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まっぴん
よさこい応援団長
よさこい界の道しるべとなることを夢見るかわいい一つ目モンスター♡その正体はマップピンの妖精だっぴん。
よさこいをたくさん見るために、大きな目を持っているっぴーん!
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【インタビュー】空~Qou~さん②~賞をいう呪縛~

チームインタビュー15チーム目空~Qou~さんの2つ目の記事です!!

 

 

第1回はチーム設立の経緯とチーム名の由来、そしてお2人のよさこいに触れたキッカケについてお話していただきました。

第2回となる今回は「チームの活動目的」「530運動×よさこい」についてです。

お話を聞いているとその時々で活動目的が変わっている様子がお分かりになると思います。

 

そこには「賞」という呪縛がありました。

 



 

目次

 

1. チームの活動目的~結成から10年目まで~

 

ーーーじゃあ活動目的っていうのは、チーム設立のキッカケとかチーム名の由来などのお話でもありましたけど、賞を目指すとかではなくて学童保育から始まったチームなので、地域とか親と子のふれあいとかっていうところが設立当初から今でもずっと意識してやられているっていうところですか??

 

ヒデ : そうだね。ただ、空~Qou~って実はありがたいことにどまつりファイナルのステージに2回立たせてもらってるんです。(第12回・第13回)

だからあの頃の空~Qou~はめちゃめちゃ賞にこだわってました。

 

 

2005年に立ち上げて、最初の1.2年はビッグウェーブとの合同チームとしてどまつりには出させてもらって。

 

その後1年どまつり出るのを止めて。

 

次の年に、今度は地元にもうひとつファミリーチームがあって、そのチームと合同チームを作って出た。それが4年目か。

 

で、今度やっぱ空~Qou~単独でどまつりに出たくなって、しかも地方車を出したいと。それではじめて地方車を出して、どまつりに参加をして、それが5年目。

 

次の年6年目。つまり空~Qou~単独としてどまつり2年目の年にありがたいことにファイナル残っちゃったの。

その当時「君が踊る夏」の公開年で。そこに出てくる女の子が大森絢音ちゃんっていうんだけど豊橋のひとなの。で、どまつりに番宣かねてゲストで来てて。

「実は豊橋からもチーム出てるんですー」ってなってウチがけっこうばーんって抜かれて。

それもあってファイナル残ったんじゃないかって思ってるんですけど笑笑

 

引用:https://movies.yahoo.co.jp/movie/336482/

 

で、結局この辺りからですよね。

2011年、12年。ウチはめちゃめちゃ勝つことにこだわってましたね

だから最初はコミュニティの場としてやったんですけど、一度賞を獲ると今度それを維持したくなって。

ほんとに厳しい練習をその3~4年間(創立6.7.8.9年目くらい)しましたね。

 

だけどファイナル2回残ったこの年から実は賞レースがしんどくなってきてて。

疲れてきちゃってたんだよね。

 

で、いよいよ何の賞ももらえなくなった時に、

「うわー悔しかったー!!」って思ったんじゃなくて「やっと開放されたー!!」

っていう。

 

ーーー解放ですか。

 

ヒデ : 変な話、どこ行っても

 

「どまつりファイナリストの空~Qou~さんです!!って言われる。

 

でも正直さんとか笑”さんに比べたら全然なんですよ。全然なのにファイナル残った残った!って言われて。

でも言われると「もっと頑張んなきゃいけない」っていう。それに疲れてしまったのが9年目。

9年目はよさこいが全然面白くなかったの。

 

で、10年目になった時にもう頑張るのはいいかな」と思って、「節目の年だし、やりたいことやろう。とにかく楽しもう」って切り替えて「君が踊る夏」で高知のよさこい祭りを知ったし、やっぱり一回高知行こうよってなって、11年目に思いっきり方向転換して、高知系のチームになったと

 

ーーーじゃあそこまでは高知のよさこい祭り知っていても行ってなかったんですね。

なんかもうすごい勝手なイメージでしたけど、ずっーと出ているチームさんだと思ってました笑笑

 

2. モチベーションの差

 

ーーーどまつりを単独で出て、ファイナル残って賞を目指そうってなった時に、練習の方法とかモチベーションとかでけっこうメンバーの中で「いや私は賞とか目指してないし」みたいなそういうモチベーションの差とかってあったんですか??

 

ヒデ : なかった笑

例えば30度の水を100度に急に沸騰させるというよりも1年目から段々と温度を上げてったので。

元々どまつり出る前から地元の豊橋まつりで賞には絡んでいたのね。なので賞を獲るということに対しては、みんなも頑張りたいみたいな。

あんまり「賞目指すぞ!いえい!」って急になったわけじゃなくてちょっとずつ段階を経てったもんだから。

で、ファイナルに残れたのがちょうどタイミングがよかったっていう。

 

結局、賞どうのこうのっていうつもりはなかったんだけど、ファミリーチームだから最初2年生だった子が段々成長していくじゃん。そうするとこの子たちにどんどんどんどん難易度をあげていかないと面白くなくなっちゃうから。

 

ーーーそういう子供たちとか成長するにあたって、挑戦させるチャンスを与えていったときに、大人たちの反応はどうだったんですか??

