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まっぴん
よさこい応援団長
よさこい界の道しるべとなることを夢見るかわいい一つ目モンスター♡その正体はマップピンの妖精だっぴん。
よさこいをたくさん見るために、大きな目を持っているっぴーん!
(v・ω・)vどまっぷ3周年!!いつもありがとうございまっぴん!!v(・ω・v)

【インタビュー】GARANさん②~騙された!~

チームインタビュー13チーム目GARANさんの2つ目の記事です!!

 

 

第1回はチーム設立に対する想いについてお話いただきました。

第2回となる今回はそんなよさこい約20年選手のお二人のよさこいに触れたキッカケについて、

そしてGARANさんの活動拠点、「43/35」の「35」である東京のよさこい事情についてもお話いただきました。

 

それではよろしくどーぞ!!

 



 

目次

 

1. よさこいに触れたキッカケ

 

ーーー次によくインタビューでも聞かせてもらってるんですけど、お二人のよさこいを始めたきっかけというところをお願いします。

さっきカイさんは(早稲田大学)踊り侍を立ち上げられたっていうところはお伺いしたんですけど、よさこい自体に初めて出会ったところ、何故それをやろうかと思ったのかというところは気になります。


カイさんの場合~南中ソーランの衝撃~

 

カイさん : ピースボートって、世界一周船旅ってあるじゃない?あれにショートクルーズっていうのがあって。

当時今は絶対行けない北朝鮮と韓国を回るっていうショートクルーズがあってそこの学生企画で南中ソーランを目の前で観て。

全然興味なかったんです。踊りなんか。なのに同じ大学生が目の前で踊っていて、体育座りして見てて、「あれ?なんか楽しそうだな」みたいな。「なんででも今俺は体育座りをしてるんだろう?」みたいな。

目の前で全く変わらないヤツがすっげー踊ってるのに、おかしいなと。

これは踊ったことないけど俺にもできるんじゃないかと思っちゃったんだよねー。

でなんかそっち側へ回りたいみたいなて思ったのが最初のきっかけですね。

 

ーーーそれってどんな感じだったんですか??

 

カイさん : 船尾デッキでさ、海をバックにさ、「どっこいしょどっこいしょ」みたいな。

ちょうど海の上に38度線があるんだよね。で、それを越える時にセレモニーをやってその時南中ソーラン踊っとって、いろいろ交差したんですよね。

 

こんな線引いてるのは所詮人間だし、海は海だし。その上で南中ソーランをバカみたいに踊ってるし。なんかいろいろスゲーなって。

なんか越えるっていうかね。踊りが言葉を越えるとか、人間の決めごとを越える、そういうことなのかもしれないっていうのはちょっと思ったのかなあ、今思えば。ちょっと印象的なところで見たっていうのも大きかったかな。

で、船下りてすぐね、

サークル作っちゃった。

 

ーーーじゃあそれを見てどこかのチームに入ってから踊り侍を作ったわけではなくて。

 

カイさん : そんな団体知らないもん。

そういう文化を知らないから。まだ。

 

ーーー行動力の塊ですね。

 

カイさん : あーそうですね。仕掛け屋なんで。あとやっぱ勝てる勝負がしたいので。

早稲田生がこれにハマらないはずはないと。絶対ウケるなと確信があったんです。そんな夢見がちだったけど、やっぱ勝ちたい人なので。

だから大隈銅像っていう早稲田の大隈重信先生の銅像が立ってるんです。キャンパス内に。昼休みにそこでラジカセをポーンと置いて3人で3人で南中ソーランを踊って。

なつかし。

 

引用:https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1066457-d14038810-Reviews-Okuma_Shigenobu_Statue-Shinjuku_Tokyo_Tokyo_Prefecture_Kanto.html

 

ーーー入りが今まで聞いた方々と全然違いますね笑

ありがとうございます。では次に富士山さんのキッカケをお願いします。

 

富士山さんの場合~騙された!~

 

富士山さん : 僕、名古屋学生チーム『鯱』(以下:鯱)なんですけど。

ていうのも、僕、鯱に入ったのも七代目の鯱の代表が高校の先輩だったんですよ。

で、なんか知らんけどいきなりメールが来て、

 

「今週の土曜日暇かな?高架下に来てくれ。飲み会をするぞ」と。

 

ーーーわー、それよくあるやつ。よくあるやつだそれ笑笑

 

カイさん : 騙されてる。

 

富士山さん : で、とりあえず行ってみるかって行ったら「お~~。まあまあまあまあちょっと座ってて」とか言って。って階段に座ってて。で踊り始めて。

「あれ?今日動けそうだね?ちょっとやってく?」とか言って。「え?な、なにこれ?」みたいな。

で、あれよあれよという間に練習に参加させられ、練習後に「メーリングリストってあるからさ、とりあえず登録しとくね」って言われたのがきっかけですね。

 

ーーー笑笑

 

カイさん : 拉致!拉致じゃないですか!

