チームインタビュー5チーム目、かんしゃらさんの3つ目の記事でーす。
特にどまつり界隈、中部エリアのチームの皆さまは「かんしゃら」という名前をどこで知りましたか??
恐らくほとんどtwitterではないでしょうか。
今回はそんな「twitter」について包み隠さずお話していただきました。
※今回のこの記事は過去最大のボリュームとなっております(6,500文字オーバー)。
2分割することも考えたのですがその他のテーマも大事なので1記事にぶっこみました!!
お時間ある時にじっくりお読みください笑
目次
1.アカウントとして必要なフォロワー数とは?
ーーー多分ここいろんなチームが気になるところだと思うんですけど何であんなにフォロワー数稼げるんですか??
みなと:ありがたい話ですよね。ちなみにフォロワーを買うとかは一切してないですからね。
そもそも稼ぐという言葉自体もあまり好きじゃないですね(笑)
フォロワーというよりファンという考え方でいます。
ですが、フォロワー数はアカウントの戦闘力と同じだと思っている節もあります。
そして公式アカウントの場合はフォロワーは
5,000ぐらいは必要だと思っています。
5,000フォローまではある意味誰でも達成できると思っています。
そこから先は、このアカウントは面白いと思ってもらえないと厳しいですよね。
ーーーご・・・5,000フォロワー・・・w( ̄▽ ̄;)w
具体的にはどのようにするんですか??(興味津々)
みなと:まずアカウントを作った時点では誰も知らないのは当たり前なので、
積極的にツイートする必要があります。
今ツイッターのTL(タイムライン)ってものすごい速さで流れていくので1日に何度もツイートすることが大事です。それを毎日やること。
一回呟いただけでは埋もれてしまうという危機感があればいいと思います。
ツイートの内容は自身の紹介もいいんですが、
よさこい界に如何に有益か、もしくは盛り上がりそうな内容をセレクトするのがいいと思います。
イメージとしては「自身の紹介をして知ってもらう」より
「興味を持ってもらって、調べてもらってチームを知ってもらう」が理想だと思っています。
何故かというと、自身の紹介ばかりするツイートだと、すでにチームを知っている人からすると新たに得るものが少ないので、つまり有益ではないんですよね。
興味をもってもらえるツイートを考えることは簡単ではありません。
とても大変で、中の人の頭の使い所だと思っています。
よさこいの良いところは、メンバーもいるということで、
メンバーの協力:RTが不可欠です。
細かいことは置いておいて単純計算で話しますが、
メンバーが10人RTしてくれたらそれは10回ツイートしたことと同意です。
また逆にメンバーのチームに関するツイートはチェックして、RTすることも大事です。
チームの声よりメンバーの声の方が人間味が増して伝わったりしますからね。
ハッシュタグをうまく使えるようになるのもいいですよね。
今も「#天狗チャレンジ」(緣志さんが行っている踊りのチャレンジ)が流行っていますが、
ハッシュタグが一人歩きして広まっていくのはひとつの理想です。
今年の春からいろんなハッシュタグが生まれてますよね。
これ何?って興味を持ってもらった人がチームのことを調べてくれる。
また実際に見てみたいと思ったら会場に足を運んでもらえますからね。
あとはアカウントの視覚的な部分を意識してデザインするのもいいと思います。
主にアイコンと名前なんですが、
TLに埋もれたときに視認性があるかどうかを意識するのも大事ですね。
大学生向けにアピールするなら名前に大学を入れるのも大事でしょうし、でも長すぎると視認性が悪くなります。
あとアイコンもロゴを使うにしても余白の有無とかも大事かな。
バランスよく配置することを心掛けるべきですね。
雰囲気でこのツイートかんしゃらやなって思わせられると強いですよね。
余談ですが、うちは最近企業公式さんと絡む機会もあり、その頻度が増えたらと思っているので名前に「公式」を入れました。
あとはTwitterトレンドを早く掴めるかです。
それをするなら自身のアカウントでフォロー数を増やすことですね。
うちは10,000を超えてるんですけど、それでTLを見るとすごい勢いで流れる。
それでもトレンドになると目に付くんですよね。早くにトレンドを見つけられるといろいろ考えられますよね。
私も8年Twitterやってこれですから、今から始められる方が全部いきなりは厳しいでしょうけど、
地道にやっていくしかないですね。
ーーー諸々ありがとうございます!
