チームインタビュー5チーム目、かんしゃらさんの6つ目の記事です。
2週に渡ったかんしゃらさんのインタビューも今回でラストをなりました!
今回は今まさに皆さんが直面している状況、新型コロナウイルスによる練習自粛、イベント中止という未曽有の状況の中
チームはどのように立ち回っていくべきか
ということについてお話いただきました。
みなさんのチームの活動に参考になれば嬉しいです!
目次
1.どのように立ち回っていくか
ーーーそんな練習自粛の中、チームとしてどのように立ち回っていくのがいいかご意見お願いします。
みなと:今いろんなチームが何か新しいことはないか?と探しているような空気感を感じます。
ですが、私からすれば
「新しいことは何もしなくていいんじゃないかな」という意見ですね。
いきなり話の腰を折るようなことを言っていますけど。
全チームが独自の新企画を考えたりする必要は特にないと思ってます。
SNSで発信力があるチームが何か新しいことをやると一気に広まりますよね。そうすると他のチームも
「うちも何か新しいことをやって発信しなくてはいけないんじゃないか」
って気持ちになるかもしれません。でも今すべきことは新企画の発信ではなく、
チーム内部のこと、メンバーのモチベーション維持や交流企画に力を入れるべき
だと思っています。
なので「こういう事やります!」って発信しても、チーム内からすると、
「いやいやそれよりも先にチームのことを考えて欲しい」って思われる可能性もあるじゃないですか。
そういうことも考えると
「外部に向けて動くことはリスクにもなりうる」。
こういう時は籠城に限るなと思ってはいます。
ですが、外部発信の企画をすること自体は悪いことではないです。
私自身もどちらかというもそちらのタイプの人間なので。
ただ企画をするとなると、成功させるために
① 責任感
② 企画をどれだけ詰めたか
③ やるだけの体力があるか
の3つが大事だと思っています。
その3つがない状態で「他のチームがやってるからうちも!」ってやると疲弊してしまう。
私自身は企画をたくさん抱えがちなので、逆にアップアップになって沈んでしまいますが笑
例えば視点を変えて、現在ある企画に参加していくのがいいかもしれません。
YOSAKOIソーランのチャリティTシャツの企画、
よさこい8の企画、
私自身もよせがきアートとという企画をやっています。
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それを代表や運営の方がメンバーにも伝えてもらって、
「うちらもちょっと協力してみようよ」っていうくらいが一番気軽で楽しいかもしれませんね。
ーーーなるほど。下手に何もしないこと。何かしたかったら既に動いている人の企画に乗っかる、協力するっていうことですね。
やはり今動いたとしても大きくチームにメリットがあるかと言われればそうでもない気もします。
「#天狗チャレンジ」のようにバズる企画は稀だと思います。
チームに対して~メンバー~
ーーーそれではそのチーム内的にはどうです??
みなと:運営としてメンバーに対して何やればいいかって考えると、
メンバーへの報告とか、チームの連絡頻度をどれだけ上げるかだと思ってます。
特にメンバーに対しては今の状況でチームがどのようなプロセスを経て決断をしたのか?
ということを説明して、納得してもらう事が大事だと思ってます。
例えばうちの場合だと、よさこい祭りがなくなり、「かんしゃらとしては〇〇という対応となります。」と報告していますが、説明が不十分だったり、決断の背景が不透明なら、いろんな不満や反対意見が出る可能性もありますよね。
ですが、チーム運営陣としては、世の中の状況、お祭りの開催可否、チーム予算など様々な事柄を考慮して、ベストだと思える決断をしているわけです。
だからこそ、
メンバーみんなに今の世の中の状況やチームの状況、今後の判断を理解納得してもらえること
が一番大事。それが出来ればみんな我慢してくれるし、次も参加してくれると思う。
逆に「これは納得いかん」とメンバーに思われると離れられてしまうので、シビアなところだと思います。
ーーーそうですね。メンバーも今繊細な心境ですからね。
みなと:だから「うちのチームはこういうことやってて面白い!」ってアクティブに外部に伝えるよりかは内部をちゃんと見る方が正解だと思ってます。
内部ケアが出来た上で余裕があるのなら、外部発信の企画ができるといいですよね。
可能ならメンバーにも参加してもらって、気持ちを少し前向きにアップできたらいいのかなと思います。
3.チームに対して~スタッフ~
みなと:あともう一個は運営のモチベーション。
私自身は辞めないって決めてるからいいんですけど、他の運営のメンバーはみんな私についてきてくれて、役割をこなしてくれているので、代表としては
彼ら(スタッフ)のモチベーションをどういう風にしてキープさせるか
っていうことも大事ですね。
これが正しいかはわからないですが、運営メンバーのモチベーションキープのためには逆に外部発信でも内部企画でも構わないので、
君たちの力を貸して欲しい
っていうことを改めて伝えて、企画を実現していくことなのかなと思っています。
例えば内部向けにみんなで今までの歴史を振り返るマガジンや動画を作ろう!とかがあるとすると、デザインや動画編集を一部だけでやってしまっていたところを運営みんなでやってみるなど。
運営側に今しかできない機会を与えることも大事だと思う。
かんしゃらの運営陣はみんな何かと頑張って、それぞれの役職で活動をしてくれていて助かっています。
もしくはあえて「今年は活動しません」って決めてしまってもいいしそれも正しいかもしれません。
これも同じく何故そこで活動しないと決めたか、その理由をメンバーに納得させることが大事ですね。しっかりと落ち着いてから動き出すことも何も間違っていない。
ーーー運営サイドは苦戦してるところですよね。多分多くのチームは「何かしなくちゃ!」って思ってますからね。
みなと:やらなくてもいいし。やってもいいし。発信しなくてもいいし。発信してもいいし。
だって、本来のチームの色があるじゃないですか。そのチームの色次第では、逆に何もやらなくていいんだよってもし困っている人がいるなら、私は言ってあげたいですね。
ーーーそうですね。普段あんまり発信していないクールなチームがイキナリキャラ変したかのように発信しだしてもびっくりしますからね笑
外へばっかり目を向けずに、中を振り返れと。
4.これを機に・・・
みなと:今少し気にしていることがあるんですよ。
ーーーなんですか?