 

富士山さん : それがスタート。

だからこういうところが一緒で、踊り全然興味ないし、なんだったら僕、名古屋学院大学の瀬戸キャンパスなんで基本的に学校遠いし。

で、しかも僕空手部に入ってたんですよ。ちょうどK-1ブーム、格闘家ブームがMAXの時代だったので絶対に大学入ったら格闘の部活に入ろう!って思ってたので。で、空手部に入った後にそういうことに誘われて。

で馴染めず、鯱の空気に。どうしようって笑。一応鯱の練習行くけど、なんかいつも一人で笑

いつ辞めよっかな~みたいな。で、そんな中更にまたもう一段階騙されて。

 

北海道にみんなで行くぞと。

一週間。

 

ーーーYOSAKOIソーラン祭り(以下:ソーラン)ですか?

 

富士山さん : そう。「一週間行こうよ」って言われて、

「ああ、じゃあみんなが行くならいいですよ」って行って空港着いたら

7人しかいなくて、あれ?みたいな笑

で、ソーランの下見と観光するっていうことで、また騙されたなと。

だけど騙された結果、そこで平岸天神さんとか天舞龍神さんを見て、

 

「こんなの見たことない!!」って。

 

で、唯一仲が良かった鯱の友達にすぐ電話して「やばい」と。

「これはやばい。おまえも早よ来い」と。いう感じで、ここからどっぷり沼に落ちて

私も北海道から全国全部、もうお祭りはほぼ全部出て、仙台も東京も浜松も高知もなんだかんだ全部出て。

 

ーーーじゃあもうホントにソーランでその時に騙されてなかったら、今ごろやってない可能性があるんですね。

 

富士山さん : 全然やってないですね。ある意味その(騙した)先輩に感謝、感謝。

 

ーーーで、心纏いの立ち上げメンバーにもなられたんですよね?

 

富士山さん : ああ、そうですね。でももう一個手前がバサラ限定チームの「学生か?」ってやってたじゃないですか。「学生か?」の立ち上げは僕なんですよ。

 

ーーーえー!!知らなかったー!!「学生か?」懐かしいですね!!!

 

富士山さん : 当時僕と同世代でなんとなく目立ってそうだなっていう人に声をかけて、やろうよと。

という話であれをきっかけで出した時に、まさともとかゆうきとかとそこで初めて知り合って。で、心纏いっていうチームをやるから一緒にやろうよ、っていう話になったんです。

 

ーーーいやーほんと騙されてよかったです笑

ちなみに空手部はどうなったんですか?

 

富士山さん : 空手部は平行でやってました。ずっと。

なんとか4年間やって黒帯を取るっていう。

 

ーーーおーーすごい!!

 

カイさん : へぇ~~!! 強いんだ。知らなかった。

 

富士山さん : 一応ね。もう全然やってないからあれですけど。一応帯だけは取る、っていう感じでした。

 

ーーーすごいな~。みなさん入りが面白いなあ。

でもその、騙されて連れてこられるっていうのは、ホントに当時あるあるだったんですね笑

 

2. 東京のよさこい~非日常に求めるもの~

 

引用: makoto.hさんによる写真ACからの写真

 

〇 非日常に求めるもの

 

ーーー次に東京のよさこいについて教えてください。

どういうチームさんが多いとか、練習環境とか、お祭りとか。

 

富士山さん : 名古屋だと若宮高架下とか練習がやりやすい場所もあるし集めれば仲間がいるとか、「どまつり」っていう明確な目標のお祭りがあるんだけど、東京ってそういう風土がないんだよね。

ひとつ練習するにしても、やれ公園で練習したらすぐ警察来るから例えば社会人チームの大きいところは比較的お金かけて体育館借りたりとか。

だから名古屋みたいに週3週4練習できないんだよね。

 

あと正直よさこいだけを趣味している人はいない。エンタメが多いから。敢えてそれを選ぶ必要がないんだよね。

学生もみんなけっこう割り切って、「学生の頃ワー!ってやっちゃったから僕ら社会人。カッコよく行こうみたいな。

引き続きやり残したことをもう一回チーム立ち上げてやろうっていうのはすごい少数派で。。。

 

最近よく「地域差における非日常の違い」って僕はいつも話をするんだけど、

東京の人って日常が忙しすぎて、非日常に癒しを求めるんだよね。

逆に北海道とか名古屋の人って非日常に刺激を求める人が多い気がするんだよね。

 

だから祭りの中でこうばーん!!となりたいというか、あそこで、あの舞台で、あのスポットライトで、みたいな非日常を求めていくと思うんだけど。そのために辛い練習も頑張れるっていう。

でも高知のよさこい祭りに行く人ってあの空気が好き。お祭りで行ったらお客さんが団扇で仰いでくれたりとかお客さんとのお祭りを通したふれあいみたいなのが楽しいという感じが強いのかなと。

 

東京ってだから高知っぽいチームが多い。けど千葉に行くとソーランのチームが多い。「CHIよREN北天魁」さんとか「黒潮美遊」さんとか「鴉」さんとかいるんだけど。

東京だと「なるたか」さんとか「天空しなと屋」関連のチームさんとか今でいう東京を代表するチームさんてのはああいう感じなのかなって。

 

