チームインタビュー17チーム目!!
踊り侍さんの2つ目の記事です。
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まずは前回のおさらい。
【第1回目の記事まとめ】
〇 コロナ禍でも諦めなかった踊り侍さんに感銘を受けた
〇 160名という超大所帯は日本一の規模
〇 練習は何故この練習をやるのか、という目的に重きを置く
〇 だから踊っていない時間の方が長い
〇 お祭り担当によるお祭りごとのスクラップ&ビルドのやりがい
今回は次回の続きです。
目次
1. よさこいを始めたキッカケ
ーーーちんちこさんは大学に入る前からどこかのチームでよさこいはやられていたんですか?
ちんちこ : やってないです。出身が岐阜なのでどまつりとかソーラン祭りがあること自体は知っていましたけど全然自分やってなかったですね。
父方の実家が愛知で叔母が教員なんですが、半田市で毎年中学校でどまつりに出てる、みたいな話を聞いたくらいです。
ーーーただまぁあんまり自分とは関係ない世界、みたいな感じだったんですね?
ちんちこ : 完全に知らない世界でした。
ーーーそこから大学で東京に出てきて、どういうきっかけで「やろう!」ってなったんですか?
ちんちこ : よさこいを始めたきっかけは、やっぱり何かに熱中したいなって思いがずっとあっったんです。自分は小中高ずっとサッカーをやってきたんですが大学は熱中できるものがないなっていうのをすごく感じていたんです。
それで何か熱中できるものを探すっていう段階でたまたま「踊り侍」のよさこいを見ました。
そこで踊り侍の本気で叫んでいる人たちや圧倒的な熱量が衝撃だったんです。
※演舞ではないんですけど踊り侍さんのWebサイトに載っていた動画の中ですごく熱量がある動画を見つけたので貼っておきます。
ちんちこ : 「こんなに本気になれることがあるんだな」っていうことを強く思ったんです。
自分らしい「何かに熱中して本気になる」というところがこの環境ならできるな、っていうことをすごく思って、「よさこいをやりたい」っていうよりは「このチームに入りたいな」って思って入った感じですね。
ーーー踊りが好きとかそういうところじゃなくて、熱くなれる、真剣に取り組めるっていうことなんですね。ちなみに他に迷っていたサークルってありましたか??
ちんちこ : ミュージカルサークルとすごく迷ってました。パフォーマンスというか、舞台への憧れがずっとあったので。なので実はどっちも入ったんですよね。
ただ踊り侍の沼にはまっていってずっと踊り侍一本で3年間やってます。
ーーーそれって後で聞く「シン・祭」みたいに自分で舞台を企画してやってみたい、っていうところにも繋がったりするんですかね?
ちんちこ : そうですね。自分が舞台への憧れがずっとあった人間なので。あるとは思います。
2. 早稲田大学の中での踊り侍の立ち位置
引用:http://www.waseda-shibuya.edu.sg/en/goals/
ーーー早稲田大学の中で踊り侍さんの立ち位置ってどのようなものなんですか??サークルはサークルだと思うんですけど。
ちんちこ : 早稲田文化というのを一言で語れるわけじゃないんですが特に早稲田の文化としても象徴されるのがパフォーマンス文化ってとこかなって自分は思っています。
早稲田祭という学園祭があるんですが、日本一大きい学園祭なんですね。集客人数なども日本一で。日本最大規模、最上級と言ってもいいくらいのお祭りなんです。
その中で一番目立つ花形、先頭に立って早稲田祭を盛り上げているのがパフォーマンスサークルなんですね。そういう認識もみんな持ってると思います。
引用:https://twotwoall.com/?p=3457
ーーーよさこいもそうだし、ミュージカル的なところもそうだし、バンドとかダンスとかも?
ちんちこ : 男子チアが有名です。「(早稲田大学男子チアリーディングチーム)SHOCKERS(ショッカーズ)」っていう。
引用:http://shockers.s71.coreserver.jp/
引用:https://www.youtube.com/watch?v=2R8flwQfUvg
ちんちこ : 「チア☆ダン」っていう映画の元になったサークルとか。紅白とかも出てるんですよね。 踊り侍はその中でもだいぶ歴史もあって、踊り侍から派生したパフォーマンスサークルもいっぱいあるので。
ーーーそれはよさこいではなくて?
ちんちこ : よさこいもですし、SHOCKERSもそうです。今や日本中で有名なSHOCKERSでさえも、元々踊り侍の人から派生したっていう。
今あるパフォサーの3割ぐらいの大元が踊り侍っていうのは有名な話ですね。
ーーーつまり早稲田大学のパフォーマンスサークルの中でも大御所的立ち位置なんですね!!
ちんちこ : 早稲田の中ではやっぱり歴史もあるし知名度もありますね。
早稲田のイベントに参加している人だったら、踊り侍っていう名前を出せば、
「踊り侍か、すごい!!」
みたいなことはよく言われます。まぁSHOCKERSには敵わんですけど・・・っていう感じですね。
ーーーそういうパフォーマンスっていうところをベースに、いろんなものを認め合うという風土がもう大学にあるっていうことですね?
