さぁやってまいりました。
中の人がずっと思ってたことをバッサリ書いてしまうコラム的なもの第二弾。
『今回は「よさこいが上手い」ってどういうこと??』
についてです。
よく、
「チームの◯◯さん上手いなぁ」
っていうチームというか個人に対する賞賛あるじゃないですか。
それって何が上手いから上手いと感じるのかなぁっていうことです。
一部センスとか才能と言った先天的なものもなくはないんですけど、
努力でなんとかなるところもあるので「もっとよさこい上手くなりたーい!!」っていう方に何か参考になれば嬉しいです!!
◻︎「踊りが上手い」から??
まず真っ先に思い浮かぶものはこれですよね。
よさこい鳴子「踊り」っていうくらいだから踊りが上手いっていうことじゃないの??
ってのは割と当たり前に思いますよね。
ただしこれはどまっぷ中の人の長年の経験から言うと
踊りが上手い=よさこいが上手い、ではない
です。
※ちなみにここでいう踊りが上手いということはテクニカル的な意味のことを言っています。
そうです。
踊りが上手いからよさこいが上手い、ではないんです。
ここ勘違いされやすいんですけどね。
特に最近は学生の内から学校の授業でダンスに触れる機会があるのですが、直接よさこいの上手さとは関係はないです。
もちろんないよりかはあった方がいいですが、なくてもある人よりよさこい上手いことは大いにあります。
ピルエットやシェネで何回連続で回れようと、
ヘッドスピンがどれだけ出来ようと、
マイケルジャクソンばりのムーンウォークが出来ようと、
「よさこいが上手い」には直結しないんですよね。
また後日書きますけどダンスとよさこいは全く違います。
一見一緒にされがちですけど全然違います。
(一時期twitterで意見が分かれたことがありますが、両方やってた身からしたら全然違います。)
だからそのような経験からいわゆる世間一般でいう「よさこいが上手い」人っていうのは別にダンスやってる(た)から、っていうわけではないです。
これを覚えておきましょう。
◻︎どまっぷが考える「よさこいが上手い」とは
ということで結論です。
3つあると思っています。
ひとつひとつ説明しますね。
◻︎その①【色気がある人】
もちろんこの色気というのはセクシーという意味ではありませんよ笑笑
踊りを観ていて、
何かこの人の踊り引き付けられるなぁ、
なんか観ちゃうなぁっていうことありません??
これは元気いっぱい!!っていうチームテイスト、作品ではなく、
キーワードで言うなら例えば、
「黒」「赤」「美」「魅」「雅」・・・
みたいな。
そういうキーワードが当てはまるようなチームの中で際立つ踊り子さんは大抵この「色気」っていうのを持っています。
これって残念ながら技術的にはとっても習得するのが難しいんですよ。。。
「綺麗に踊ること」は練習すれば誰でもできるようになるのですが、
色気と言うものはそれとはまた違うんです。
◻︎これを習得しようとするには
色気のある踊りを習得しようと思ったそこのあなた!!
まー難しいです。
ほぼセンス、才能の領域です。
でも出来る人は先天的に出来ちゃうんですよね。
うらやましい。。。
具体的には、
振り付けの「出し方・抜き方」「立ち方」「目線の入れ方・外し方」「軸」「少し遅どり」「表情(口角)」などをひとつひとつ研究しなければいけません。
チーム練習では全体での練習がメインのため、そのような個人練習はできませんが、
そのような色気のある踊り子の人がチーム内にいるとしたらその人を目標に定め、
ひたすら研究して真似してみましょう。
そしてチーム練習以外のところ、つまりは自主練ですね。
(ここでいう自主練とはひとりで行う、まさに自主練のことです)
そこでは1ポーズ1ポーズ鏡観ながら研究です。
自分は色気のある踊り子になりたい!!
という想いのある方はぜひ頑張ってみてください!!
簡単ではありませんがそれは確実にあなたの武器になります。
ってことで「よさこいが上手いとは」その①は「色気がある」でしたー。
次!!
◻︎その②【入り込める人】
これは作品に入り込むという意味です。
よく舞台に立ったらスイッチが入るっていう人いません??