カイさん : 多分千葉とか埼玉がいわゆるどまつり系・ソーラン系なんだよね。非日常に投資するぐらい軽く田舎なので笑、めちゃめちゃ練習しちゃう。お祭り本番もめちゃくちゃ良い顔で踊ってて。

だから東京だけ空洞化してますね。みんな上手く生きている社会人が多いのでそんなにアツくなりたくないというか、東京からソーランって言っても「?」みたいな。「あ、そう?そんなに頑張る必要あるの?」みたいな。多分今そうやって俺たち思われてる。

みんなピンと来ないね。ソーラン、どまつりって言っても。

 

ーーーさっきの「東京の人は日常が忙しいから非日常に癒しを求める」っていうのがすごい納得しました。それが東京の事情なんですね。

 

カイさん : 良いこというね。

 

富士山さん : あ、ありがとうございます笑

でも多分そんな感じだね。すごく盛り上がっているチームさんを見てるとそんな感じかなと。

 

〇 練習しにくい環境

 

ーーー少し話をさかのぼるんですけど、公園などで練習されたら警察に通報されるっていうのは学生チームというのは自分たちのキャンパス内でやるとかそれ以外だとそういう都内の施設を借りてっていうカタチでしかできないんですね。

 

富士山さん : そうだね。学校の体育館とか教室、2部屋ぐらいぶち抜いている教室とかでやってるね。

 

カイさん : あんま屋外でやってるっていう文化はないよね東京は。

 

富士山さん : たまにやってるチームはあるけど少数。10人未満だったら公園の隅っことか高架下でやってたりするけど、東京と千葉の境目の川沿いで練習してても川の向こうのマンションからクレーム来ましたって警察来るから。

 

カイさん : あれすごいよね。川向こう200mぐらい先のマンションから通報来るっていうね。

 

富士山さん : 鳴子の音がうるさいんでやめてもらえますかって警察が来る。

 

ーーーえー!!じゃあパレード練習ってほんと大変ですよね。

 

富士山さん : いやぁ・・・もう(屋内)を行ったり来たりの繰り返し笑

通してのパレード練なんか合宿でしかできないよね多分。

だから80メートルの練習ってどこでやるの?みたいな。キツいよ。

 

カイさん : 陸上のトラックとかを貸し切ってやってるチームさんももちろんいるけどそれは埼玉とか千葉とか安く借りれるところだね。

東京のチームはほんとパレード練習はやばい。全然できない。

 

富士山さん : そういう意味もあって高知風なスタイルが多いのかもね。流しでずっと同じ隊列っていう。

どまつりのようなああいう「絵を作る能力」「舞台を構成する力」っていうそういう緻密なことは多分できないと思っていて笑

 

ーーーどまつりソーランみたいなどんどん隊列が入れ替わったりいろんなことが難しいんですね。

 

カイさん : あれが出来ないよね。環境がないね。

 

富士山さん : あと大道具小道具の移動もキツいよね。車を持ってる人がいない。

基本的に皆電車で移動なんで。じゃあ誰が大道具持って帰るのみたいな。

だから「和道」をやってた時は僕の車に常に大道具が積み込まれてるっていう。「何人乗れるのこの車?」みたいな状況っていう。

 

カイさん : そういう意味で大道具は使えないよなぁやっぱり・・・。

 

富士山さん : キツかったねあれは。幕は洗濯したらどこに干すのっていう。

めっちゃ電線絡まるんじゃないかって心配しながら笑笑

っていう東京あるあるです。

色眼鏡入ってると思うけど大筋間違ってないと思うんで。

 

カイさん : そうだね。

 

ーーーなるほど。名古屋に比べるとすごくやりにくそうなんですね・・・。

良くわかりました。

 

ーーーーー

 

第2回は以上です!!

何と言ってもカイさんのその行動力。

「よさこいって何ぞや?」っていう時にチームに「入る」のではなくチームを「作って」しまうというとこ。

そういう考えになるところがなんかやっぱ違うなって感じました。

 

そして富士山さん。

騙されすぎです笑笑

でも騙されてくれなかったらもしかしたら「心纏い」さんが生まれなかったかもしれないし、もちろん「GARAN」さんも生まれなかったかもしれない。

騙されてくれてありがとうございます!!と言ったところです笑

 

次に東京のよさこい事情。

名古屋以外を知らなかったので他のエリアも大体同じ感じじゃない??って思ってたところがあったのでそのやりにくさに衝撃を受けました。

確かによさこいだけが趣味ではありませんしエンタメが溢れている東京に住んでいると別によさこいに縛られる必要はないのかもしれませんね。

でもそんな東京から敢えてソーランに向けて新チームを結成するっていうところもまた新しいエンタメ、新しい挑戦としてとっても面白いのではないでしょうか。

 

東京および近郊の現役踊り子のみなさん、元踊り子のみなさん、GARANで学生の頃のアツいエネルギーを爆発させませんか??

次回はそんなチームの今後のお話をお送りします!!

 



 

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この記事を書いた人

どまっぷブログ編集マン。大学生の時によさこいを一目見て「これだ!」と思い大学生活を捧げる。その後ダンスや舞台経験を経て振付師として活動しつつどまっぷ記事書いています。

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