4月に入りました。
これから新しくよさこいを始める方も多いと思います。
また新規でチームを立ち上げたところもあると聞いています!!
そこで改めて練習メニューについて触れたいと思います!!
最初が肝心だからね!!
今回はタイトルにもある通り、
『こんな練習メニューはダメ!!』
っていう内容です。
よさこいチームの練習の多くはダンス経験や指導者経験のない方が「練習班」としてメンバーの指導にあたる場合が多いです。
もちろん代替わりを重ねるにつれノウハウは溜まっていきますが、それが客観的に、一般的に間違ったノウハウだった場合あまり意味はありません。
そして指摘されない限り気づきません。
また「そもそもの考え方」や「ダメな練習メニューはなぜダメか」についても解説していきますね!
もし今回紹介するダメな練習メニューでやってるっていうチームの練習班のみなさんは考えを改めた方がいいですよ!!
何故なら・・・
目次
1. 大事な考え方
まず考え方の話です!
練習を仕切るのはチームの練習班の方もしくは代表などだと思います。
そのみなさんは根本的にどのような考えで練習を進めていますか??
・ 時期的には新曲の振り入れをするため
・ イベントでチーム演舞が上手く表現できるように
・ 新曲が出来るまでにメンバーの基礎能力をあげるため
などいろいろな目的があって日々練習を指導していると思いますがそれではありません。
それって全部「木」で例えるなら「枝葉」の部分なんですね。
目的ってその時々で変わるじゃないですか。
木も花が咲いたり枯れたり散って枝になったりするのとおんなじです。
そこで忘れちゃいけない大事なこと。
「木」で例えるなら「根っこ」の部分なんですけど。
ここね。
練習班っていうのは
『メンバーの身体を預かっている』
っていう意識は忘れちゃいけないと思ってるんです。
それ木の根っこのように季節が変わろうとも、練習の目的が変わろうとも変わっちゃいけないこと、忘れちゃいけないことなんですよね。
極論っていうか言い過ぎではないと思うんですけど、
練習でメンバーが怪我したら、体調を崩したらそれは練習班の責任でもあるんです。
だってあなたの指導に従って練習を進めた結果そうなったんですもん。
もちろんメンバー個人の体調管理が甘いとか無茶したとかあるところもありますが根本そういう「意識」を持つことは大事なことです。
例えば・・・
・ メンバーが足をくじきました。
・ 熱中症になりました。
・ どこかぶつけてケガをしました。
練習班のあなたはそれらに対応できますか??
対応できる仕組みは整っていますか??
チームに医療スタッフは常にいますか??
っていうことなんです。
メンバーの身体を預かる以上具体的な応急処置の知識を持て、
ということではなくそのような意識を常に持った上で練習を仕切るべき、ということです。
もちろんその知識があるならそれに越したことはないですけどね!
2. ダメな練習メニュー3選!!
ってことでここからが本題。
「こういう練習メニューはダメ!!」っていうの今までまっぴんが所属していたチームだったり何かしらで関わってきたチームで実際にあったことをご紹介します。
① すぐ総踊りとか踊っちゃう系
「練習始めまーす!」で間髪入れず総踊りとか入れて踊る。
ウォーミングアップ一切やらずにイキナリ踊り始めちゃう。
心拍上げるためにかるーくやる程度ならまだしも多分イキナリ総踊り始めちゃうような場合はかるーくで済まないことが多いです。
② そもそも成り行き系
練習メニューそもそも組んでおらず思いつきで進めちゃう。
「今日そういえば来週末お祭りあるからそれの練習しよっかー」
「あ、でも新曲の振り入れもやらなきゃいけないよね」
「ってかでもメンバーまだ集まってないな」
みたいな感じで都度都度場当たり的に練習メニューを変えるやり方。
③ 踊り込んで踊り込んでそのまま練習終わっちゃう系
これ何気あるあるなんですけど練習終盤で踊り込んでそのまま集合してミーティングというか連絡事項の伝達があってそのまま終わるっていう。
これらの練習メニュー何故ダメか。
それはたった一つ、練習において最も重要なトピックをないがしろにしているからです。
3.たった一つ覚えておいて欲しい重要なトピック
たった一つ練習メニューを組むにあたって覚えておいて欲しい重要なトピック、
それは心拍数です。
心拍数は練習において、
効率良い練習をする為にも!!
怪我のリスクを下げる為にも!!
とっても重要です。
ベルカーブって聞いたことありますか??
ベルカーブとは、
統計学に登場する、正規分布(ガウス分布)の分布曲線の通称で、
平均値を中心とするその分布の形がベル(釣鐘)の形になる統計用語です。
、、、ということなんですが、要は下のグラフです。
引用:https://bellcurve.jp/statistics/course/7797.html
統計学と練習メニューの組み方には何のつながりもありませんので意味は理解しなくて大丈夫です。
こういうカーブがあるっていうことだけ分かればいいです。
要は練習時間が経過するに伴って、
心拍数は徐々に上がっていき、中盤で最大化し、その後は緩やかに低下していく、
これが心臓に最も負担がかかりにくく、パフォーマンスも良い、と言われています。
って思うかもしれません。
えぇ、大事です。
極端に言えば
寝起きでイキナリ全力で踊れますか??
踊れませんよねってことです。
仮に自分的に寝起き全力で踊ったとしても、それは多分踊れてません。
練習でも本番でもそうですが、
心拍数上げていれば血液が身体中を巡りますのでパフォーマンスが最大化します。
そしてその心拍数を緩やかに上げ下げすることは心肺機能にかかる負担を軽減します。
だからこのベルカーブはとっても大事なんです。
4.これをさっきのダメな練習メニューに当てはめると・・・
ベルカーブを意識すると「ダメな練習メニューが何故ダメか」わかりますよね!
① すぐ総踊りとか踊っちゃう系
→ いきなり心拍数がっつりあげたら心拍に負担をかけるし何よりストレッチもしていないので
怪我のリスクが大きい。最もダメ。絶対。
せめてウォーミングアップをしっかり行ってからにしてください。
② そもそも成り行き系
→ 心拍など関係ない!!思いつきで必要なことをやるのだ!!
これはもうベルカーブ全く無視した、心拍数が練習時間内で上がって下がっての繰り返しになるので心拍にも身体にも負担がかかるのはわかりますよね??
・・・ただしこちらは練習仕切る人の技量によるところもあるので全部が全部ダメ!というわけではありませんが多くのチームの練習班の人がそのような知識、経験があるとは限りません。
③ 踊り込んで踊り込んでそのまま練習終わっちゃう系
→ 時間ギリギリまで練習することは悪いことではありません。
問題は心拍数を緩やかに戻すためのクールダウンの時間を取っているかということです。
これほんとに多くのチームがやれてないことです。
やれているチームはそういう知識経験がある人、外部インストラクター(振付師など)が練習を仕切っている場合ぐらいです。
ー・ー・ー・ー
今回は以上です!!
いかがでしたか??このような練習メニューでやっていませんか??
いわゆるすごいチーム、強いチームというのは知ってか知らずか経験からか、
練習メニューにこの考え方を取り入れているように感じます。
いい作品を作る、上手くなる、ためにはたくさん練習する。
これは間違いないことですが、ただ練習するだけでなくより良い練習をするための意識、知識、経験そして練習メニューが必要不可欠です。
・・・そしてだからこそ振付師などの外部クリエイターに振付以外にそこも任せてしまうメリットがあるわけです。
もちろんすぐ結果が出るわけではありませんがこういった日々の練習の質の向上は積み重なり大きな結果をもたらします。
練習している時間が一番長いですからね!!
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