つまり特大ホームランを狙うということではなく、
戦略的にプロフィールのデザイン、メンバーの協力、流行の追いかけ、など地道なところの積み重ねなんですね。
2.どこでそのノウハウを知ったの??
ーーーそういうノウハウとか数字っていうのは今までの経験上そういう風に思ったのか、
例えばどこかから学んだとかそういう感じなんですか?
みなと:一つは学び一つは経験ですね。
学びは、昔「颯戯」っていうチームが京都にありました。
引用:https://www.facebook.com/fuja.yosakoi/photos/?ref=page_internal
そこのtwitterの中の人が非常にマーケティングやSNSプロモーションに長けていてその方にいろいろ教えてもらっていました。
かんしゃらと颯戯の関係性って面白くて。
かんしゃらがデビューする時に颯戯がちょうど解散の年だったんですけど、
かんしゃらの最初の説明会に颯戯の方々が視察に来られて。
そこでうちの説明聞いて「このチームは出来たばかりにしてはまぁまぁしっかりしているな」って思ってくれたみたいで仲良くさせてもらいました。
そこでtwitterの使い方だけでなくチームの運営の仕方とか団体のしての方向性の決め方などを教えてもらって。
僕も従ってやっていって、ある程度フォロワーを増やしてアカウントをでかくできたというのがあって・・・そして「よさこい紅白」に至るんですよ。
引用:https://note.com/prcejks_wrappin/n/n2fe2d4d0575b ← みなとさんのnoteです。
ーーーすごかったっすよねあれ。
みなと:あれもほとんどねアイデアはほとんど颯戯の人なので、僕は企画を固めただけです。
ーーーだいぶ盛り上がりましたよね!?
みなと:多分よさこいが Twitter のトレンドに入ったのアレくらいしかないじゃないですかね。
3.フォロワー数よりも大事なこと
みなと:最初のころに颯戯の方がTwitterのこと色々教えてくれたんですけど
当時2012年の4月頃かんしゃらのフォロワー800ぐらいあったんですけれど
「アカウントとして意味ないよ」って言われて。
「800ぐらいじゃTwitterのアカウントとして意味はないよ」って。
ーーーまじかまじか・・・(どまっぷ全然まだまだやん)。
みなと:それに関してはやっぱり今は納得していて。
その時は(必要フォロワー数)2,000って言われて。
じゃあ2,000まで到達できるように発信頑張りますって言ったんですけど。
今であればtwiterのユーザー数も増えて、同時にTLが流れる速度も早くなった。
また2000フォローなら個人アカウントでもいっちゃうレベルなので、
僕は5,000ないと意味ないなと思っています。
どういう考え方かというと、
仮に5000人フォロワーがいて、発信内容を見てくれるアクティブユーザーって多分3000人くらいだと思うんですよ。
時間もあるので、発言した1ツイートがTLに現れるのは1000人くらいじゃないかな。
さらにその中で興味を持ってみてくれる人は10%いたらいい方ですよね。
すると100人です。となると全体の2%です。
なので100人くらいにリーチさせたいなら5000フォロワーが必要だと思っています。
先にフォロー数増やしてトレンドを掴む話をしたんですけど、
フォロー数を増やすとフォローバックしてもらえる可能性もありますよね。
そういう期待も込めてフォローしにいくのもアリかなと思います。
今twitter が厳しくなってきているんでどれくらいの速度でそれが出来るか分かんないですけどね。。
ーーーまじ、勉強になります。頑張ります。
みなと:でも実際問題大切なのは