やっぱりファミリーチームさんのひとつの課題だと思うんですけど、どうしても子どもと大人でモチベーションの差が生まれてしまいがちだと思うのですけど、そこは空~Qou~さんはどのように対応されたのかなって。

 

ヒデ : 結局すみ分けじゃないけどそれぞれ役割を各自持ってやっていたというか、子どもは子どもで割と激しめにやっていて、大人は大人で特殊パート的なところを担っていたので。

大人が楽しめるような振り、子どもが楽しめるような振り、みんなが一緒に踊れるようにってのはあったし、お母さん世代は子どもに対してライバル心持って、

 

「子どもなんかに負けてられるか」

「私の方がかわいいじゃん」

 

みたいなそういうノリだったので。

 

3. チームの活動目的~新生1年目(11年目)から~

 

ヒデ : で、10年目に賞のプレッシャーから解放されて、念願叶って高知に行きましたと。

海のモノとも山のモノともわからない、メンバーも高知には誰も行ったことがない、僕一人だけが勝手に騒いでいる。でも映像とか見てて行こう行こうってなって。

でも当時40人いたチームの中で実際に高知に行きますって手を挙げたのは20人くらいしかいなくて、近隣のチームに声掛けて、もう20人は限定参加というカタチで。それでやっと高知に行ったと。

 

結果めっちゃめちゃ楽しかった思い出しかない。

 

 

ーーー僕も何回も行きましたけどほんとに楽しいですよね。他の人もみんな言いますね口を揃えて。ただ純粋に楽しいっていう。お祭りを楽しみに行くっていう。

 

ヒデ : 何なんだろうね。僕、人生観変わったからね。

 

ーーーやっぱりそのどまつりとかソーランとか賞!賞!って必死になってちょっと疲れたときに高知のよさこい祭りに行ったらその楽しさにハマるみたいなのありますよね。

どまつり界隈でも長くバチバチ賞を狙っていくチームを卒業した踊り子さんが今までスケジュールの関係で行けなかった高知のよさこい祭りに行くっていう流れは周りでもけっこう聞きますね。

 

4. チームの活動目的~現在~

 

ヒデ : 今の空~Qou~はどこ向いてるかっていうと・・・空~Qou~は実はサブテーマで「虹」ってのがあって。虹をコンセプトにしてて七色、だから踊り子それぞれの個性やカラーを大事にした演舞をっていうのがひとつ目的になってますね。

 

あとは、、、「素人が素人のためのエンターテイメント」よさこいもその一つ。

目的としては、よさこいを踊るというよりもエンターテイメントをやりたいっていう。

 

 : 今やってることはよさこいだし、よさこいも好きなんだけど、エンターテイメントとしてやりたいって感じですね。

 

ヒデ : 究極のエンターテイメントって、やっぱディズニーとかってイメージじゃないですか。

 

引用:https://yurucamelife.com/disney-parade/

 

 : ディズニーはすばらしいなぁってショーとか観てて思うんですけど、振りを作るためとかの勉強でディズニーに行ってショーを見たその帰り道で思うのが、ディズニーはプロの方たちが作り上げてる世界で、ほんとに素晴らしいと思うんですけど、入場料だったりそこまでの交通費とかいろいろハードルが高いもの。

だから子どもとかが簡単に「明日行きたい!観たい!」とかで観れるものではない。

でもエンターテイメントって触れるのに距離が遠いと悲しいな、寂しいなって思うところがあって、そりゃもちろんディズニーは素晴らしいけれども、それを身近でって思った時に

 

「じゃあ私が。私たちがやるしかない」

 

って思うんです。

 

ーーーか、かっこいい・・・

 

ヒデ : ていうことをね、空~Qou~はやりたいんです。

 

 : 私たちができる限りの最大のクオリティで届けたいみたいな。

 

ヒデ : すげーかっこいいこと言ってる!

 

 : 小娘がなんか言っとるぞ程度に聞いててください笑

 

ヒデ : だから、530よさこいってのを始めたんですよ。

 

5. 530運動×よさこい

 

 

ーーーじゃあそのまま530運動×よさこいのお話も詳しく聞かせてもらってよいですか?イベントのキッカケとか諸々。

 

ヒデ : コロナであれもこれもどれも全部中止になったじゃないですか。

だけど僕らはなんとしても「人前で踊る」ってことがやりたくて、結局オンラインっていう方法になって新生活様式みたいになって、どんどん人とのふれあいが離れていく方向になった時に

 

「いやだ!」って思って。

 

ーーー確かにそうですね。いやですね笑

 

ヒデ : いやだって思って。で、豊橋は他の地域と比べるとまだ活動できたんですよね。体育館借りるとか。だから自分たちで小一時間くらいのイベントならやれるかなって。

で、8月2日にやるって決めて。一応東三河のチームには声かけたんですけど状況的に難して・・・。しかもやろうって決めてから8月2日になるまでまた状況悪くなっちゃって・・・元々出る予定だったうちの歌を歌ってくれてるバンドの方々も出るのがなしになっちゃって。

