青春応援団 我無沙羅さんチームインタビュー3つ目です!!
第1回はチームの歴史について、
第2回はチーム名の由来から作品づくりについて、
お話いただきました。
第3回となる今回は青春応援団 我無沙羅さんならではと言えるあのビタビタに揃う振り付けです。
揃ってる!!のレベルが違いますよね!!
そのために何を意識して振り付けをし、どのようにメンバーに指導しているかについてお話をいただきました!!
もちろん皆さんのチームの振り付けと我無沙羅さんの振り付けのスタイルは異なりますが、「揃う振り付けとは?」については同じです。
今や全国区となったこの我無沙羅さんの練習スタイルは必ずや皆さん各々のチームの練習にいいスパイスになるのではないかなと考えています!!
我無沙羅さんのあの揃いの秘訣とは!!??
ビタビタに揃える秘訣
我無沙羅さんって、とにかくビタビタに振りが揃っているところが印象的なんですが、
練習で揃えるためにどんな工夫をされているんですか?
ここは「こういう場面」で、
お客さんに「こう思って欲しい」から、
「こういう意識」で踊ってくれ、
みたいなのは結構具体的に指示を出して共有をします。
また、
「ここは僕らが舞台に立った後、初めて声を出すところだから一音目を強く言いたい」とか、
「この声でいったんお客さんたちに応援団っていう認識を持ってもらうために、ちゃんと喋り切りまではっきり言葉が伝わるように言おう」とか、
「このタイミングは初めて四股に落ちるタイミングだから、音を揃えて落ちた瞬間でちゃんと止まって、一瞬空気を止めよう」みたいな。
そういう風に「こう思ってほしい」とか「こういう場面」っていうのをできるだけ細かく共有しています。
だからここは揃っていない事の雑音でメッセージが届かないからここだけは絶対揃えなきゃいけないんだ、みたいなのを言います。
ただめちゃくちゃに練習をして揃えようじゃなくて、ちゃんとそこのシーンの説明とか、こういう風に伝えたいっていうのをちゃんと会話をしているんですね。
じゃあ練習中、踊っている時よりも会話をしている時間っていうのが多かったりするんですか?
そうですね。
でもそういうのをやった上で、多く踊る時間もちゃんと確保しています。
共有→練習の流れは最近は特に意識してやっていますね。
分かりやすさですね。
ただ単純にここで角度は何度で揃えて、面はどっち向きで、じゃなくて、
こうしてほしいから、こういう印象を伝えたいからって、
シーンの要点をつかんだ伝え方をしてるんですね。
個々の振り付けよりも全体の見え方
作り手的な質問なんですが、
我無沙羅さんの振り付けってある種の制限があると思うんです。
基本姿勢が中腰ですし振り付けも曲線的と言うよりも直線的な動きだったり、
止めを意識した振り付けだったり。
逆に言えば例えばターンや、ジャンプや舞うような振り付けって取り入れにくいと思っています。
それは応援合戦っていうベースの型みたいなものがあるからだと思っているのですが、
その中であんなに表現力というか、よくあんなにバリエーション豊富な振り付けが出てくるなって思っています。
そこの発想や振り作りをする上でのポイントってあるんですか?
僕は(個々の振り付けよりも)全体像の見え方をイメージしながら作ってます。
例えば、
「ここはラストの盛り上げないといけないところだから、全員同じ振りを踊りながら足音で勢いをつけたい。だから立ったり座ったりを激しくしながら作る場所」とか、
「作品の最初の方だから一旦座らないまま立った上で全員揃えたり、バラバラにさせたりしながら、初めの「あ、応援団、踊るんだ」っていう時間をとってもらえるようにしよう」とか。
そういうイメージが先にあってそれに振りを付けていっています。
だから個人の動きだけで困るっていうことは僕はあんまりなくて。
目から鱗・・・。
個々の振り付けどうしようではなくて、そもそもそのシーンの目的が明確に理解されているからこそ振り付けに困らないんですね。
だからそのシーンの目的が達成されるのであれば変に作り込まなくてもよさそうですね。
必要な筋肉は踊って付ける
練習では筋トレとかベタですが空気イスとかするんですか?
