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まっぴん
よさこい応援団長
よさこい界の道しるべとなることを夢見るかわいい一つ目モンスター♡その正体はマップピンの妖精だっぴん。
よさこいをたくさん見るために、大きな目を持っているっぴーん!
(v・ω・)vどまっぷ3周年!!いつもありがとうございまっぴん!!v(・ω・v)

【コラム的なもの】審査演舞では誰に向けて踊っているか

今回は、賞レース(審査があるお祭り)の時のチームのスタンスについて少し切り込んでいきます。

先に言っておくと、

 

お客さんは読まないほうがいいかも

 

です。

 

そんな内容のお話です。

リアルな踊り子が思っていることです。

 

ただしあくまで冒頭でも言いましたが、

賞レースのみの話です。

それ以外のお祭りは違いますのでよろしくお願いしますm(_ _)m

 

 

◻︎あるお祭り後のツイート

 

 

いつかどこかで見たツイートです。もうかなり前の話です。

一言一句覚えてはいないのでなんとなくですが、

 

 

「◯◯会場パレードで1回目2回目の演舞の中で衣装替えをしないチームがいたけどなんか残念だよね」

 

 

っていう書き込みです。

 

ーーーーー

先に説明するとこのお祭りではパレードの審査があります。

1回のパレードで4回踊ります。

その4回のパレード演舞の内3回目が審査となり、そこには審査員が作品の審査をします。

その結果次第でファイナルステージ(いわゆる決勝戦)に進めるか進めないかが分かれます。

 

そしてここ大事なところ。

多くのチームがそのお祭りの為に半年以上フォーカスし、日々の練習を頑張っています。

ーーーーー

 

 

◻︎お客さんの立場

 

お客さんの立場からしたら確かにそうですよね。

例えばこのシーンの衣装替えが素敵だからそこの写真が撮りたい!!とか、

推しのチームの審査パレードを時間的に全部は見られないけど1回目2回目なら観られる!!とか

そのようなお客さんの事情もありますので。

 

応援しているチームの演舞はそりゃ観たいです。

 

なのにいざ演舞を観ると衣装替えしてなかったり、何か他の大道具が出てこなかったりします。

せっかく観に来たお客さんの立場からするとなんかちょっと「手抜き」演舞を見せられたような感じがして残念ですよね。

 

すごくよくわかります。

 

さて、次にチームの事情をお話します。

 

 

◻︎チーム側の立場

 

 

最近のよさこいチームの作品では様々な仕掛けが作品中に数多く施されています。

衣装替え、大道具小道具の登場、大道具自体の仕掛け、、、

など踊り以外での演出要素が盛りだくさんとなっております。

その為1回の演舞が終わると次の演舞までの短い待機時間の間に、

 

  • ・衣装を戻す
  • ・大道具小道具の片付ける
  • ・大道具の仕掛けを戻す
  • ・給水する
  • ・ヘアメイクのチェック、直し

など次の演舞スタートまでにやらなければならないタスクが発生します。

 

以上のタスクはステージ演舞審査では何の問題もありません。

ただしパレード演舞審査だとかなり状況は変わってきます。

 

パレード演舞では複数回連続で踊らなければいけません。

パレードの間の休憩時間は限られています。

これで毎回のパレード演舞でそのような衣装を戻す、大道具小道具を片付け、次の演舞の準備をする、大道具の仕掛けを戻すなどをして次の演舞に備えることができるでしょうか。

給水もとらなけばなりませんし、衣装の乱れを直す、必要によっては髪型やメイクの崩れを直す、

などもしなければなりません。

 

パレードの審査演舞はその4回なら4回全てで審査が行われるわけではなく、

その中の決められた1回の演舞で審査をします。

 

つまりその1 回は演舞は全ての仕掛けを最大限使い踊り子のモチベーション、体力気力など全てを費やさなければなりません。

逆に言うとそれ以外のパレード演舞に全力を出す「必要はない」んです。

もちろん全力でも問題ではありませんし本来は全パレード全力で踊らなければならないんです。

 

 

◻︎誰に向けて踊っているか

 

本題です。

ということでパレード審査演舞ではチームは誰に向けて踊っているか。

 

端的にまとめると、

「審査員に向けて」演舞しています。

何故なら「審査だから」です。

 

審査員から貰える1点の為に審査員に向けて全力で演舞しています。

例えばその4回パレードあるうちの3回目が審査であれば、

1回目2回目の演舞は3回目の審査パレードの為に踊っていると言っても過言ではありません。

 

 

