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まっぴん
よさこい応援団長
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【インタビュー】空〜Qou〜さん③~愛知県でのやりにくさ~

チームインタビュー15チーム目空〜Qou〜さんの3つ目の記事です!

 

3つ目となる今回は民謡として取り入れている「ええじゃないか」について。

そして2つ目の記事で触れました、設立10年目以降大きく方向転換をしてから「愛知県内で活動していくことのやりにくさ」について。

最後にどまつり、よさこい祭り両方のお祭りに参加して感じた違いについて、お話いただきました。

 

こういうお話は結構ナイーブな話になりがちですけど、

どちらが良い悪いというところではもちろんなく、その違いを知るという意味で質問を投げかけさせてもらいました。

 

よさこいの発祥である本場高知のよさこい祭りとにっぽんど真ん中祭りはどのようなポイントが異なるのか、それを知ることで今まで高知のよさこい祭りに参加したことも観に行ったこともない踊り子の方もひとつ学びがあれば良いなと思います。

 



 

目次

 

1. 「ええじゃないか」の発祥 

 

ーーー豊橋は530運動も発祥ですけど、「ええじゃないか」も発祥なんですよね?

「ええじゃないか」っていう単語を聞いた時に富士急ハイランドがでてきたんですよね。

 

引用:https://www.fujiq.jp/attraction/eejanaika.html

 

あとはけっこう全国にもありますよね「ええじゃないか」っていうお祭り。

それのほんとに発祥っていう意味ですよね??牟呂八幡宮でしたっけ??

 

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%9F%E5%91%82%E5%85%AB%E5%B9%A1%E7%A4%BE

 

ヒデ : そう。そもそも「ええじゃないか」って幕末の民衆運動の一つなんですよ。

そのきっかけになったのが、豊橋にある牟呂八幡に伊勢神宮のお札がなぜか振ってきて、民衆がそれをありがたいありがたいって言って踊ったってのが発祥ですね。

 

引用:http://www.murohachiman.com/eezyanaika.html

 

そこから、「お伊勢さんのお札が振ってきたからこれはお参りに行かなきゃいけないよね」っていうことで伊勢参りが始まったんです。

幕末の慶応3年なんですけど、ちょうどその年に坂本龍馬が暗殺されたんですよ。これがまた高知にもつながるんですよね。

要するに国がぐちゃぐちゃになってたんですよ。「何かいいことないかなぁ」って思ってた時にお札が降ってきて盛り上がったっていうのが「ええじゃないか騒ぎ」っていう。

 

ーーーなるほど。ちなみに豊橋のチームさんが使用されている民謡は同じ「ええじゃないか」なんですか?他にも民謡ってあるんですか??

 

ヒデ : 「豊橋音頭」っていうのがあるんですよ。それを使っているチームさんもいます。

実は豊橋のチームって4チームしかないんですよ。中核都市なのに

極端にチーム数が少ない都市なんですよ。

 

ーーー緣志さんのインタビュー時にもその話出ました。そもそもどまつりに出るチームが少ないって。人がいないわけではないのに、なんでなんだろうなぁってすごい疑問に思ってたんですよね。

浜松も近いしどまつりが開催されてる名古屋も遠くはないので盛り上がってもおかしくないのになぁって。そういう土壌はあるんじゃないかって思ってましたね。

 

ヒデ : そうですよねー。僕も最初それ思ってて。だからのんよさもそれキッカケで始めて今は30チームくらい出てくれるようになったんだけど最初は6チームからスタートしてて。

やっぱり何がって思ったのは、浜松はがんこ祭り、豊川はおいでん祭り、名古屋はどまつりみたいな大きな祭りが豊橋にはないんですよ。

 

2. 愛知県内でのやりにくさ 

 

ーーー質問としては最後になるんですけど、愛知県ってやっぱりどまつりの色が強いのでその中で今現在高知のよさこいのスタイルをやられているっていうところでのやりにくさみたいなところって実際どうですか?感じることがありますか??

