チームインタビュー20チーム目!!
夢源風人さんの3つ目の記事です。
(以下:ぴとぅさん とさせていただきます。)
前回は”全世代”チームとしての演舞構成(パート分けしないこと)について、
そして各世代ごとの指導、伝え方などについてもお話いただきました!!
ファミリーチームの方には前回の内容は刺さるポイントが多かったのではないかなと思います!
さて、今回はそんなチームのスタッフについて、そして約140名という大所帯をどのようにマネジメントしているかについてお伺いしました!
するとそこには
新しい発見ばかりありました!!
3. スタッフは〇〇人以上!? ← イマココ
4. 100年続くチームのために
5. ぴとぅさんのSNS戦略とは
6. メタル鳴子制作秘話 + 演舞は〇〇〇
目次
1. スタッフは〇〇人以上!?
代表を降りたらチームを辞めるという流れ、あるよね
ーーー皆さん経歴をお聞きする限りぴとぅの代表を過去にやられていますよね。
そして代表を降りられてもチームにいらっしゃって、運営に絡んでいるじゃないですか。
名古屋では社会人チームをはじめ代表を降りたらその人はチーム辞めるという流れになっているんですね。辞めて別のチーム作ったりとかそのままよさこいを引退したり。
代表になったらそれ以降、上のポジションないじゃないですか。なのでそこまでいったら、はい、卒業ってなってますね。その違いが興味深かったです。
やりきっちゃう感じで辞めちゃうんですかね?
ーーー恐らくそういうことだと思います。
ーーーそれもありますよね。
代表経験者がチームにいる、という強み
元代表がいてくれるってことは、最悪自分がいなくても回るということなので。 自分が本当にしんどくなったとき誰かがなんとかしてくれるって思ってます。
ーーー確かにそうですよね。それでどんどんチーム内の経験値が溜まっていきますしたくさんの経験値のある方がサポートもしてくれますもんね。
それを目の上のたんこぶと捉えられる感じなんすよね。
ーーーそれもあるかもしれません(笑)
また、自分がいない方が新しい風が吹いていいだろう、という人もいます。
あとは違うことしたらいいやんって思います。
ーーーだからある意味ではすごく「会社みたい」って感じるところもあるんです。
会社の社長が社長職を辞任したらそのまま退職するみたいな。
でもぴとぅさんはいわゆる、社長を辞任してもそのまま役員にい続けるっていうことなのですごく心強いですし強固な組織体制がつくれますよね。
私が代表する、となったときに「100年続くチームを作りたい」と言ったら、「じゃあ自分は何ができるかな?」って考えてくれる人たちがいてくれるんです。 自分から動こうとしてくれる人が多いから今スタッフが50人以上いるんです。
ーーー50人!?
「みんながいる」という強さ
自分もチームのために何かできないかなって考えてくれたんですよね。 みんなで作る、それに混じって元代表もいるっていう感じになっていますね。
普通に地方車の運転だけとかでも使えるし、スタッフとして来てもらうために高知の二日間は休むよね?とか(笑)
ーーーなるほど!名古屋だと「代表=神様」みたいになってて、敬うみたいになっているからこそ代表を辞めてもチームにいづらい雰囲気に自然となっているのかもしれません。
久しぶりに敬う系代表が出てきたくらいで、これまでの代表は認められているけど敬われているかって言われたらそうでもないですよ。(笑)
みんなで作るからみんなが集まる
ーーーちなみに今の話っていうのは関西や高知はそういうチームさん多いです?
社会人チームはずっと代表一緒が多いですね。 それこそ、とても敬われてる代表がずっとトップでやってる。
ーーーそういうのはこちらでもありますね。
みんなで作るからこそいろんな人が集まるとわたしは思います。
それを僕らは大事にしたいし、自分退いた時は次に代表なった人がスタッフ構成を決めれるんです。副代表がいることもあるしいないこともあるしとか。 ただチームが次につなげられるようにやりやすいようにやってるだけなんで、僕らはすごい強いチームなんだなと思ってます。
2. みんなでチームをつくっていく
チームを支えているのは141人の強さ
ーーー今、メンバーが140〜150名いるとのことなんですけどマネジメントというかまとめ方とかはどのようにやられていますか?
