チームインタビュー11チーム目、嘉們-KAMON-さんの3つ目の記事です!!
3回目となる今回は嘉們さんの活動拠点である「大阪」について、
そして「こいや祭り」における「KSC」という役割についてお話いただきました。
中部エリアで活動していると、にっぽんど真ん中祭りがお祭りの当たり前になりますが前回のインタビュー記事でもありました「祭頭」という役割や、今回お聞きした「KSC」など他の地域にはその地域独自のお祭りの文化やルールがあることに気づかされました。
他の地域を知ることは改めて自分たちの地域を知ることにもなりますのでこいや祭りなど遠征レベルのお祭りに参加する機会がなかったひとにとっては貴重なお話なんじゃないかなと思います。
それでは第3回目いってみましょ!!
目次
1. 目指すところ
ーーー次に嘉們さんの活動目的について教えてください。
中山 : 僕は団長として「全国のお祭りを盛り上げる団体」を目指してチームを運営しています。
お祭りの運営をしてくださってる方々や、お客さんで観に来てくださっている方々、演者として参加する方々、みんなが一つになってお祭りを作っている状態、盛り上げている様が僕は好きで。
そんな空間を嘉們の演舞を通して作っていけたらと思い、今活動してます。
実際やっていることっていうのはもちろん演者として演舞で盛り上げるっていうのもそうですし、こいや祭りのKSC(こいや祭りスペシャルコーポレーター)で運営サイドからもサポートをさせていただき、両側面からお祭りを盛り上げる経験を積ませて頂いております。
ーーーその活動目的は初代からずっとバージョンアップしながら今の形になったということですよね?
中山 : イメージ的にはそうで、最初にチームのコンセプトが理念としてあり、そこから年を重ねていって嘉們が演者としてお客さんに楽しんで頂けるような方向性だったり、団員の活動意欲というかモチベーションが上がる目的っていうのを追い求めていった結果、今に至るといった状況です。
2. KSCとは・・・
ーーー今話に出ていたこいや祭りの「KSC」について教えてください。
嘉們さんは昨年こいや祭り出られていなくてボランティアスタッフ?をやられていたと聞いたんですがそれのことですか?そしてそれにはどのような経緯があったんですか??
そういちろう : KSC(こいや祭りスペシャルコーポレーター)っていうのが昨年募集されまして。
地域会場推進のため、当日のボランティアスタッフとか地域で行われるイベントに参加してくれるチーム、っていうのがKSCなんですよ。
うちらはこれに応募させて頂きました。
これまでは学生で構成されているこいや祭り実行委員会さんと各チームから募ったお手伝いさんでメイン会場、地域会場全部回してたんですけど、去年はKSCとして嘉們が地域会場の全てに入らせてもらいました。70人ちょっとくらいやったかな。
KSCに参加した意図としては実行委員会さん側の負担をちょっとでも減らしてメイン会場運営とか、祭り自体の開催運営に力を注いでほしいっていう想いがありましたね。
こいや祭りってほんまに学生主体で運営されとるから、毎年新しいメンバーを募って組み立てて・・・メンバー集めるのもノウハウの継承も簡単ではないと思います。
実行委員会さんのOBOGがうちのチームにもおるから、卒業した後の大変さも伝わってきますし。
やっぱこいや祭りは学生の頃から僕らみんなお世話になってますから、微力ながら恩返しがしたいなって。
ーーーそういうことだったんですね。
どまつりはそれこそボランティアスタッフをチームから出してってあります。
名古屋市内のチームは1チーム2名くらい出して、その方々がごみの分別回収とかレギュレーションチェックとかを割り振られています。
こいや祭りはそういういわゆるお祭りからの「強制」ではなく、お祭りを作り上げていく、手伝ってくれるチームを「募集」するというカタチなんですね。
ざっく : こいや祭りもあったんですけどね元々。
各参加チームから2名出してほしいっていうのはあったんですけど。
そういちろう : こいや祭りって参加も学生チームさんが割合として多いんです。
チームメンバー外から協力してくれる人を探すにしても家族の方が遠くに住んでたりするから、結局メンバー本人とかチームに近しい人がボランティアスタッフすることが多いように感じてました。
もちろん祭りの手伝いは楽しいし勉強にもなるけど、正直自分とこのチームの手伝いしたい人も多いよねっていうのが学生経験した我々にはわかってしまって。
なので嘉們としてその負担を軽減出来るんやったらと思ってKSCの一員になったというのもあります。
中山 : で、我々も審査対象外で去年KSCとして運営のサポートをやらせてもらって、70名程度人数集めて各地域会場のスタッフをして、それで参加される各チーム2名ずつの強制がなくなりました。
ーーーそれは嘉們さん以外のチームさんはいらっしゃるんですか??
