っていうのがいい架け橋になるよなーって思います。
是非実現してほしいですね!!
少佐ちゃん : ぜひ行きます!!
ーーーーー
以上八雲一座さんのチームインタビューでした。
今回のトピックの中で一番驚いたのは3.のよさこいや鳴子に対する考え方です。
正直なところお二人が元々所属していた夜宵さんは最近の作品では鳴子は一部の特殊パートだけが持っている感じだったので今回のインタビューではすごく意外でした。
ただその振り付けをしていた少佐くんは20年弱やってきたので鳴子については思い入れがあり、
今の流れに少し疑問を持つ部分があったんですね!!
鳴子については以前
こちらのブログでも書きましたがどまつり界隈の若いコっていうのは「鳴子を持って踊る」ということ自体が「新しい、新鮮」と思うほど馴染みがなくなってしまっています。
もちろんそれはいろんなカタチがあってもいいと思うので特徴のひとつですが、
八雲一座さんやユズリハさんのように
「名古屋から高知のよさこい祭りに参加したい!」と声を上げる若いチームがこれから出てきたら面白くなりそうですね!!
八雲一座さんありがとうございました!!
コメント