チームインタビュー9チーム目inviteD….(インバイテッド)さんの2つ目の記事です!!
前回のインタビュー記事はチーム結成のキッカケとチーム名に込められた想いなどをお話しいただきました。
今回はかなり踏み込んで、チーム運営にとってもとっても大切なことについてお話ししていただきました。
正直、かるーく読めるものではありません笑笑
でも、チームの代表者やそれに近い立場の方なら今回の内容はいわゆる
「わかりみがふかい」
ものですし、
スタッフなどではない踊り子のみなさんもチームのメンバーとして活動していく上でこれを理解しておいて絶対損はないです!
目次
まず大前提、
(・・・目次置いたのに)
今回のお話しは「理念」についてのお話しです。
〇 そのためにはどのような状態が望ましいか
〇 そのためにはどのようなことをすべきなのか
こういうことです。
inviteD….さんは組織理念としてそれを「ミッション」・「ビジョン」・「バリュー」と置き、とても重要視されていて、ホームページでもこちらだけで1ページまるまる使ってつくり込まれています。
【ホームページ抜粋】
ということでそこの部分、
何故そこまでして理念にこだわるのか
というのが今回の大きなメッセージです。
1. チーム運営と会社経営は似ている
ーーーホームページを見てて他のチームと違って「理念」についてかなり考えこまれているのが伝わってきます。ミッション、ビジョン、バリューと。そこが他のチームとかなり違うなと感じました。
キース : ありがとうございます。
私の仕事柄もあるかもしれないんですけど、人材育成とか採用支援みたいなコンサルティング的なところでやっていて、年間100人以上の経営者・人事さんとそういったお話をしながら仕事をさせていただいているので、組織づくりの大事な部分とか、逆に世にいる経営者さんでも悩まれている部分っていのをすごいたくさん聞いてきたんです。
その中で圧倒的に多いのが「理念が浸透しない」だったりとか「メンバー同士の人間関係」とか、それは同期の間とかでもそうかもしれないですし、あとは上下の世代ギャップだったりとか、そういったところで悩まれる方がすごい多いんですよね。
そういう組織づくりのノウハウっていうのを逆によさこいのチームに転換できないかって考えたのがありますね。
ーーー確かにチームも会社もひとつの「集団」であることは間違いないので実際に会社経営でのノウハウをチーム運営に活かせることは多いですよね。
これはみなさんスタッフの方々でいろいろ話し合いながら作りこまれていった感じですか?
キース : おっしゃる通りですね。
当時4人いたんですけど、ミッション、ビジョン、バリューを決めるだけで1か月かかりました。
ーーーでもチームの核となる部分なのでそのぐらいじっくり時間をかけて作り込むことも大事ですよね。
メンバーに対してこのミッション、ビジョン、バリューを浸透させるためにどのような活動をされているんですか?
2. 「よさこい」も「賞を目指す」も全部手段
キース : 今特にやっているのは、これからやっていく活動全てが最終的にどこに向かっているのかっていうのを必ず会議でも考えるような問いかけをしたりとかですね。
会議ひとつにしても、目的とゴールをしっかり共有できているかどうかで、効率が目に見えて違います。
他にも、「バリュー」行動の基準になるような部分については、実際に自分が体現をし続けることで、周りもどんどんどんどんそれを受けて浸透していくんじゃないかなと思っています。
まずは自分がやり続けることが第一ですかね。
自分たちが目指す目的(ミッション)の実現という観点でさらに言うなれば、
「よさこい」っていう分野を選んでいるのも、よさこいの中で賞を目指すのも、全部「手段」でしかないんですよ。
手段のその先に何があるのか?っていうのを見据えて、中継地点・達成度確認の指標としての「賞を目指す」という位置づけで考えています。
ただその先が見えずに手前の手段ばかりに執着しちゃって、その先何があるんだっけっていうのを見失ってしまうと、いわゆるメンバーの方向性の違いとかっていうようなチームのバラバラ感っていうのを生み出しちゃうかなと。
あと正直言うと・・・うちのチームは「勝つこと」が最終目的ではないんですよね。
ホームぺージには中長期目標として「にっぽんど真ん中祭りでの受賞」があります。
それは今後入ってくるメンバーの中には賞を目指したいとか大きな舞台に立ちたい人ももちろんいると思うのでそういう人達のフックになってほしいなとは思います。
ただあくまでミッションに向かっていく事に対して、一定量は目に見える成果指標がないとミッション実現の進捗度合いがわかりにくいので、その指標として受賞という目標を置いているに過ぎないですね。この1年間でミッションにどれくらい近づけたか?というのが見えにくいと、頑張ってくれたメンバーたちは特にテンション落ちますよね….。
だから賞ありきではなくまずは自分たちの理念に向かう演舞をどう創っていくかを逆算して創っていきたいですね。
ーーーホントになんかよさこいチームっぽくないですね。もちろんいい意味で。
でも元々は違う目的があったのに「賞を取る賞を取る!」っていう風に次第に、あくまで手段でしかなかったものが、それが目的であるかのように日々活動をしてしまっているチームさんて意外に多くいるように思うんですよね。
多分その原因っていうのがこういうミッションとか、何のためにこのチームは存在しているんだっていうところが確立していなかったりそれがメンバーに浸透していなかったりで、結果いろんなタイミングなどで少しずつずれていってしまうんですよね。
だからそこの根本をいかにズレないようにするかってすごい大事なことですよね。
キース : 今後メンバーがうちに増えていけばいくほど、逆にわれわれもそれだけ発信を強めて頻度も多くしていかないとと思ってはいるので、それこそ今できるうちに、自分ひとりじゃなくて今いるメンバーからも率先してチームの理念やこれから向かう先のイメージを発信できるようなリーダー育成というか。そういったところの役割認識っていうのはどんどんどんどん共有をしていきたいなっていうのはありますね。
3. チームの入り口
ーーー今ふと思ったんですけど、チームに新しく入りたい人に対して、ミッションとかビジョンとかバリューっていうのをちゃんと事前に説明したうえで入ってもらうのか、入ってから教育していくのか。
入り口を狭くするのか広くするのかっていうところってあるじゃないですか。
そこについてはどうですか??