そういう人は入り込める人ですね。
明らかに舞台に立った時の「目付き」が違います。
このような方は作品の中での自分の役割・特殊パートの意味合いなどを理解しており、
そこに適した表現が出来る人です。
ただ「そこに適した」というか実際はどんなテイストの作品でも入り込めるか、と言われたら微妙なところです。
何故ならチームに属している以上そのチームのテイストに沿わなければならない部分があり、
そのテイストは大きく方向転換でもしない限り変わりません。
だから「入り込める人」が今まで踊っていたテイストとは違うテイストの作品を踊った時に、
本当にその人の入り込める力があるのか試されるでしょう。
いずれにせよ、
舞台袖で待機している時といざ舞台になって音がなった瞬間に別人のように作品に入り込んで踊れる人は「よさこいが上手い」と言えるのではないでしょうか。
この入り込めるということは実は経験と共に自然と入り込めたものが次第に演技っぽくなってくることが注意ポイントです。
入り込むということにはある種の緊張感が必要だと思っています。
それが場数を踏むと次第に緊張感は薄れ、極めて素に近い状態での踊りになってしまいます。
そうすると演技せざるを得なくなります。
この段階から「入り込むということは演技することだ」、
という認識に変わり今度は演技が上手くなりますね。
ただやっぱり僕ら素人の世界では演技よりも自然と入り込める人の方がより観ている人には伝わりますよね。
◻︎これを習得しようとするには
これを身につけようとするには、
自分のパートの役割・意味合いを理解することです。
つまり「ここではどのような表現が適切か」ということです。
これはそもそも入り込む入り込まない以前に単純にオススメです。
より深く作品のことを、自分たちに与えられた役割は何なのか、
そこでは何を表現するべきなのか、
そのようなことを理解して踊ってみましょう。
すると徐々に自然に入り込めるようになってきます。
ってことで「よさこいが上手いとは」その②は「入り込める」でしたー。
次はその②に付随したようなものです。
□その③【解放できる】
最後はこちらです。
これは作品の中で自分を出せるという意味です。
例えば「声を出す」ということ。
普段生活している中でなかなか大声を張り上げることなんかないじゃないですか。
でも舞台上ならいいんですよ。許されるんですよどれだけ大声出しても。
でもそれがなかなか恥ずかしくて出来ない、っていうことあります。
そこで何の恥ずかしげもなく大声を張り上げられる人、心底楽しく笑顔で踊れる人、
っていうのはよさこいが上手いと言えるのではないでしょうか。
ただこちらもその②と同様、
経験を積めば積むほど緊張しなくなって舞台上でも冷静になってしまうんですよね。
なかなか自分を出し切る、解放するということは(経験を積めば積むほど)難しいんです。
「場数を踏む」というのはとても大事なことですけどもやり過ぎるとどんどん自分を冷静にさせてしまうので難しいですよね。
◻︎これを習得しようとするには
これが実は一番難しいかもしれませんね。
自分を解放する、自分の感情を解き放つ。
私生活の中でもそもそもなかなか自分の感情が出すのが難しい、という方にとっては至難の業です。
ただこれはある意味とても簡単に克服できます。
それは、
踊りを楽しむこと
で自然と解決できたりするんです。
何故なら「楽しい」という感情は自分の本心でありそこで既に感情が解放されているじゃないですか。
あとはそれを顔に出してみましょう。ちょっとでいいから声に出してみましょう。
するともっと楽しくなってもっともっと・・・!!ってなりますよ。
□終わり
ということで「よさこいが上手い」とはどういうことか、
について考えてみました。
いかがでしたか??
ちなみに中の人が初めてよさこいに触れて初めてのお祭りでの演舞は、
振り付けに関して言えばめっちゃめちゃ酷かったです・・・笑笑
そもそも振り付け半分くらいしか覚えていませんでした。。。
ただし曲がかかった瞬間踊りのクオリティよりもとにかく楽しく楽しくて仕方がありませんでした。
それは今でも変わりません。
その①その②と書いてきましたけど実はどまっぷ的には、
「楽しむこと」。
それが一番よさこいが上手いっていうことになるんじゃないかなーなんて思ってます。
だってよさこいって本来そういうものじゃないですか。
質は二の次でいいと思います。
心の底から楽しむからこそ出る自然な笑顔、声、そしてそれが踊りからも伝わってきます。
そういう嘘偽りのない感情で踊ることはお客さんに最も響きます。
だから皆さんも是非よさこいを、踊りを、楽しんでくださいね!!
難しいことなんか舞台に立ったら忘れて、踊る。楽しむ。
それが一番大事なことです。
他にも「こういう人がよさこいが上手いということだと思うよ」
というのがあればぜひ教えてくださいね。
以上!!
コメント