チームインタビューですっっっ!!
前回のインタビュー記事からかなり時間が経ってしまいまして・・・
ぴえん
ということで!今回のチームはタイトルにもあります通り!!
かんしゃらさんです!!
かんしゃらさんはご存じの方も多いと思いますが2022年度をもちまして解散を発表されています。
どまっぷではチームインタビュー第5回のチームとして、設立の経緯やよさこいに出会ったキッカケなど語っていただきました。そのチームの2回目のインタビューがまさか「解散」をテーマとしたものになるとは・・・大変残念です(T_T)
インタビューは前回同様代表のみなとさんにお話お伺いしました。
ただインタビューを通して、先日どまっぷでもブログ書きました「社会人とよさこい」・「よさこいとの距離感」などとすごく似たものを感じ、解散は残念ではありますがよさこいを長くやっている(た)身として
わかるなぁ。。。
と納得する部分もあったのが正直なところです。
今回から全3回に渡ってインタビュー記事を公開します。
第1回となる今回はタイトルにもあるように「何故解散するのか」についてお話していただきました。
特に長くよさこいをやられている人にこそ読んでほしいなと感じたインタビューです。
それではどうぞ!!
【解散に至った経緯】
ーーーかんしゃらは2020年度をもって解散するということですが、単刀直入に解散するに至った経緯をお願いします。
noteやtwitterやチームのWebサイトに解散の経緯とかは書かれていると思うのですが改めてお聞かせいただければと思います。
1. 後継者問題→誰かに継ぐことは考えなかった?
「いつまでやるんだろうか?」っていう疑問はずっとあったんです。
「趣味だからこそ、自分が飽きてしまったらその時は終わりかな」と。
それまでに後継者をたてることができればいいなと思っていました。
ーーー後継者が育成できていたらチームは存続していたかもしれないと。
わからないですけど、コロナがなかったら後継者をちゃんと立てる準備ができてたかもしれない、
というのはありますよね。
ーーーコロナめ。
でもコロナがなかったとしたらもう1年早く解散してたかもしれないですね。
もう1年早く解散か、後継者をたてて1年早く私が辞めてたかも。
ーーー後継者問題はどのチームもありますよね。
知識やノウハウは引き継げますけど、人脈とか経験は引き継ぐのは難しいしとても大変です。
だからこそできるチームはすごいなと思いますね。
ーーー立ち上げた代表が辞めて代替わりした後っていうのはチームの色や方針ががらっと変わっていくチームもありますからね。
そのまま引き継ぐ、色や方針を保ったまま代替わりするっていうのは至難の業かもしれません。
引き継ぐ人がいたらチームは変わるべきだと思いますね。
むしろ変わらないと意味がない。
2. 新しい人たちとの人間関係
もうひとつの大事なポイントが、代表をしていて何が一番大変かっていうと、
新しい人たちとの人間関係を作り続けていくことなんですよ。
ーーー確かに。
毎年5-60人ぐらいの新しい人と「初めまして」をする。
「こんにちは」「初めまして」「かんしゃら代表です。よろしくお願いします」っと。
正メンバーやスタッフでまた向き合い方は少しずつ変わります。
でもその片方も様々な理由で抜けていき、また新しい子が入ってくる。
そのループを繰り返しているうちに自然とチームの平均年齢がどんどん下がっていきまして(笑)
今うちのスタッフで若い子は21歳なんですよね。私が32歳なので、11歳離れていることになります。
さらにまた今の運営陣もライフステージの関係でまた一新するタイミングが近付いなと感じていた矢先なんですね。
ってなった時にふと心の隅の方で「また関係性を構築するのちょっとしんどいな」と思ってしまうんですよ。昔はそうじゃなかったんですけど、年齢差が広がると少し感じてしまうようになりましたね。
ジェネレーションギャップってやつですかね。
よさこいチームの代表ってそういう苦労もあって、みんなえらいなーって思います。
ーーー毎年感じてました。
「寅年?」「え?寅年?」みたいな (笑)
喋ってると感覚の違いとかめっちゃありますもんね。
あるあるある。
自分はもう若くないっていうのは認めなきゃいけないね。
ーーー難しいっすわ。