 

ヒデ : めちゃめちゃあるんだけど。

長くなっちゃうかもしれない。

 

やりにくいっていう意味では、愛知県の人たちのよさこいのイメージがどまつりのイメージじゃないですか。だから(空~Qou~が)「よさこいやってます!」って言ってステージで踊ると

 

「それよさこいじゃないじゃん」ってなるんです。

 

 : 逆にね。

 

ーーー衣装替えしないの?とかですよね??

 

ヒデ : そう。で、かっこいいキレキレの踊りをするわけでもないので。

「よさこい」というもののイメージが大きく愛知県の人は違う。

 

ーーーどまつりがよさこいになってるんですね。よさこいの定義って難しいですよね。

 

ヒデ : 定義がね、ない。

ただ僕らが思っているよさこいの定義っていうのはまずよさこい節が曲に入っていて鳴子を鳴らして。「持つじゃなくて鳴らして。」

 

ーーーそこ重要ですね。

 

ヒデ : で、なおかつパレード。流し踊りができることが大きいかな。それさえ逆にクリアしてればよさこいなんじゃないかな。

大道具が出ようが衣装替えようがよさこいかなーって。

 

3. パレード?流し踊り? 

 

ーーーふとした疑問なんですけど、「パレードと流し踊りの違い」っていうのは、わかりやすいところで言うと隊列になるんですかね??

そのまま、一曲が最後まで終わって、その状態からまた二曲目が踊れる状態

結構どまつりだとパレードの最終形態って全く違うじゃないですか。

 

ヒデ : そうだね。多分どまつりで見るパレードって「スタートとゴール」があるじゃないですか。

そもそもそれがね、高知でも一番最初のスタートと、ずーっと先のどこかしらにゴールはあるんです。しょうがないそれは。エリアを決めないと永遠に踊れるわけじゃないから。

それはあくまで「エリアを決めるため」のスタートとゴールであって。

 

 

50メートル進んだところで一曲終わるチームもあれば、80メートル進んだところで一曲終わるチームもあれば、200メートルも300メートルも一回も途切れないチームもあるわけなんです。

それが流しなんです。

 

でもどまつりって決めてるじゃないですか。

ここスタート。

ここゴール。

2本目ここから。

これってステージじゃないですか。だからパレードという名のステージを道路上でやっているだけで。

 

高知は自由なんですよ。スタートからゴールまで好きにどうぞってことなんですよ。

ただし進みなさいよ。

だから途中で隊列も4列になろうが2列になろうが8列になろうが。例えば纏いが前に来ようが後ろに来ようが。あと曲の長さも4分とか3分50秒とか決まってないの。

 

 : 繰り返し

 

ヒデ : そう。ずっと繰り返してもいい。だけどどまつりは、こっからここまでで4分、進まなきゃいけない。決まっちゃってるんで。

 

ーーー1曲で距離が決まってるんですよね。

 

ヒデ : そう。距離が決まっているし。だから自由度少ないのが「パレード」

もし「パレード」と「流し」ってただ単純に言葉だけを辞書で調べると、多分同じような意味になるんじゃないかなあと。

 

ーーーどまつりやYOSAKOIソーランでのパレードと、高知のよさこい祭りでの流し踊りっていうのは、今言ったようなところが違うっていうところですね。

 

 : ルール的にだいぶ違うよね。待ったり戻ったりしちゃだめ。

 

ヒデ : 高知の流しって、なんで流しができたかって、

 

「戦後、復興に向け、前を向いて進もうよ」

 

ってことなんですよね。だからとにかく前に進めと。これがもうめちゃめちゃ根底にあるわけ。

 

 

だけどどまつりは、この80メートルのエリアを使ったショーだから、戻っても止まっても途中で大道具が出てきてもありなんですよね。

 

ーーーなんでパレードと流し踊りって別の言葉なんだろうっていうのがなんかスッキリした気がします。

 

ヒデ : 高知の人に言わせたら違うって言うかもしれないけど、参加してる側としてはそんな感じを受けるかな。

 

ーーーありがとうございます。

 

4. その他の感じるやりにくさ 

 

ーーーそれ以外はどうです??やりにくさ。

 

ヒデ : 2つ目はこの県の界隈でよさこいっていう踊りをやっている人たちは、どまつりがあるから限定でもなんでも高知に行こうって言っても、いや、どまつりの練習があるからって言って集まらないっていう。

 

ーーーまあスケジュール上の問題はありますよね。どうしても。

8月の中旬か8月の下旬かっていうところで。

 

ヒデ : ね!