空~Qou~単独でやったんですよね。

まとめると、

 

530運動×よさこいのキッカケは・・・「いやだ」でしたね笑

 

 : 全然かっこよくないじゃん!笑

 

ーーーさっきと落差が笑

 

 

 :6月頃、いろいろよさこいだけじゃなくてライブハウスとか演劇とかそういうもの全部ダメになってて、ディズニーでさえ休業ってなってて、エンターテイメントとか文化・芸術というものが「不要不急」と判断されてしまって。

 

私にとってはそれが生きることだから、踊ってないと、エンターテイメントがないと、豊かに私は生きられない、それは死んでるのと一緒だって思ってしまって。

 

それは私も「いやだ」し、チームのメンバーと話しているとやっぱり踊ることが楽しい、練習に来るのが楽しいって話すんです。

だからなんとかみんなのためにも、そういう場所を用意してあげられないかっていう想いがありました。シンプルに「いやだ」もあるけど、、、っていう感じです。

 

そこ豊橋は530運動の発祥の地なので、よさこいと530運動を一緒にやろうと。豊橋をアピールというか地元も綺麗にして、私たちの活動も一緒にやりたい

タイトルも「豊橋からエールを」なんですけど。豊橋を盛り上げるというか支えると言うと偉そうだけど笑、そうしつつ自分たちも元気になれたらいいなぁっていうことです。

なんか今日私偉そうだね笑

 

 

ーーーかっこいい・・・。

 

ヒデ : 良いじゃん、頑張ってしゃべってくれてる!

すごいいろんなことが重なったんですよね。NHKの朝ドラの「エール」の舞台って豊橋なんですよ。主人公の人が豊橋出身でロケにも来たんですよ。

で、530運動発祥も豊橋。ほっとんどの人が知らないでしょうけど笑

 

ーーー知りませんでした笑

このイベントは来月が3回目でしたよね。

 

ヒデ : 12月27日で3回目。

 

 

ーーーバサカニもなくなっちゃったし、年末みんな踊る機会ないから豊橋で踊ろうよって感じですよね。忘年会みたいな感じで!

 

ヒデ : ちなみに実はこの先も考えていて、場所がまだ確定してないですけど、日程的には2か月に1回のペースで

年末以外に2月28日と5月30日のゴミゼロの日。(仮情報のためお気を付けください。)

で、実は毎年のんほいよさこい「ええじゃないかまつり」っていうのをやってまして、これが4月の中旬下旬、5月の頭にかけて毎年やってて実はもう13回やってるんですけど今年が中止になっちゃったんですよ。

 

 

で、それを5月30日に上手いことコラボさせて「530運動×よさこい×のんよさ」みたいな。を募集を掛けてやれたらいいなっていうのが当面の目標です。

 

ーーーなるほど!!それは面白いですね!コロナ発のイベントではありますけどそこから豊橋を盛り上げるお祭りになったらいいですね!!

 

ーーーーー

 

第2回は以上です!!

冒頭で言った「賞という呪縛」の意味がお分かりいただけましたでしょうか??

賞を目指すということは決して悪いことではありませんし、賞を獲ることでチームさんやその地元が一躍有名になるチャンスでもあります。

ただし一方でその影響でチームが疲弊してしまうのは本末転倒です。

実際一部のファミリーチームなどは一時期ファイナルなどに食い込んでいたチームさんの中でも同じように疲弊してしまい窮地に陥っているところも聞いたことがあります。

 

それを身をもって体感した空~Qou~さんは10年目に大きく方向転換をしました。

恐らくそのまま賞にこだわり続けていたら今までとは違った未来になっていたかもしれません。

 

これを読んでくださっているみなさんのチームはいかがでしょうか。

最近お祭りがないから実感しにくいかもしれませんけども長くチームを運営すればするほどどこかでぶち当たるテーマだと思います。

 

チームの活動目的というのは以前ブログでも書きましたが途中で変わったって全然いいと思ってます。

「地元の為に」とか「賞を獲るために」とかの前にチームが存続していかないとそもそも意味はありませんから。

 

活動目的が変わったって

目標が変わったって

出場するお祭りが変わったって

作品のテイストが変わったって

誰にも何も文句を言われる筋合いはありません。

 

周りから期待されることは嬉しいことですけどもそれでチームに負担を強いる、自分たちの気持ちを押し殺してまでしなくてもいいでしょう。

よさこいの根本は自分たちが楽しむことです。

だから中の人個人的には空~Qou~さんの方向転換は結果的には正しかったんじゃないかって思います。

 

さて、次回もちょっとセンシティブなテーマになります笑

お楽しみにしていてください!!

 



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この記事を書いた人

どまっぷブログ編集マン。大学生の時によさこいを一目見て「これだ!」と思い大学生活を捧げる。その後ダンスや舞台経験を経て振付師として活動しつつどまっぷ記事書いています。

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