「フォロワーさんと交流すること」
につきると思います。
今は新規のフォロワーが増えることよりも、
今のかんしゃらを知ってくれてる人をいかにファンに変えるかっていうのが大事なフェーズなんで。
フォロワーさん全員に気に入ってもらえるツイートなんてありえないので、ある程度好き勝手ツイートしていて、そこからリプもらって丁寧に返して、
「ちゃんとあなたたちのこと見てますよ」って届けるっていうのがすごい大事だなって。
そんなことばっかりやって、結局それで「前実はTwitterで絡んだんですよ」っていうことで練習来てくれたコとかいるし、
「中の人どなたですか」って言われて「さぁどこやろなー」って戯けたりすることもあるんですけど笑
ーーー名古屋の方だとチームのアカウントがフォロワーの個人と絡むことがあんまりないですね。
チーム公式情報の発信専用みたいになっているところが多いので使い方が違うなーって思いました。
4.チームがtwitterをやる意味
みなと:アカウントの大事な意味として
「会場にお客さんを呼び込む」
ってことがあるんですよね。
お祭りの前って皆1回しかツイートしないですよね。
「〇〇祭りの TT です!」・・・終わり。
「何をやった気持ちになっとんねんて。
タイムラインなんてすぐ流れちゃうで!」って思っています。
そういう意味で「賞」っていうのがあったり「去年のファイナル残りました」っていう実績がお客さんを呼び込んでると思うんですけど、
やっぱりそうなると強いチームは良いですけど新規チームとか若いチームとかは同じやり方ではダメだと思います。
うちもそれ基準でtwitterアカウントあんだけ暴れさせているというのがあって、
今はさすがにお客さんある程度呼べるチームになりましたけど、
出来たての時って「かんしゃら?なにそれ知らんわ」っていう風になって。
皆さんも一緒だと思うんですけど、
祭りの会場行ったときにってA会場B会場2つあってどっちも近いと。
-
A会場:誰もが知る「超有名チーム〇」が踊る
-
B会場:何も知らない「無名のチーム□」が踊る
「どっち行きますか?」ってなりますよね。
普通は「去年の大賞獲った超有名チーム〇さんの方(A会場)行きますか」ってなるじゃないですか。
でもそれに対して、
「(twitterなどで)名前をちょっとでも知っている」
っていうのはすごい大事なブレーキになると思っていて、
そこで「超有名チーム〇(A会場)はさっき見たし無名のチーム□(B会場)行くか」って人が
数%でもいたら変わると思うんですよ。
そのためには発信をし続けなければいけないと思うんですよね。
だからそういうチームほど「何度もツイートしまくれ」とは思いますね。
テレビだってCMでおんなじものが何度も流れるじゃないですか。
それでフォロワー減ったところで知れているし。
かんしゃらなんか1回1日というか
1時間でフォロワー200人ぐらい減ったことあんねんから。
ひたすら餃子をツイートしまくったら笑
ーーー一同爆笑
みなと:加古川のイベント出たときに加古川は餃子が美味しいっていうらしくて。
「加古川は餃子の街なのかって。じゃあ加古川のアピールとともに餃子をツイートしまくろう」っていって
「かんしゃら」を「ぎょうざら」っていう名前にして。
公式のTwitterネームを『かんしゃら』から『ぎょうざら』に変えてたのに、すぐ戻しましたね✨
このパターンは想定されていたのでスクショしてましたよ(^_^)v pic.twitter.com/NmqDJuJlCV
— うらじゃ連 葉月-HAZUKI- (@URAJArenHAZUKI) May 4, 2017
twitter検索したら出てきた笑笑
ーーー 無理やりすぎる!!それは無理やり過ぎる!!