みなと:先日あった「よさこい8」の企画なのですが、私からしたら高知のすごい先生方の集まりで、一同に集まったこと自体すごいなって思っているんですけど、
それが今の若い人たちがどこまでみんな興味持ってくれたんだろうと。
ーーーいや、正直特に名古屋の学生チームなんかは、(その企画の)存在も知らなかったと思います。
みなと:そうなんですかね。勝手なことかと思いますが、ちょっと寂しい気持ちがあるんです。
だからこの自粛期間を機に、根本であるよさこいの起源をせっかくなので学ぶ人がいると個人的には嬉しいですね。
せっかくよさこいという文化に触れたんだから、67年の歴史でどのようによさこいが生まれて、ソーランができて、そしてどまつりができたのか。
よさこいの源流ってなんなんだろうねって知ってもらったら、
きっとよさこいがもっと好きになると思うんです。
私の中の認識ではどまつりは地元地域の良さを発信するということに重きを置いている。よさこいも元々は戦後の高知を復興させるべく、地域活性化から始まったので、その意図はどまつりとの共通点かな思っています。
ーーーその通りですね。
地元地域に対しての想いというか意識がすごく形骸化されている状況
が今のどまつりにはあると思っていて、改めて再確認する意味でも
「僕らがやっているのはどういうものなのか」
っていうのを知ってほしいって思いますね。
5.最後に言いたいこと
みなと:今年の高知のよさこい祭りの中止が発表された時に
「#来年のよさこい祭りで会いましょう」
ってハッシュタグを作りました。
高知県のテレビ局にも取り上げられたりして広まった分、必ずしも全員にポジティブに受け入れられるわけではなくて、
「学生には来年なんてないんだ」という意見もありました。
それも分かった上での発信だったんですけど、学生には来年がないといっても、
社会人チームに来ればもう一年あるんだってことを含んでいる部分もあって。
もし、社会人になってもよさこいを続けるとしたら、学生としての3年間の1年ではなくて、
長いよさこい人生の中で1年、よさこいができないツラい時期が今。
だから「来年以降またどこかで会えたらいいね」という希望を込めています。
誰一人この一年の中で、よさこいをやめないでいてくれることが一番大事かなと。
なので、どまっぷさんのようによさこいを記事化してくれるメディアも含めて。
よさこいを踊る側じゃなくて支える側として関わってくれる方々が今ありがたい存在だと思います。
今この事態が起きたことにより、「よさこい8」を筆頭によさこいをこれからもっと世界に広めていこうという流れが生まれた。そこだけ見れば良い機会なので、改めて0に立ち戻って、そもそもよさこいがなぜできたのかを考えてみる。
元は戦後の地域復興のためにできたよさこい。
何もなくなって、元気もなく、皆が落ち込んでる中で、みんなが元気になる為に、復興の為に、生まれたのがよさこい。そこに立ち返るんです。
初めて今回の件でよさこい史上初の「中止」、このインパクト誰も経験したことがないんですよね。
その中でもよさこいの根本から関わる人たち、長く続けてる人たちはまだ誰も諦めていない。
当然私自身も諦めてなくて、まだ出来ると思っています。
なので、最近よさこいを始めたばかりの1年目2年目の若い子たちは、できるなら見切りをつけるんじゃなくて、この世界を大変な状況だけど、今を粘ってもらったらその先に
「この一年があったけど、続けててよかったね」となるから「やめるな」と。
「やめたら、そこで終わりだぞ」と言いたいです。
ーーー最後めっちゃ締まりました。
ほんとにそうですね。この一年があるから来年からはもっと楽しめるっていうのありますからね。
また今こうやってお祭りが中止になっている中で改めて
、お祭りが開かれてるのは当たり前じゃないんだよっていうことに気づく良いキッカケにもなったと思っています。
みなと:そうですね。祭りの運営のみなさんには本当に感謝しかないですね。
今回の数々の祭りの中止判断は正しい判断だと思います。
そうなると、来年祭りを支えるのは私たちチーム、踊り子ですからね。
改めていつもお疲れ様ですありがとうございます!って感じです。
ーーー長時間に及ぶインタビューありがとうございました!!
~終わり~
以上で6回に及ぶかんしゃらさんのインタビューでした。
みなさんいかがだったでしょうか。
このどまっぷをどのエリアからみなさんが読んでいただいているのかわかりませんが
ひとつ、チームの、あなた自身の参考になれば幸いです。
今全国各地で様々なお祭りが中止、延期になっています。
緊急事態宣言は解除されましたがその余波はまだこれからも続きそうです。
僕たちがまた元気に楽しく練習で顔を合わせ、お祭りで踊れる、
それは現実的にまだ先の話かもしれません。
ただし
今回のインタビューでもありましたがこのような状況の中、
昔からよさこいに触れ、よさこいを愛している方々は
誰一人この状況下で諦めてはいません。
もちろんどまっぷも。
このような状況だからこそエリア関係なくみなさんで一致団結してよさこいを盛り上げていきたいですね。
かんしゃらのみなとさん
そしてお読みいただいてるみなさま
ありがとうございました!!
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