さぁ!!今回で笠寺いちりさんのインタビューもラストになります。
前回の2つはチームに焦点を当ててきました。
今回は今年の新曲(既にバサカニ2019年に初披露済み)についてと
作曲家としての顔について、
扇子の使い方について
についてお送りしまーす(^o^)/
目次
7.新曲について
どま : 昨年のバサカニで新曲披露して、福鬼も踊ったよね?またそこから構成とか大道具とか出した演出とか加えていくの??
えど : 大道具は出さないと思います。
どま : え、出さないんだ??それは敢えてそうするの??
えど : 体一本でいこうっていうのがなんか好きなんですよ。
どま : それはけっこう特徴的だよね。やっぱりどまつりって今大道具出してなんぼみたいなところがあるから。でも敢えてそこに頼らずに体一本でやっていくと。
えど : だから逆に難しい勝負になりますね。
がや : 体一本で行く。だからこそ「練習しよ」って思いますね。練習をして自分を極めていこうよっていう。
どま : そっかだから普段の練習が大事なんだ。振りを揃えるとかテクニックとか。
がや : 他のチームより練習しないと体だけで勝てないでしょって思いますよね。
えど : (頷く) そうやって言ってくれるだけで俺は再認識できるし、そう思ってくれる人がいて大丈夫だ味方はちゃんといるって思う。
どま : 例えば衣装もそういうところから来ている??動きやすいとか。
がや : 敢えてひらひらとかないですね。法被ですもんね。
どま : そこはだから今のどまつりの同世代の流行には流されず??
えど : 考えたことなかったですね。他のチームの真似をしようとは。
どま : けっこう今の若者のチームって同じような衣装や振り付けや構成で、
チーム名隠したらどこのチームかわからないようなとこ多いよね??
じゃなくてそういう大道具を出さず、流行には流されず独自のスタイルで行くっていうのは笠寺いちりさんの1つのチームのアイデンティティだよね。
そういう衣装のスタイルは4年間ずっと同じ??
えど : そうですね。皆法被で皆扇子ですね。一瞬の衣装替えとかもなく法被裏返すくらいですね。
8.作曲家として
どま : 恵土さんは作曲もやられているということでその辺聞きたいんだけども元々よさこいを始めた時からやっていたの??(恵土さんは元々岐阜聖徳学園大学 柳さんに所属されていました。)
えど : 柳の時はやってないです。作曲をやりだしたのは笠寺いちりを作ってからですね。
元々音楽は2歳の頃からピアノをやっていて、曲聴くことは好きだったんですけど作ったことはなかったんですね。
ただ柳の振り班に入ったことで作曲家さんと関わらせてもらって、
そこから「作るって面白いな楽しいな」っていうのを感じたんです。
どま : じゃあ笠寺いちりの1年目の曲は自分から世に出した初めての曲ってこと?
えど : そうですね。あと同時期に柳の総踊りも作ってましたね。
どま : ほー。他にも作っているチームはあるの??
えど : 煌☆さんの総踊りやおかげさま音頭だったり、最近は小学校からの依頼があって運動会の曲を作ったり。あとはよさこいだと九州や札幌のチームの演舞曲だったり。
どま : じゃあチーム運営しながら作曲活動もやっていてって・・・え、そんな時間ある!?
えど : ないです笑笑
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どま : 作曲について大事にしているとことかってある??
えど : 煌☆さん15周年記念総踊りなんですけど、
依頼された煌☆の代表さんとどういう曲にしたいかを聞いていた時に、自分たちの演舞曲もそうなんですけど、
自分は自分で一回要望、内容を噛み砕いで飲み込んでから出さないとよくわかんなくなっちゃうんですよ。自分で体感しないと。
だから煌☆さんの15周年記念総踊りは「お母さん・家族」がテーマだったので、自分の母と3時間くらい面と向かって話して、自分が子供だった時どうだった?とか聞いてみました。
煌☆さんはファミリーチームなんで、代表と他のお子さんとの関係とかお母さん同士の関係とか
そういうのが話の中にあったので、
じゃあ自分はどうお母さんに見られていたんだろうって思って、実際めっちゃ恥ずかしかったですけど、母親心を聞きました。
すると、あ、そう思ってたんだとか、(母親目線で)自分が今まで出来なかったことが出来るようになっていって、嬉しいけどちょっと寂しいみたいな親心とか話してくれて。
そう話すことでそれを作って渡したときに代表だけじゃなくてチームの皆が愛してくれる曲になったんですよね。だからそれはやって良かったなって思いますね。
どま:それはすごい!