やはりそれだけいるとトップダウンは難しいですよね。
今、コロナ禍でみんなと会えないのでスタッフでブログリレーをしているんです。 新しいメンバーはまだみんなのことを知らないから知れるものが欲しいなと思って始めました。 そのブログリレーを読んでいると、みんながそれぞれチームに対して、運営に関していろんな想いを持ってくれていて、自分も何かしたいというちゃんとした想いを綴ってくれてるんですよね。 チームコンセプトのこととか演舞の状況とかのこととか。 自分も繋いでいくためのお手伝いがしたいって書いてくれてたりとか、「自分が何をしようか」ってところを書いてくれてる人がすごく多いんです。 そういった思いに触れるたびに、今メンバー141人いるんですけど、 チームを支えてるのは141人の強さというか、 メンバーそれぞれがチームに対してよさこいに対して思ってくれてる強さかなと思ってます。 メンバーが大丈夫だからチームも大丈夫って思える状態で運営できるってすごい気持ちが楽なんですよね。メンバーを信頼しきってるというか。
みんなが持つそれぞれの「ぴとぅ像」
メンバー誰でもぴとぅの核に入れる。入らないにしてもチームはこうなってほしいなっていうのを持っている。 みんなが少なからず自分の「ぴとぅ像」っていうのを持っていて、ぴとぅはこうなりたいよね、そうありたいよねっていうのを、形にするために動いてくれるっていうのは、感じますね。 たまに突拍子もないほうに行ってちょっと戻っておいでっていうのもあるりますけど、それもそれで嬉しかったりもしますね。 そんなこと思いつくの?ってことをやってくれるので、だからその誰でもいける場所なんだっていうのが崇められないっていうか、神になれない代表を生んでるんじゃないかな。
ーーーみんながみんなチームのことを想って動いてくれるから三角形みたいな組織体制にならないってことですね。
手を挙げればスタッフにも代表にも
で、その時にスタッフしたい人手挙げてください、で集まってくれた人全員でやりました。 集まった人に「なにしたい?」って聞いて、その人に合わせて役職を作っていくっていう感じで誰でもやりたいことができるみたいな。 その時にあきべーは振りを作りたいって言って、 たいがは「なんかやりたいです!」って言ってきて「なんかってなんやねん」ってなりながら、何でもしてもらう班を作ってみたりとか。そんな感じなので。
ーーーすごい、違いすぎて面白いですね。
個々の状況に合わせて自分にできる事を見つけてやっていってもらえたら少しでもチームの力になる。みんなを支える力になるから。
ーーーなるほど。すごいフレキシブルなんですね。
元々あるスタッフ枠の中に割り振るということではなくて、手を挙げてくれた人がやりたいことを新たにつくってその担当をするっていう。
「みんなでチームを作っていこう」感が素敵ですね。
チーム愛というかよさこい愛というか。
3. 掛け持ちOK
ーーーただ一方でぴとぅさんって掛け持ちオッケーなんですよね??
うちが出ない祭りだったら全然いいよってなるし。出る祭りでもメンバーにも掛け持ちの子いるので。好きなほう選んでもらったら。
よさこい界自体を盛り上げたいから
新しくよさこいしてみたいなと思った人にとってぴとぅというチームは 「手を伸ばせばそこにいつもあるチーム」 みたいな感じで近い存在でいたいと思って作っています。 そうすればよさこいする人が増える。よさこい界全体を盛り上げたいという思いなので、こんな踊りがしたいからあっちのチーム行きたいなってなったら全然それはオッケーです!
ーーーよさこいを盛り上げたい、、、なるほど。
出たい祭りに出るのは自分が決める
うちメインに活動してるからよそで踊るのは困りますって何が困るかもわからないですし(笑) ぴとぅが本祭としているお祭りが、高知とこいやなんですけど、長い期間在籍しててもよさこい祭りの本祭だけは絶対違うチームで出ますって人いるんですよ。 高知の本祭だけは絶対違うチームで出るんですけど、でもそれ終わったら活動の9割はこっちとか全然いるし。
ーーーこれもギャップですね、名古屋は掛け持ち禁止が多い気がします。
ーーー「引き抜かれる」ってリスクをみんな恐れてるのと、自チーム演舞をないがしろにして欲しくないっていうのがあるんですよね。
そしてその根底には恐らくみんな賞を目指してるからっていうのがあるかなと思います。
賞目指すためには頭数必要っていうのが実際あって、そのためには強烈な囲い込みと引き抜きをしないといけない。中で奪い合ってるってとこはありますね・
ーーー確かに(笑)
ただただ、自分達のコンセプトであったりという大事にしているものを大事にしまくっていて、それに思いを共にしてくれる踊り子さんやお客さんが集まってくれている。そんな感覚です。 そういうところはだいぶ違うのかもしれないと今名古屋のことを聞いて思いました。
ーーー
今回は以上です!!
チームの在り方についてすごく考えさせられる内容でした。
どまつり圏内で活動しかしていない中の人からしたら
〇 スタッフはピラミッド型の構造になっていて、
〇 既存の班に人を割り振るスタイルで、
〇 やっぱりどこかで所属歴長い人がスタッフになっていて、
〇 代表はもうその最たる役職で、
〇 チーム掛け持ちは基本的にはNGで。
もちろん全てのチームがそうというわけではありませんが割とそういう傾向です。
そしてチーム属性にもよると思います。
でも今回のぴとぅさんのチーム運営のお話を聞いて、
「こういうやり方があるのか」
と目から鱗のような、パラダイムシフトのような、そんなことを感じました。
その根底にあるのはチームを盛り上げたい、有名にしたい、というよりも「よさこい界自体を盛り上げたい」という思いがあるからなんですね!!
さて、次回は今回のお話の続きともなるのですが
「賞を目指さないのは何故か」
「チームの活動目的とは」
この2点についてお話していただきました!!
終わり!!
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