チームインタビュー17チーム目!!
踊り侍さんの5つ目の記事です!!
【第4回目の記事まとめ】
〇 キッカケは「逆境に燃えた」
〇 一時非常に絶望したが代表の言葉に火を灯された
〇 「今、心に灯を」今年は絶対に諦められないという想いになった
〇 踊り侍の使命は「全国の見ている人に元気や感動を届けること」
〇 賛否両論あったが仲間の想いに応えたいという
今回はシン・祭を開催するにあたって行ったクラウドファンディングで意識したポイントについて、
そしてシン・祭を通して次の世代に伝えたかったこと、について、
最後にシン・祭で感染対策をどのように行ってきたかについて、
お話いただきました。
目次
1. クラウドファンディング
引用:https://camp-fire.jp/projects/336120/activities/214056
ーーー続いてクラウドファンディングについて教えてください。
クラウドファンディングは過去にもやったことあったんですか?それとも初めてだったんですか?
ちんちこ : 初めてでした。
ーーー初めてなのに154%で達成ってすごいですよね!
ちんちこ : 大成功でした。
ーーー出資をしてくれた方っていうのはよさこい関係ない人もいましたか?
踊り侍さんがシン・祭を企画していることを元々知っていた人が出資してくれたのか、
クラウドファンディングのページを初めて見てよさこいも踊り侍も知らなかったけど出資してくれたのかどちらが多かったですか??
ちんちこ : クラウドファンディング上で初めて見て出資してくださった方もいましたけど、基本的にはよさこい関係者、早稲田のパフォーマー関係者や企業さんもいました。
ーーー企業さんって元々踊り侍さんと繋がりのあった企業さん・・・?
ちんちこ : それもありますし、OBOGの方の会社とかもあります。1,000人以上の人が来場があり広告にもなるので広告関係の企業さんもありましたね。
ーーー最近結構よさこいでクラウドファンディングをやるっていうチームを今年ちょこちょこ見かけたんですね。恐らく今後もあり得ると思います。
そこで今回やられてページを作るにあたって気を付けたこと、工夫したことってありますか?
ちんちこ : やはりいろいろな方にお祭りの良さを知ってもらいたいですし、あくまで踊り侍がホストチームという立場であって、踊り侍だけが作ってるものではなく、参加してくれるチーム・観に来てくれるお客さん・クラウドファンディングの支援者とともに作り上げていくお祭りっていう認識を押し出したかったです。
お祭りってそういうものだと思うんですよ。そこの空間にいる全員で作り上げていくもの。感情や場の雰囲気、熱狂などそういうのが全部共有できる空間っていうのがお祭りだと思うんです。
なので踊り侍のために出資してくださいっていうことではなくて、僕たちがよさこい界とかパフォーマンスサークル界に対するムーブメントを起こしたいと。お祭りを作りたいんだっていうところをすごくアピールしました。お祭りを一緒につくりませんかっていう。
ーーーただお金をくださいではなくて一緒に協力してお祭りを作りませんか?なんですね。
自分もいろいろなクラウドファンディングの出資者になったことがあるんですけどやっぱり「お金ください」感が出てしまっているところにはなんか出資しにくいところはありますね。
2. 次の世代に向けて
ーーー学生チームで同じような状況って全国にたくさんあったと思うんですよ。代替わりっていうところで。そこでイベントを実際にやったという行動力が単純にすごいなって思います。
今回のインタビューの一番の目的はこのインタビューを通して全国の学生チームとかに「火をつけられたらいいな」っていうのがあるんですね。
ちんちこ : わかります。ムーブメントって言ったんですけど僕らの代は今年で終わりですけど後輩たちの繁栄を願ってるのもあります。
「今、こころに灯火を」っていうのは、心に灯すという意味もあるんですけど、未来を灯す光になりますようにっていう意味と、
コロナの自粛で苦しんだ過去、お祭りがなくなって悲しい辛い想いをしたっていう過去も照らす。
そういう辛い日々があったからこそ報われるという意味で過去も光を照らすっていう意味もありましたね。
ーーーということはシン・祭は今回限りのイベントということになるんですかね??
ちんちこ : 今の所はないですね。
後輩がやるって言ったらノウハウは伝授しますが、去年だったからこそ意味がありましたし、ちょっと伝説的なというか一夜限りというか、そういう要素を残したいです。
結局僕がやりたかったことって、シン・祭を見た後輩やよさこい関係者でもいいんですが、こういう僕の挑戦を通して何か勇気をもらった人が「じゃあ自分もやってみよう!」とか「新しい挑戦をしてみよう!」とか、そんなキッカケになったらなって想いがあるので(第2回を)僕がやるっていうのはないですね。
後輩たちがやるってなったらもちろん力貸しますけど、「シン・祭」っていう名前変えてほしいですね笑
彼らなりのオリジナリティ出してほしいなって思います。
3. コロナ対策
ーーーシン・祭は、屋内で開催されました。全体を通して感染対策はどのようなことをやられましたか??