あとこれ個人的な想いなんですけど、鳴子を鳴らさないっていう。

 

 

ーーーでも本当にファイナルに出てるようなチームさんでも、特殊パートの一部の人たちだけが、ふいに鳴子を出して鳴らさずに持っているっていうのはまあよくありますよね。

 

ヒデ : だからどまつりがルールから鳴子を持つことを撤廃したのは僕は大賛成で。

別によさこいをやってるわけじゃないので。全然僕は大賛成だった。

 

ーーー逆に鳴子を持たなくていいっていうルールにしたからこそ、今「鳴子を持ちたい」っていう若者が増えてきて、そういうチームに行ってるっていうのは実際あるんですよね。

だからそれは無くして正解だなとは僕も思います。

 

ヒデ : いい傾向。

 

ーーーそう。いい傾向なんですよ。

で、昔からどまつり出ている人間は、鳴らす鳴らさないはともかくとして、鳴らし方もレクチャーを受けていたので。鳴子ってこういうもんだなーっていう認識はあったんですけど、今の若い子って全然違うんだなっていうのは正直ジェネレーションギャップでした。

 

ヒデ : 結局どこをリスペクトしてるかっていう違いに尽きるのかな、最後は。

 

ーーーそうですねー。

すごい話が戻っちゃうんですけど、やっぱり源流である高知県からいろいろ北海道行って名古屋行ってって、枝葉がどんどん源流からほど遠いところに行っちゃうんですけど、やっぱり源流を知って欲しいなっていうのは思いますね。

 

学生でも学生チームでどまつりを3年間、4年間やって、4年目に卒業しちゃって「もうよさこいやーめた」っていう人にこそ、本場を知って欲しいなっていうのはすっごい思います。

知らずにやめちゃうのはもったいないっていうのは。

 

ヒデ : ホントにそれ。

 

ーーーでもなかなかやっぱりさっき言ったように8月の中旬っていうのは、どまつりに向けた合宿のシーズンだったりもするので、すっごい難しいところなんですけど。。。

 

ーーーーー

 

第3回は以上です!!

「530運動」「ええじゃないか」の発祥が豊橋って全く知らなかったのでびっくりです。

みなさんの生活に馴染みのあるものが意外にけっこう近いところが発祥だったっていうこと、あるかもしれませんね!!

どまつりを本祭と置いているチームさんは調べ尽くしているかもしれませんが笑

 

また、「愛知県内におけるやりにくさ」はどまつりを本祭として活動しているチームさん、踊り子のみなさんにとっては貴重な意見だったのではないでしょうか。

これについて深く考えることは膨大なボリュームと議論が巻き起こると思うのでここでは言及しませんが、「片やこのように思われている」、ということも知っておく必要があるのでは?と思います。

 

正しい正しくない、本流亜流、良い悪いではなく、違いを知るということです。

 

高知のよさこい祭りから影響を受け、北海道のYOSAKOIソーラン祭りが。

北海道のYOSAKOIソーラン祭りから影響を受け、愛知県のにっぽんど真ん中祭りが生まれました。

その中で変わっていくこともありますし、変わらないこともあります。

 

ただやってる側がこうでなきゃいけない!!他は違う!!認めない!!

 

は違います。

ヒデさんも仰っているとおり、「どこをリスペクトしているか」それだけの違いです。

ある意味では宗教のような、信じるものが違うだけでみんな同じ人間じゃないですか、みたいな。

そういうイメージでよいのではないかと。

ただ実際信仰の違いによる争いが現実世界で起こっているのもまた事実なので・・・難しいですね。

 

・・・まとまらなくなってきたのでここで終わります笑

 

ってことで空~Qou~さんのインタビューでした!!

ありがとうございました!!

 



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この記事を書いた人

どまっぷブログ編集マン。大学生の時によさこいを一目見て「これだ!」と思い大学生活を捧げる。その後ダンスや舞台経験を経て振付師として活動しつつどまっぷ記事書いています。

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