ざっく : チーム単位では今のところ嘉們くらいですね。
中山 : もし次回開催されるのであれば我々もそういったポジションになるのかなと思います。
ーーーなるほど。
ちなみににっぽんど真ん中祭りは学生委員会の上に組織委員会があるんですけどこいや祭りは学生実行委員が主体でやられているんですか?
ざっく : 実はこいや祭りさんは学生実行委員会という名称では存在せず、実行委員会を学生のみで構成しておられます。なので、中心となる運営の方々は毎年代替わりされています。
中山 : 学生さんあるあるなんですけど、毎年代替わりをするってノウハウを継承したりするのが難しい瞬間があるんですよね。
だからこそKSCとして地域会場のノウハウ蓄積や、地域との関係性を長期的に考えたサポートを継続的に行っていけたらと思い手を挙げさせて頂きました。
ーーーこいや祭りとしては今後嘉們さん以外にもKSCとしてサポートしてくれるチームさんがもっと現れてくれたら、こいや祭りの今後の活動がより充実したものになりそうですね。
引用:https://www.koiya.net/9693
3. 関西の持ち味
ーーー今の話やチーム結成のキッカケにもありましたけど関西のよさこい事情は名古屋とは異なるように感じます。
どまっぷも名古屋なので正直あまりわからないところがあります。その辺りお話いただいてもいいですか??
椿 : 先ほど言われた通り関西ってすごく大学自体が多いのもあるんですけど学生チームがとても多くて、
名古屋でいう「にっぽんど真ん中祭り「にあたるのが関西で言うと「こいや祭り」で、
多くの関西学生チームがこいや祭りを目指して日々励んでいるのが大きな特徴です。
そして関西の学生チームはエネルギッシュさが持ち味の一つです。
名古屋のチームだと振り付けのクオリティの高さや全体美が特徴だと感じておりますが、関西はどちらかと言うと甲子園の高校球児みたいに泥臭さの中にあるアツさが関西らしさだと思っていて、それが魅力かなと思ってます。
嘉們もそういう学生チームが多い関西でやっているので社会人チームではあるんですけど泥臭さとかエネルギッシュさを忘れずに活動できていると思っています。
ーーー逆にファミリーチームっていうのがそこまで多くないですか??
ざっく : いえいえ、関西にも多くのファミリーチームさんがいらっしゃいますよ。僕らより踊り上手なキッズチームも魅力的ですよね。
また、関西っていうくくりで見たら和歌山もファミリーチーム多いですし。
ちなみに僕は和歌山出身なので愛着があります。笑
椿 : 高知のよさこい祭りに参加されるチーム、北海道のYOSAKOIソーラン祭りに参加されるチーム、そしてもちろん我々のように名古屋のにっぽんど真ん中祭りに参加するチーム、多様な活動目標がこいやには集まっている気がします。
ーーーなるほど。なのでこいや祭りは高知のよさこい祭りに参加されるような社会人チームだったりファミリーチームだったりとかYOSAKOIソーラン祭りやにっぽんど真ん中祭りに出られている学生チームさんだったりごちゃまぜなお祭りなんですね。
いろんな個性があって面白そうです!!
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第3回は以上です!!
嘉們さんの活動目的「全国のお祭りを盛り上げる団体」。
こいや祭りでのKSCの参加はこれを「踊り」以外で体現しているカタチなんですね。
大阪を拠点活動しているチームさんであればこいや祭りでは受賞を、
嘉們さんのように大賞を一度受賞されているのであれば連覇を、
目指すのはよくあるカタチです。
ただしチームの本来の活動目的を大事にするのであれば、嘉們さんであれば、お祭りに参加してお祭りを盛り上げるということもあるし、KSCのようにお祭り側の運営のサポートをする、というのも手段のひとつですよね。
以前【チーム】手段が目的化するということというブログでも書きましたけど賞にとらわれずにあくまで自分たちの目的に忠実に活動されているチームさんはチームとして自立しているように感じます。
(賞を手段とすること、目的とすることが悪いと言っているわけではありません)
だからこそ演舞も素晴らしく、ファンも多いのではないでしょうか。
このような考え方と行動力が嘉們さんが嘉們さんたる由縁なのではないかなと感じました。
さて、次回からはいよいよにっぽんど真ん中祭りについてのお話です!!
大賞の作品はどのように生まれたのか
テレどまつりの作品はどのような視点でつくられたのか
そして全てのまとめでもあるチームマネジメントはどのようにやられているのか。
期待しててくださいね!!
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