がや:今の話を聞いたうえで歌詞を聴くと、めっちゃ感動するよ。ほんとに感動する。
youtubeにあがってますよ。
どま:それリンクはろ。笑
えど : 笑 大丈夫かな?これいちりの話ですよね??俺の話になってる笑笑
がや : 結果いちりだからいいよね笑
どま : こういうの聞いちゃうとまた依頼が増えるね。
えど : ありがたいですね。
笠寺いちりの曲も、全部自分の体感というか、
言い方はあれだけど、けっこう自分の気持ちとか考え方とかを押し付けて踊らせてるところあるんですよね。
自分自身を作ってる、表現しているみたいになっているですよね。
ただその(モチーフとなっている)建物とかモノをそのまま表現するのではなくて、
全部一回自分のフィルターを通して、
で、そのときに自分の想いとかハートとか魂みたいなものが一緒に曲として出されるみたいな感じですね。
どま : なるほど。それってチームの代表自身が作曲しているからこそできることだよね。
他にそんなチームなかなかないもんね振り付けはまだあるかもしれないけど。
ただ音楽ってやっぱりダイレクトにお客さんに受け取られるからそこに代表の想いが込められていればいるほど伝わるよね。
それはすごいわー。
9.扇子の使い方
どま : 笠寺いちりさんと言えば冒頭の話から白扇子は印象に残るものだけど、それをうまく使うコツみたいなものをあるんでしょうか。扇子を触っている時間で言うと相当じゃないですか。
他チームの方で扇子を使うところもあると思うのでアドバイス的なものがあれば。
えど : 「面」と「止め」だと思いますよ。動く場所とスピードを意識するだけで面が見える大きさが違うんですよね。
下で早く回しても見えない(下半身と被るから)んで上でゆっくり魅せるときに面をよく見せて、
逆にしまう時は扇子を縦にして(切るように)素早く隠すととスピード感が出ますよね。
どま : あーなるほどなるほど。じゃあ練習めっちゃ大変だよね??そういうのを合わせていく、揃えていくっていう。
えど : そうですね。扇子の時はめちゃめちゃ言いますね。そこは。全然足りないですね。言い足りないですまだまだ。
どま : ほんと難しいよね扇子。うまく開かなかったり閉じなかったり。鏡とか観ないと自分がまっすぐだと思っていても前から見たら傾いていたりとか。
えど : けっこうそこは細かくいいますね。コツとしては皆の体の一部と扇子の部位を同じにするように言いますね。
例えば、(扇子を持つ)中指の付け根が目の高さになるように、とか扇子の「要」が鼻の高さとか、顔の横に持ってくるとか、「親骨から親骨」をまっすぐとか、同じになるように意識してますね。
どま : それはやっぱり夢想漣えさしさんもそういう練習の仕方をしているってことから??
えど : 夢想漣えさしさんはもう口で一人一人直して出来なかったら何回も何回もやるっていうやり方でしたね。
どま : じゃあそこはやっていく中で得た知見なんだね。
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どま : けっこういろいろお話ししてもらったね。だいぶ時間経っちゃた笑笑
ありがとう。貴重なお話たくさん聞けました。
どまつり頑張って!!
えど : ありがとうございました!!
10.どまっぷ所感
ということで笠寺いちり代表の恵土さんに約2時間様々なお話をさせていただきました。
話していて感じたのは、
「笠寺いちり」というチームはほんとに恵土さんの人柄の良さが表れているチームなんだなぁということです。
夢想漣えさしさんとの偶然の出会い、そしてそこから気づいた、タイトルにもあります地元に愛されるチームでありたい、賞を目指すのも笠寺という自分が生まれ育った場所を広めるため、ということ。
全て一貫しています。
そこに恵土さんの地元愛と情熱があります。
年代の若いチームというのは傾向として存在理由が地元ありきではなく、
自分のやりたいことを表現するため、そして賞を獲るため、が先に来ているように感じます。
だから(とっても言い方は悪いですが)「地元」というのはただ新曲を作るため、にっぽんど真ん中祭りに出るため、の意味合いが強いです。
それでもいいんです。ルール違反しているわけでもないし。
ただ笠寺いちりさんはあくまで地元ありき、そこが大きく違うなと思いました。
だからこそ地元でお祭りをやったりお披露目会をやったりしています。
何度も言いますけど一貫しています。
このブレない姿勢、皆さんも気づきがあったんじゃないかなと思います。
今後の笠寺いちり益々楽しみですね!!
改めまして笠寺いちりさん、代表の恵土さん
ありがとうございました!!
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