なんか会社の上司と部下みたいな話をしてますけど。笑
(笑)そういう意味ではやっぱり代表陣も含めた世代交代っていう考え方も大事なんだなって思いますよね。
3. 自己の成長
僕個人としては近年チーム活動がルーティン化できるようになっています。
効率的でいいんですが、逆に成長する機会が減ってきているな、と思ったのがもう引退してもいいかなと思った理由だったかな。
ーーーそれはありますね。
チーム活動って毎年毎年ってルーティンですよね。
僕は「よさこいが好き」というか「チーム運営が好き」な人間なので。
システムを作る・広報をする、人事的なことを考えるとか。
そういうのを毎年改良、改良とやってきて、まだ完成したわけじゃないんですけど、
今の自分の実力だと「ある程度できてきた」っていうところまでは来たので。
なので、また別のことを初めて成長を感じたいなと思っています。
もちろんこれまでの経験は必ず活かされますけどね。
ーーー仕事でも広報の部署に移られて活躍されていますよね。
そう。おかげさまで毎日楽しくやれてます。
ーーー僕らがどまっぷをやったのと一緒ですね。
「踊りはちょっと、今はもうあれやねん」って。なので僕らはメディアという今までとは違った形で関わろうという結論になりました。
【よさこいの優先順位】
ーーーご自身の話になるのですが「結婚」っていうのはチーム解散のキッカケの一つにはなりましたか?
あんまり関係ないですね。
ただよさこいメインで生活をしていると土日が潰れるじゃないですか。
個人的には結婚するって決めたからには今まで通り土日を好きに使うわけにはいけないだろうとは思っています。今まで好きにやらせてもらった分、そのお返しをしなくちゃいけないなと思ってはいたので。
だから解散のキッカケにはなっていないんですが、自分の今後のライフスタイルを見直すキッカケにはなりましたね。
もともと解散後に結婚する予定だったんですけど、コロナのせいで解散が伸びたので、そういう意味でいうと「コロナめ」とは思っていますね。
ーーー自分の話になっちゃうんですけど僕(中の人)も去年結婚して今年子どもが生まれて。
やっぱり土日って平日仕事で子育てができない分なるべくそこは関わろうとしているんです。
そうなると僕は今踊り子じゃないから時間が確保できますけどもし踊り子だったらチームの練習だったりお祭りだったりで、家族に負担をかけちゃうよなっていうのはすごく考えましたね。
しかもそれがチームの代表やスタッフってなってくると余計にすごい難しいよなって感じる部分はありましたね。
そう。
あと、「それで悩みたくないな」っていうのが正直あって。
そういうので頭を使いたくないなって思っちゃいますよね。
物事の優先順位をつけたときに僕はかんしゃらが一番では絶対にないんですね。
①自分 ②家族 ③仕事 ④趣味 なので4番目なんです。
ーーーそのぐらいの距離感が一番いい気がしますね。
よさこいと程よい距離感。
解散に抵抗感はない
ーーーただチームとしては約10年続いているチームを無くすっていうことですからそれに対する抵抗感は特になかったですか?
実際問題、代表だって一人の人間なわけですよ。いろんなチームさんの代表だって。
みんなボランティアで代表をやってるわけです。よさこいが好きでやっている。
でも趣味でやるにはだいぶやっぱ負担が大きいんです。代表って特に。
いろんな人生を賭けるし。あと尚且つ人脈というか人付き合いも変に制限されちゃう。
ーーーそうですね。よさこいを長くやればやるほど、よさこいの中の人脈、人付き合いになってしまいますからね。
どうしても。
本来何もなかったら対等な二人だけど、チームになったら上下ができるとか。
チーム内外でも普通に会えば友達になれたかもしれないけどチームのことがあるからいろいろ考えることができちゃうとか。いろんなことがね。
逆に得もあります。
代表としていろんなところで得してきたけど、むしろフラットに生きた方が楽なところも大きいので、それがデメリットだなって感じることも少なくないです。
だから「10年続けたチームを解散させること」に対しての抵抗はないですね。
また新しいチームが出てくると思うし。そっちに期待したいですよね。
ーーーメンバーの中で「潰さないで」っていう人はいなかったんですか?