ちんちこ : まずコロナ感染対策に対してどれだけ重要視していたかを伝えたくて。
シン・祭成功の命運を握ってるのがコロナ感染症対策ですし、一番徹底しなきゃいけないこと。1人でもこのお祭りからコロナ感染者が出た場合は僕は失敗だと思ってやってました。
やりたいことだけやってコロナ感染者が出てしまったらそれはチームのブランド低下にも関わりますしただの学生チームのよがりになってしまいます。
世間の様々な方々がやりたくてもやれないことがある中でそれでもやるっていう選択、リスクをとってるわけですからそこは絶対抑えなければいけないです。
一緒にやろうって言ってくれた参加者と、見たいと思って来てくれる観客の安心安全の保障というのはやっぱり企画をする上では絶対に確保しなければいけないことですし、その人たちの不安の払拭っていうのは絶対お祭りの成功の命運を握ってると思ったので、これはめちゃくちゃ徹底してました。
〇 ガイドライン作成 〇
まず「コロナ感染症対策本部」っていうのを、その実行委員会の中で作りました。
15人ぐらい在籍してくれていたんですが、サークル活動を再開した8月の時点で当お祭りのコロナ感染症対策のガイドラインを作成しました。
それは東京都のガイドライン、イベントのガイドライン、早稲田大学のガイドラインに則って、僕たちなりに考えたシン・祭におけるガイドラインです。
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ちんちこ : そのうえで8月から活動を再開した日からシン・祭が終わる日まで感染症ガイドラインに則った活動を行ってました。
具体的には毎朝検温をしてそれを160人分の検温をデータ収集するというのを毎日行ってます。
ーーーそれは練習がないときでも?
ちんちこ : 毎日です。
〇 参加団体に対して 〇
ちんちこ : また他のチーム・参加者に対してやったことは、シン・祭が11月25日だったんですが、それから-14日した11月11日から2週間にわたる参加者450人全員の毎日の検温のデータを集積していました。これは各チームの担当者に収集してもらって、そのうえでコロナ感染症対策本部の部員がそのデータを収集すると。
全員分の体調管理が全てわかってる状態を作り、体調チェックリストも作成していました。
実際に期間中にチェックの結果(感染者が)1人出たんですが毎日しっかり体調チェックを行ってきたおかげで存在に気づけたっていうところもあります。なのでそのチームはシン・祭には参加できなかったんですがチーム内のみで感染者を抑えることができました。
また、もしそれでリハーサルなどに来てしまった場合、全員が感染の疑いがある人になってしまうのでリスクマネジメントの面で、全体で集まる機会というのを設けませんでした。
もちろんリハーサル等は行いましたが極限まで直近にして、前日リハーサルと当日の昼のリハーサルのみに限定させてもらいました。
〇 お客さんに対して 〇
観客の方に対しては、当日の検温、体調チェックのリストに答えていただいて、アルコール消毒、マスクの着用の徹底などはもちろんやっていただきますし演舞中に声を出すことを禁止とさせてもらいました。拍手のみでお願いしますっていうところ。
また、観客は1,000人ぐらいいたと思うんですけど、個人情報として電話番号とお名前と住所、を控えさせていただきました。
〇 事後調査 〇
ーーーシン・祭の事後のチェックはどのように行っていましたか??
ちんちこ : 一週間は引き続き検温のデータを収集しました。
〇 公演中のマスク等 〇
ーーーちなみに当日の各チームのパフォーマンスは、マスクやフェイスガードなどをつけて行ったんですか??
ちんちこ : リハーサルや通し練習はずっとマスク着用でやってもらったんですが、本番のみマスク着用なしにしました。また、客席の前3列は封鎖させてもらって演者とお客さんの距離を保つように徹底しました。
詳細はガイドラインに書いてありますし、クラウドファンディングのページにもあるので、補足等ありましたらご確認ください。
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今回は以上です!!
今回のちんちこさんの言葉にもありましたがこのシン・祭で昨年の暗かったよさこい界にムーブメントを起こしたい、という言葉。
未来を灯す光になりたい、という言葉。
シビれました。
所詮(と言っては失礼になるのですが)学生チームです。知識や経験、人脈などをお持ちのベテランチームなんて全国にたくさんいます。
ただ実際に行動を起こしたのは踊り侍さん含め僅かでした。
前回のまとめにも書きましたがこのような時期に行動を起こすことが必ずしも正しいこととは言えないかもしれません。
コロナについても踊り侍さんも様々な感染対策を行ってきましたが、結果的に感染者が出なかった、クラスター感染しなかった、だけかもしれません。
ただ今回のインタビューの伝えたいことというのは、このコロナ禍で祭りを開催したことではありません。
この状況を何とかしたい
何とかチームを、よさこいを盛り上げたい
今、心に灯を灯らせたい
彼らのこの行動力、熱量はコロナがなかったとしてもまた別の形で表に出てきただろうし、それが演舞にも表れており評価を得ていると思ってます。
これからの踊り侍さんも楽しみです!!
さて、次回で第6回のラストになります。
ラストはちんちこさんから同世代の学生のみなさんへのメッセージ。行動のススメ。
お楽しみに!!
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