「賞が欲しい!」
っていうチームって特にどまつり圏では割と多くいると思うんですね。
そりゃ賞がもらえると
有名になれるし
周りから認められた感も出るし
自分たちの達成感も出るし
更に限定参加メンバーや正規メンバーも多く入ってきて
チーム的に更なる飛躍のチャンス!!
になりますよね。
でもその一方で・・・
「自分たちのやりたいこと」ってありますよね??
こういう演舞がしたい
ああいう演出がしたい
こういう衣装が着たい
こんな衣装替えしたい
こんな楽曲で踊りたい
みたいな。
今回はそこのバランス感覚大事だよ
っていうお話です。
もうこれ結論なんですけど(笑)
目次
1. ラーメンのお話
日本一「売れている」ラーメンは違う!!
っていうお話あるじゃないですか。
これって演舞でも何でも同じことが言えるんです!!
「美味い」と「売れている」
っていうことと
「自分たちのやりたいことをやる」と「賞が獲れる」
っていうこと。
これは必ずしもイコールではないということです。
・・・勘違いしてほしくないんですけどあくまで「必ずしも」ですからね。
賞を獲っているチームが自分たちのやりたいことを犠牲にしているかと言われたらそうではないですからね。
以前作品づくりの失敗例というブログで例に出したAくんの話、覚えていますか??
これのAくんっていうのは「自分のやりたいこと”のみ”に全振りした」んですよね。
その結果何が伝えたいのかよくわかんないし、
これが審査の場合
ってなるわけです。
2. テスト範囲
以前嘉們さんのインタビューでお話していたこと覚えていますか??
そういちろう : 畏れ多くも最近、どうやったら大賞とれるの?って質問頂くことが何回かあって。
とりあえず、「もう一回審査基準をよく読んだほうがいいと思う」ってそればっかり言ってますね。
(中略)
「エンターテイメント性」と「どまつり性」は言えるんですけど、
「エンターテイメント性ってそもそも何?」とか「どまつり性って3つに区分されてるけどそれぞれの10点ずつの項目って何なの?」とかを全然理解できてなかったりして、作品的なところでまずそこちゃいますかってお話してて思いますね。それ知らんかったらどこで点貰おうとしてんのみたいな。
(中略)
ーーー今回の国語のテスト範囲はこっからここまでだよ。だからここを勉強しようね。って言ってるのに、いや俺は英語がしたいんだ!!みたいな笑
テスト範囲に沿っていないところでひたすらアピールをするってチームさんが多かったりそもそもテスト範囲を理解していないところが多いっていうところですよね。
そういちろう : めちゃくちゃいい例えやと思います。おっしゃる通りです。
こういうことです。
みなさん学校のテストはちゃんとテスト範囲勉強するし、
就職の面接でもキチンと何聞かれるかキチンと事前対策するじゃないですか。
でもこれが演舞になるとまたみなさんの意識が「自分たちのやりたいこと」に目がいってしまうんですね。
表現活動の難しさでもあります。
3. バランス感覚
とは言っても世間から求められているもの、審査に必要なもの、のみにフォーカスするとどうなるか。
ラーメンに対するこだわりを捨て、世間一般のウケを狙うのみにフォーカスするとどうなるか。
恐らく多くの賞を狙っているチームが同じような演舞ばかりになります。
ラーメンも同じような味、価格帯ばかりになります。
(実際世の中で「売れているラーメン」って大体クセがなく多くのひとに受け入れられるようにハズレのない味付けなっています。ポテトチップスも最も売れているのは「うすあじ」ですし)
作品のテーマが違うとは言え、
振り付けも、構成も、曲も、衣装も、大道具関係も似たようなものばかり。
大きく違うのは人数とエリアのみ。
ってなると人数多いチームの方が有利ですよね(;^_^A
でもそれだともうぶっちゃけ観てる側として全く面白くないです。
チーム名隠したらどこのチームの何ていう演舞か全くわからないです。
(実際違う意味でそうなっているところもあるんですけどね・・・それはまた別の機会に)
なので冒頭でもいったんですけどもすんごい大事なことは
そこのバランス感覚なんですよね!!
審査項目にマッチさせつつも如何に自分たちの持ち味、個性、地域性をうまく表現するか。
ってことで。
今まさに新曲を演舞としても映像としても製作中だと思います。
そこの部分、正解なんてチームの数だけあるので試行錯誤しながら自分たちのベストを探ってみてはいかがでしょうかー!!
一朝一夕ではその見極めは難しいかもしれませんがいわゆる自チーム独自の“勝ちパターン”を見つけてしまえばいいということです。
今日はそんなお話で終わりたいと思います!!
(ここから雑記)
今回は以上です・・・が!!
別に賞とか気にしてないチームにとっては今回の話は全く関係ないです。
賞なんて言ってしまえば”イチお祭りでの評価”に過ぎないからです。
そのあたりついてはまた別のブログを書く予定ですのでお楽しみにしていてください!
賞を目指さなくてもお客さんからの評判がいいチームというのはたくさんありますし、
チームの目的がそこではなく、
「自分たちが満足すればいい」
「自分たちのチームを好きと言ってくれるお客さんと楽しみを共有できればいい」
「むしろチーム演舞はお祭りに参加するためです」
であればそれはそれで全く問題ありません!!
チームの活動目的はチームの数だけあってそのどれもが正解なので!!
また、賞は欲しいけど審査項目や求められているものに寄せるんじゃなくて、
そこすら凌駕する圧倒的な演舞をすれば賞を獲ることも不可能ではありません。
アンチや、よさこい自体観たことないひとも魅了してしまう演舞です。
でも多分そのようなチームは「お祭りで賞を目指します!」っていうよりもお祭り出てパッと賞をもらって、お祭りに出ることが優先ではなく、自主公演やったり舞台にお呼ばれしたりなどしています。
実際そういうチームはあります。でもごく僅かです。
結局落ち着くところは
自分たちが何のためにチームやってるか
っていうところなんですけどね。
賞も獲りたいでも自分たちのやりたいことも貫きたい、
っていう二兎はなかなか追えず、追った結果一兎も得られなかった、
というのはけっこうこの界隈あるあるですよね。
まぁ、結局どれも間違ってはいないんですけども。
(なんかまとまらなくなってきた・・・)
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