みなと:30.40ツイートぐらい連続で餃子の事を呟いたらフォロワーが200人ぐらい減って 。
さすがに反省して朝の挨拶の時にメンバーに「おはようございますすいませんでした」って笑笑
そんな事件もありましたね
引用:https://www.mbs.jp/mbs-column/maetoato/archive/2019/01/26/015666.shtml
ーーーでもその「お客さんを呼び込むため」っていうポイントはすごく納得しましたね。
みなと:まあ面白いことをしなくても発信力はつけれると思っていて。
「Twitterという文化をどう利用するか」なんですよね。
5.twitterをどう使うか
みなと:例えば「大宰府まほろば衆」の中の人と話したことがあるんですけど、
あのチームさんはよさこいのフォロワーだけじゃなくてアニメとか和文化好きの方の割合も多く入ってるんです。
そういう文化のアカウントのアクティブユーザーってとても多くて、イラストを描いてくれたり、写真も雰囲気たっぷりに撮ってくれて、それがバズる機会が多くて、かなり羨ましいです笑。
まほろば衆さんには「よさこいのフォロワーだったらかんしゃらさんの方が多いですよ」ってフォローしてくれてるんですけれども、
単純なフォロワー数だったら向こうの方が多いですからね。
それに対してよさこい界隈は、アニメや和文化と比較するとかなり狭い分野ですし、アクティブユーザーも少ないです。
「よさこい」という文化でtwitterでバズろうと思ったらどうしたらいいかって言うと、
ゴリゴリの和文化で攻めるか、
面白いネタやトレンドに乗るとかで攻めるかって考えまして、
僕は後者を取ったってだけですね。
後者だとツイッター全体がターゲットですから。
だからフォロワーを増やしたかったら「twitter の中」でフォロワーを増やすという考え方がいいですね。
「twitter っていう文化の中」で増やす。
「よさこい」じゃなくて「twitter」 の中で増やす。
ーーー戦略的なんですね。そこまで考えてtwitterやってませんでした・・・orz
みなと:やっぱりお客さんを呼べるチームになりたいですよね。
そしたら祭り側もほっとかないって思うんですよ。
「このチームは会場にお客さんを呼べる」っていう風に思ってもらえたら盛り上げたい時間帯だったりとか人が減りそうな会場のラストだったりに配置してくださる可能性も増えると思うんですよ。
逆にそういうところに置いてくれるとチームとしてはより頑張ろうっていう気持ちにもなるし。
他にもその祭りの良さであったりとかお祭りの情報をツイートすると喜んでいただけることも多くて、こちらも嬉しくなりますよね。
うちのアカウントが少しでもお祭りの集客や認知度に貢献できてるとしたら、本当に嬉しいです。
ーーー多分その根本には高知のよさこい祭りに対しての感謝、恩返しっていう意識からくるものもありますよね。
一部勘違いしているチームはお祭りに「呼んでもらっている」ではなく、
呼ばれる、出てやってるみたいな意識になっているチームもあってそれだとこういう考えにはならないですよね。
みなと:win-winですよね。
そういう関係性をお祭り側と作れたら素敵だなでかいかなと思ってます。
※5/22かんしゃらさん追記※
室伏広治選手で説明すると
鍛え上げた肉体はチーム
美しい投球フォームは演舞私たち広報は、スタジアムに吹く追い風のようなもの。
鉄球は何かはわかりません。 pic.twitter.com/4zQEUz368r
— かんしゃら【公式】 / よさこいチーム(大阪・東京・名古屋) (@kanshara_voice) May 22, 2020
~終わり~
いかがでしたでしょうか。
どまっぷ中の人、どまつり15年くらい携わってきておりましたがSNS運用についてここまで考えたことはありませんでした。
どちらかと言えば「素晴らしい演舞をすればお客さん、ファンは自然とついてくるに違いない」と信じて練習を頑張っていたタイプでした。
それも間違ってはいませんが今の時代チーム演舞のクオリティも高いレベルで均衡してきており、
演舞のクオリティだけではチームの知名度は上がりにくくなってきています。
そこでSNSを含めた、プロモーション活動がとっても重要になってくるんだなと感じました。
SNSを上手く使いチームのファンを作り、お祭りに足を運んでもらう。
それがチームにとってもお祭りにとってもそのファンの方にとってもメリットとなります。
改めてSNSについて、発信について考えるキッカケになれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回のかんしゃらさんのインタビュー記事をお楽しみに!!
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