冒頭の衣装替えの話に戻りますが、

衣装替えの程度にもよりますが例えば上半身の衣装がガラッと変わってしまうような、

そういう衣装であれば元の状態に戻すのも時間がかかります。

であれば審査3回目に標準を合わせ、

1回目2回目は全く衣装替えをしなかったり、

1回目はやらないけど2回目は衣装替えをしてみたりその逆だったりと、

諸々調整をします。

 

衣装以外にも、

例えば1回目踊ったらちょっと体調が思わしくなかったので審査の3回目の為に2回目踊るのを止めて体調を整える、も十分ありえます。

 

地方車の音響も然りです。

パレードはお祭りによっては2チーム同時に違うチームがパレードをすることもあるので、

隣のチームに自チームの音響が負けていたら、踊り子は十分に踊れない、

歌い手さんMCさんも上手く合わせられない可能性が出てきてしまいます。

よってその為に1回目2回目で音の鳴りの調整はすると思います。

 

更には事前に審査員席の位置を予め把握、共有しておきその場所ピンポイントを隊列の基準にする、など。

実際そのようなパレード審査があるお祭りの審査員席の周りには、

30分後くらいにパレード審査をするであろう有力チームのメンバー数名が審査員席の場所を確認しによくいます。

 

他にもありますがそういうことです。

 

 

◻︎何故このようなことが起こるのか

 

 

一言。

審査があるからです。

 

ファイナル進出、そしてその上の大賞受賞を目指しているチームはこの日の為に、

もっと言うとその審査パレードの1回で最大限素晴らしい、ベストのパレードをする為に長い間頑張っているんです。

そこで全てを出し切らないと悔いが残るんです。

 

ただしもちろん全てのチームが賞を目指しているわけではないと思いますし、

構成上衣装替えがないチームや衣装替えがあってもそこまで負担のないギミックであれば全4回ともキチンとした「完全版」の演舞をやることもあるでしょう。

 

ただ繰り返しになりますがここでご理解いただきたいのは、

パレード審査演舞ではそのような審査の演舞で自分たちの作品のクオリティが最大化するように1回目2回目で調整することもある、ということです。

 

これが審査のないのパレード演舞でそのような状態(衣装替えをしなかったり)が起こったのであれば、

それはチームがぶっちゃけ手を抜いている、ということです。

 

また、パレード演舞・ステージ演舞共通して言えることですが、

会場サイズの都合で大道具などが出せないことがあります。

それも「完全版」の演舞ではないことにはなりますが、それはもうどうしようもないことです。

 

 

◻︎最後に

 

 

応援してくれるファンの方々、またはたまたまそこにいたお客さんの方々が、チーム演舞を観ていただき、手拍子や声援をしていただけることは本当にありがたいことです。

わざわざチームに付いて各会場回っていただける方なんかもう神様です。

本当にチームの、踊り子の力になっていると思います。

ありがとうございますm(_ _)m

(冒頭でお客さんは見ない方がいいかもとはいうものの)

 

ただし先にも述べた通り審査があるパレードは審査が全てなんです。

審査の3回目?のパレード演舞をノーミス120点の演舞をしなくてはいけないんです。

踊り子もプロの人間ではありません。

 

よってそこは寛容に、というか、1回1回の演舞の内容ももちろん大事ですがそれよりも

「審査に挑んでいる」その姿

を丸ごとご覧いただき、応援していただければと思います。

 

踊り子も、

本来はパレードとは言え舞台に立つ以上は審査だろうが審査でなかろうが、

全会場全ステージ本気で踊らなければいけません。

衣装が、とか大道具が、とかは本来では言ってはいけないことです。

 

ただし別にプロでもありませんし、お金をもらって踊っているわけでもありません。

ぶっちゃけどこでどのように踊ればいいかはチームの自由ですし個人の自由です。

 

ただ応援してくれるお客さんの立場や想いも自分たちの力になっていることも忘れてはいけません。

審査の1回の演舞の為にお客さんをないがしろにしていないか、

一度考えてみてください。

 

結果でお返しするべきなのか、

審査会場とは違うところで抜群のファンサービスをするべきなのか、

お祭り関係ないところで貢献をすべきなのか、

それはわかりませんが、何か出来ることはあるはずです。

 

 

これについても皆さん踊り子の方の意見を聞いてみたいですね。

何かありましたらtwitterのリプやDMで教えていただけると幸いです。

 

以上!!

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この記事を書いた人

どまっぷブログ編集マン。大学生の時によさこいを一目見て「これだ!」と思い大学生活を捧げる。その後ダンスや舞台経験を経て振付師として活動しつつどまっぷ記事書いています。

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