直接全員から聞いたわけではないのでわからないですが、思ってる子もいるかもしれないですね。
私も別に100%これが最良とは思ってはいないですし、いろんな可能性や考えのすえにこの結論にしましたから。
スタッフの声いただけたのは、
「あなたの作ったチームやからあなたの責任でケツ拭くならいい」
「私はあなたが作ったこのチームについてきたから、あなたが『こう決めた』っていう結論で、納得のいく終わり方をしてくれるんだったらそれでいいよ」
そういった声をいただいてほんとによかったなと思います。
ーーーよさこいキッカケで出会ったメンバーが、「かんしゃら」っていうチームがなくなったとしても繋がりは残っているからそれこそキャンプだとかもそうですし集まったり遊べる関係性。
そういうものは変わらないですからね、結局。
言ったら高校の部活みたいなもので。
卒業したらバイバイじゃなくたまに集まったりするわけじゃないですか。
僕はそれでいいと思っています。
【体力のある内に出来る限りのことを】
解散にもいろんな形があると思っていて。
最後もうしんどくなって「ごめんなさい。もう何もできないです。終わり!終わります!!」という形はもったいないなとも思うんですね。
私はもう最後にバカバカしい花火をあげて爆発したい、っていうタイプで体力のあるうちに出来る限りのことをやって解散したい、って。
だから今できれば最後に何かしら面白いことを考えたいと思っています。
ーーー最後にでかい花火を打ち上げて終わりたいですよね。
その方が楽しいですし、多分だれかしらの次につながると思います。
【具体的にいつ解散するかは未定】
ーーー具体的にいつ解散します、っていうのは現時点では未定なわけですよね?
高知のよさこい祭りは今年開催されたら出ますけども。
そこ難しいんですよねー。
解散するって言って、解散の時期を決めてないのがいいですよね(笑)見切り発車解散。
大抵の解散するチームって「ここで辞めます」って言うタイミングを決めるじゃないですか。
でもやっぱりコロナのせいでどの祭りがどの程度あるかっていうのが分からないわけですよね。
今年の高知だって開催されるかなんかまだまだ分からないし。
逆に言うとタイミング決めちゃうとそれはそれで首絞めるなって思って。
また悩まなくちゃいけないわけですよ。
ーーー確かにこの不安定な中で解散時期やラストステージになる具体的なお祭りを決めるのはリスキーな気がします。
それがもし中止になったらスケジュールどうするの?って。
そういうことも考えていると、解散時期って明記しない方がある意味いいんだろうな、っていうのは思っていますね。言わなくてよかったなって思ってます。今もまだ決めていません。
ーーーもう自分たちが一番納得のできる終わり方ができたら、っていうところがありますよね。
そうですね。
でもメンバーには年間の登録料を払ってもらっているので元々予定しているスケジュールで最後のお祭りまでは出るかな。そのあと何か企画や公演をやるかもしれないし。
そうなると意外とまだ解散は先なんだな。
ーーー1年越しの解散。お礼参りして。その間に準備して。
自分たちでイベントを企画するとなると、そこはテンション上がりますよね。
それは私がやりたいなと思うことの一つです。
その時はみんなに「おめでとう」って言ってもらいたいですね。
「おつかれさまでした!おめでとう!!」っていうような感じで。
今回は以上です!!
みなさんいかがだったでしょうか。
今回みなとさんが感じられていた「代表の悩み」についてですが、
今よさこい界隈では設立10年前後の「設立者かつ現代表」である方って多くいらっしゃると思います。
同じような悩みはあるのかもしれません。
また冷静に考えてみるとチームを立ち上げるには目的、目標、想いというのがあり、それが代表の中で達成されたと感じるのであれば言い方は悪いですが”延命”してまで続ける意味はあるのか、と思うこともあります。
「○○祭りの大賞を獲るために設立しました!」というチームがいて、実際に大賞を受賞したのであればそのチームも目的は達成されたわけなので解散する権利はあるわけです。
それで解散したチームはほとんどありませんが。
そういう意味ではみなとさんのお話は同じ社会人踊り子(だった)としてすごくわかりますし、社会人踊り子のみなさんもわかるのではないかなと思います。
チームが解散してしまうのは残念ですがチームの中の方も1人の人間で夫(妻)で社会人なわけですから。
さて、次回は解散とはまた少し違った話ですが【過去の作品】について触れています。
すごく興味深いので楽しみにしてください!!
次回もお楽しみに~♪♪
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