空気イスっていうとあれなんですけど、体幹のプランクか、
四股の姿勢でみんなで丸くなって「いっせっせーの」ってあるじゃないですか、
これの勝ち抜けをやっています。長くて2分ぐらいで終わります。
ただ筋トレってことでやるとダレてしまうのでそのようにやっています。
「みんな横に寝転がって、腹筋〇十回!」とかではないんですね。
そういうのはコロナがまん延してしまったせいで止めています。
でも筋肉痛になるぐらいまで踊り込んでいますね。
必要な筋肉は実際に踊って付けるっていう感じですね。
今お話を聞いていて振り付けをする際も、振り入れ後の踊り込んでいく際もやはりシーンや何を伝えたいか、どう感じて欲しいのか、というところをちゃんと意識して振りを作り、それを伝えながら練習をされているんですね。
そこの根本のところをないがしろにしてただ「右手は45度!」とか「顔の向きはこう!」って指導をしても何のためにその練習をしているのかがわからないと実際の演舞でそれが伝わらなかったらその揃えの練習の意味がなく自己満になってしまいますからね。
練習では撮影をして撮ったものをみんなに展開して、
「こうなっちゃうと、こういうインパクトが欲しかったのに出てないから、ここはもっとこういう風に直さなきゃいけないので、こういう動き方でこうやって直していきましょう」
ということを説明しています。
映像を撮ってチェックしてっていう回数は、昔に比べれば毎回やるようになったし、
メンバー同士で見合って指摘し合うっていう、そういうやり方も増えてはきてます。
やり方をどんどん僕らなりに改善してやってきた形かなあとは思っています。
発生練習
我無沙羅さんて踊りと共に発声も見所かなと思っています。
その発声に関してはどのように練習をされていますか?
最近は声を出せる施設があんまりなほぼないですね。
たまに防音スタジオを取って、マスクありだけど声は全力で出しましょう、などはあります。
THE DANCE DAYの時は本番前の会場リハまでマスクなしで大声で叫ぶことが出来なかったんです。
(コロナ前は)河川敷で叫んだりはやりましたね。
そうですね。
口上がある人間は「こういう言い方の方が」みたいのを見るために対岸に立ってそこからでも聞こえるような練習をしました。30mぐらいです。
河川敷の堤防と堤防で。
すごい!!
それコツとかあるんですか?声を遠くに届けるっていうことに対しての。
腹式呼吸とかいろいろあるじゃないですか。
そういうポイントとかあるのかなって。
メッセージが届かないと意味がないので、喋っている言葉の内容がそこが届くようにっていうのと、
更に言葉がはっきり聞こえるだけじゃ意味がないと思うので、そこに熱が乗ってメッセージとして応援として伝わるように、みたいなイメージをしてるだけです。
ただ声を大きく出すのではなく、何を喋るかだけではなく、きちんと何を伝えたいのかっていうところが届くようにやられるっていう。やっぱりメッセージなんですね。
これはよさこいのMCでも同じですね。
本人が喋っているつもりでもお客さんが何を言ってるか伝わらないとただの自己満になりますからね。
気持ちを乗せるっていうのはすごく大事ですね。
今回は以上です!!
ビタビタに揃う振り付けというのはただ我武者羅に振り付けする・練習する以前に、
「そのシーンではお客さんに何を感じてもらうのか」
をまず理解してから作り、メンバーにもそれを伝えた上で振り入れをし練習をする。
つまり作品としてのメッセージをとても大事にしているチームなんだなということが分かりました。
自分が学生の時に振り付けをしていた時ってなんかこう、、、そのシーンがどうとかではなくて、
自分が納得する振り付け、自分がこれだ!っていうカッコいい振り付けが出来るまで悩みに悩んでいました。
でもそれって結局自己満じゃないですか。
もちろん振り付けに自己満要素も必要です。
ただしそこに振り回されて「本当にそのシーンで伝えたいことが何なのか」が次第にわからなくなってきて結局本末転倒になってしまうこと、けっこうあると思います。
あくまで目的ありきの振り付け、
メッセージありきの振り付け、
そこがやっぱり一番大事なんですよね。
さて、次回はラストです!
我無沙羅さんの今後についてお話とTHE DANCE DAYの裏話的なことをお話いただきました!!
次回もお楽しみに!!
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