キース : 実際にこの2か月で「入会を考えたい」とお声をいただいた方も結構いるんですけども、中には早期メンバー(幹部的な役割)として制作とか運営とかも関わっていきたいと言ってくださった方に、プレーヤーのほうが〇〇さんの「やりたい!」がたくさん叶いそうだなって思うよ~って言った方は2、3人います。
「早期メンバー≒チームを自ら動かす立場」なんだっていうイメージがないと、後々自分が踊りたいっていうメリットだけ頭に浮かんじゃって、やってることとのギャップを感じちゃうので、チームにとってもですし何より本人が一番モヤモヤしちゃいそうだなと。
そういう人も含め、入会前の段階で必ずやりたいこと・本人の希望をじっくり理解した上で、どの立ち位置が一番やりがいを感じれそうなのかを一緒に考えています。
例えば、明らかにうちと全く方向性があってないなって感じる子であったら、他の合いそうなチームとかを紹介してそこの知り合いと繋げたり、場合によっては全然別の手段も交えて本人が本当に向かいたい先について一緒に考えたりもしていきたいなと。
その子にとって一番いやすい環境っていうのを上手く繋いであげた方がいいとは思いますし、われわれ本位でうちのチームに入れても、本人もうちのチームも損をするんだったら意味がないなと。
やっぱり一番重要なのは、本人の「やりたい!」は何なのか最大限に理解すること。
その上で、うちでそれを叶えてあげられそうか・実際にどんなことをしてあげられるかを率直に伝えること。われわれは皆さんに選んでいただく側なので。
ほぼ会社の採用みたいな感じですよね。笑
4. 理念=ガードレール
ーーー理念の話なんですが、事前にDMでやりとりをさせていただいた中で「理念=ガードレール」っていうように書いてあるんですが、これはチーム自体やメンバーが脱線しないようにという意味ですか?
キース : これはどまつり合宿の講演の中にあった話なんですが、脱線しないようにっていうのもそうですし、ガードレールのない舗装されてない道を向かう先もわからずに180kmのスピードで走れるか?ってなった時に怖くて走れないし、どこに向かえばいいかわからないから、どうしてもブレーキの作用になってしまう。
だから、この範囲内だったら好きに走っていいよっていうある程度の道筋をたててあげるだけで、メンバーは安心してそこを180kmのスピードで走っていってくれる。
私がメンバーとその都度、連絡を取りあって判断してあげればいいんですけど、今後人が増えれば増える程、全員と細かくそれをするのが難しくなっていきます。
そこでメンバー自身が考えて判断して走っていけるアクションを起こしていけるような理念作りのひとつとして「理念=ガードレール」というとこをに位置づけていくといいよっていうのが刺さりまして。
ーーーこちらも勉強になりますわ。セミナー聴いてるみたいです笑
そこまで考えて活動してるチームはなかなかいないですね。
キース : なかなかないですよね。
実際、過去所属していたチームでのことなんですけど、理念を実現するために、リーダーが背中で語ったり、チームの理念に沿って活動しよう、っていうのをメンバーになかなか発信できていなかった、という経験があって。
当時は中間管理職的な立場にいて、メンバーからもそこに対するモヤモヤは相当溜まってた様子でしたね、かなり。
これは個人的な意見ですが、(理念に対して)リーダーたちは本気でそこに向かいたいのか?という疑問が出てきて。なのでこの視点を経験できたからこそ、今度は自分がリーダー側として背中で語れなきゃと思いましたし、メンバーとのコミュニケーションがよりしやすい文化づくりで、理念に沿っていけるチームを作りたいと思ったんです。
今は、その理想語っているだけなので今後それをメンバーと一緒にどう実現させて行くのかが私の課題だと考えています。このインタビューを見てくださっている皆さんも、どうかこの理想主義者の夢にお力を貸していただけませんか。
連絡待ってますよ。ほんとに。笑笑
ーーーありがとうございます。
こちらの記事やinviteD….さんのtwitterでの発信を見て興味を感じた方がいらっしゃればぜひご連絡を!!
ーーーーー
今回は理念のお話でした。
どまっぷでも以前【チーム】手段が目的化するということというブログを書きましたが正にそこでお話した内容のことでしたのでちょっぴり嬉しくなりました笑笑
もちろんチームにはいろいろなカタチがあってもいいと思います。
「別に目的とか理念とか大それたものなんかないよー」っていうチームもあってもいいです。
ただどまっぷはいろいろな選択肢を提示することがチームインタビューのひとつの目的でもあるので、今回のinviteD….さんのような考え方に賛同、理解、学びがあったチームの方はぜひ、
自分たちのチームはどうか
考えていただいて、そして何か変化が生まれたらうれしいです!!
さて、次回でラストとなります。
次回はこの2回のインタビュー記事でチームに興味をもっていただいた方!!
チームの詳細について深くお話いただいてますのでお楽しみに(^^ゞ
画像引用:https://pixabay.com/ja/
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