ちんちこ : そうですね。本当にに早稲田は面白い人がいっぱいいるので。
3. スケジュール-お祭りたくさん-
ーーありがとうございます。次にチームのスケジュールについてお聞きしたいんですけど新曲を発表する時期って何月くらいになるんですか??
ちんちこ : 例年だと1月1日に発表してたんですけど僕らはその慣習いらないだろうという話をして4月1日に発表したんです。理由はただ本当にその慣習いらないだろう・・・って言うのは建前で、
本音はタイトル決まってないからなんですけど笑
最後にタイトル決めるって決めてたんです。だから僕らが4月1日にしてたんで今年も後輩たちは発表してなかったですね。
ーーーそうかじゃあ今年も4月1日の可能性が・・・
ちんちこ : 高いと思います。
ーーーってことはもう今まさに今ガンガン作り込んでる最中っていう。
ちんちこ : そうですね。たまに後輩と会いますけども「今頑張って作ってる」という話を聞きますね。
ーーー次に参加しているお祭りのスケジュールについて教えてください。毎年どのようなお祭りに出られていますか??
ちんちこ : お披露目の祭りとしてYOSAKOIソーラン祭り(6月)、
高知のよさこい祭り(8月)
原宿表参道元氣祭スーパーよさこい(8月)
神戸よさこいまつり(9月)
こいや祭り(9月)
にいがた総踊り(9月
浜松がんこ祭り(3月)
あと1回みちのくよさこいも出てますね。震災の時だけだったんですけど。
ーーーすごい・・・。お披露目がソーランなんですね。
ちんちこ : かなり高い熱量で臨んでいきますよソーランは。
ーーーじゃあフルで遠征行きますってなったらやっぱり遠征費用って・・・
ちんちこ : バカにならないです。マジ高いです。
ーーーやっぱりそうなんだ笑
ちんちこ : まじ学生が払える金額じゃないですよ本当に笑。その分みんな全部行きたいからバイトで頑張るんですよ。
ただ親からの理解あるひとってけっこう多いんです。親がファンとか。そのような場合けっこう「行きなさい」って言ってくれる人もいるのかなと思うんです。
まぁそれにしてもかなり高いですね遠征費用は。
ーーーそうですよね。逆に東京都内ではあんまりお祭りは少ないんですか??
ちんちこ : 原宿スパよさと、東京よさこいって言う池袋である祭りがあるんですよ。
それと光が丘よさこいって祭り、まぁそんなに多くはないんですよ。3つ4つくらいだと思います。
4. 賞についての考え
引用:Arek SochaによるPixabayからの画像
ーーーそのようにたくさんのお祭りに出られているんですけど踊り侍さんって「賞」についてはどのような考えをお持ちですか??
ちんちこ : 基本的なスタンスとしては「賞を目指すチーム」ではないです。自分たちのやりたいテーマに立ち向かって成長していった先の産物、賜物としての賞みたいなのはあったかなと思いますけど目標とか目的ではないです。
ーーーそれよりも自分たちの表現というかパフォーマンスを100%やりきるということに重きを置いているんですね。
ちんちこ : 自分たちが納得いくチームの方針、皆で同じ方向向いてやっていくっていうところだと思います。
りく : 迎合しないって感じね。
ちんちこ : まぁでも僕の場合はもし祭りがあったら
絶対全部の祭りで賞を取ってやろうと思ってました笑。
賞が取れる作品ってところにはこだわってましたし。でも「賞を目指していくチームづくり」ではなく、「賞が取れる作品」を作ろうっていう話をずっとしてました。
ーーー今年のソーラン楽しみですね!!
ちんちこ : 後輩たちがこれらを受けてどういう事をやってくるかなってのは今から楽しみですし、名実の「実」をしっかりと取っていってほしいなと思います。僕らの代の願いです。
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今回は以上です!!
早稲田大学のパフォーマンスサークルの中でも古巣で、そこから多くのパフォーマンスサークルが生まれた、という話に驚きました。
それだけ周りにも受け入れられ、信頼もありそれも相まって後にご紹介するシン・祭にも多くのパフォーマンスサークルが参加したのだと思います。
早稲田祭・・・行ってみたい!!
そして主観が入りまくりで申し訳ないのですが、学生チームは変にテクニックや魅せ方に傾倒せず、その熱量ー決して真似のできないその強烈かつ学生という期間限定な熱量ーをぶっこむ演舞の方が個人的には好きです。
最近そういう学生チームが少なくなってきているような気がしてすこーし残念なんですが・・・。
(中の人が単純に熱量を求めているだけかもしれませんが笑)
前回のインタビュー記事にもありましたが踊り侍さんはメンバーとのコミュニケーションに非常に重きを置いている印象を受けました。
練習精度とかクオリティの前に「想いや熱量を共有する」。
添付したYouTube動画もそうですよね。熱い。観てるこっちが恥ずかしくなるぐらい熱い。でもそれって社会人になってからはなかなかできないんですよね。知識や経験が邪魔をしてしまいます。
学生ならではその熱さ。ザ・青春。
そのようなチームは気持ちがバシッと揃っているから振り付けが多少揃ってなかろうと観ていてぐっと引き込まれるものがあります。
だから踊り侍さんの演舞好きです笑笑
ぜひその熱量をどまつりで観たい!!
そんなことを思いました。
次回も引き続き
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